やりたいことはないが、不幸にはなりたくない
橘玲という作家がいる。
2002年に発行された「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」という本を、大学生のときに読んだ。アマゾンの紹介にあるように「黄金の羽根とは制度の歪みがもたらす幸運のこと」であり、特別な才能などなくてもこの世の中のルールを知り、その間隙(歪み)を賢く利用すれば、小さくない利益が自分のものになることを明らかにした本だった。なにやら姑息な考えに聞こえるが、社会に出る前の自分にとって、これから出ていく社会がどんなからくりなのかを、誰も捉えたことのない視点で捉えて