蒸気機関車のエンジニアリング
小さい頃から好きだったけど、最近、蒸気機関車にはまっている。きっかけはこれ。
息子に見せていたのだが、小さい頃、秋葉原(当時)の交通博物館や青梅鉄道公園で育んだ自分の蒸気機関車愛が再燃してしまったのだ。
子守には、機関車やえもんを読んでいます。
そうした中、Youtubeを徘徊していると、コロラド州の博物館で動態保存されている蒸気機関車の若い機関士が、信じられないほど詳細な動画を上げていた。
一本目。蒸気機関車は、起動するのに6時間かかるって知ってました?ボイラーに火を入れて、蒸気圧が上がるのを待ち、可動部にグリスを打つ。よく考えたら、あの鉄の塊を、水を沸かした湯気だけで動かそうって言うんだからすごい。この動画では、その6時間かかる起動手順をステップバイステップでくまなく紹介しながら、37分にまとめている。
それでも長いって?そりゃ、あなた、現代のテクノロジーに慣れすぎってもんよ。
2本目。蒸気機関車の「コントロール」の説明。「コントロール」とカギカッコにしたのは、単純な「操縦」という意味のコントロールのみならず、全ての制御系統、つまり蒸気系統、水圧系統、空気系統、電気系統など、蒸気機関車のシステムをこれまた子細に説明している。
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いや、元々好きだったけど、信じられないほど繊細なエンジニアリングだ。今、飛行機を飛ばしているからわかるけど、飛行機も自動車も、燃料の化学エネルギーを熱エネルギーに変えて、それを運動エネルギーとして利用するというコンセプトは、よく考えたら蒸気機関車の時代に作られたものだ。蒸気でダイナモを回して発電したり、油圧と空気圧という違いはあれど中央で作った圧力を各部の制御系統に利用するというコンセプトも変わらない。
もちろん、燃料の種類やエネルギーの変換効率は変わっているけれど、今実現している乗り物は、基本的には蒸気機関車で発明されたやり方を応用しているだけかもしれない。もし、反重力装置みたいな全然違う動力が生まれたら話はちがってくるけれど。
いやー、それにしても起動し終わって転車台に運んでいくときのスロットルの弾き方とブレーキの絞り方にはしびれますね。
いつか運転して見たいものです。
たくさんの方々からサポートをいただいています、この場を借りて、御礼申し上げます!いただいたサポートは、今まではコーヒー代になっていましたが、今後はオムツ代として使わせていただきます。息子のケツのサラサラ感維持にご協力をいただければ光栄です。