警察に焼き肉を阻止された話
最近投稿が滞っているので、名古屋アナキズム研究会の会員の日常についてでも書いておくことにする。そういうわけなので今回の記事は既存のプロパガンダ的内容とは異なり、ほのぼのとした内容になっている。
全国の警察の方は知らなかつたかもしれないが、ここ名古屋の地では伏見にある下園公園で木曜日に晩ご飯を食べることがはやりだしている。普段の言動などからはとてもイメージできないかもしれないが、実は名古屋アナ研はすぐ流行に飛びつくミーハー的なところがあり、金山で晩ご飯を食べる人たちと合流して11月14日の木曜日に早速下園公園で鍋を囲んだ。
そういうわけで、11月21日の木曜日に下園公園に向かうのは自然な流れである。困ったことに、どういう偶然かは知らないが、下園公園の正面向かいには名古屋観光ホテルというホテルがある。どうやらここがG20名古屋・外務大臣会合の会場だということで、過剰警備が引かれているという噂は流石に知っていた。念のため先発隊を派遣して、今晩我々がご飯を食べるスポットである公園がどうなっているのかを偵察に行つたところ、案の定封鎖されているではないか。
そこで我々は公園の封鎖への反対や、G20によって下園公園で晩ご飯を食べるというムーブメントに水を刺されて迷惑していることをアピールするため急遽プラカードを作成した。圧倒的抗議の意志で栄から下園公園の方へ向かうと、規制線を引いていた悪の組織大阪支部(彼らは大阪府警と自称する)が我々の進行を阻止してきた。残念なことに、スマートフォンの電源が切れていたことにより、ここでの記録はないのだが、どういうやり取りがあったかについて記憶を頼りに大まかなダイジェストを載せておく。いうまでもなく我々の風貌は、昭和19年頃の日本や、資本主義日本でよく見られる装いであり、プラカードという名古屋ローカルの最先端アクセサリを持っていたために他県から来た人からしたら珍しかったのかもしれないが、職質をかけるにたる合理的理由がある一団だったとは到底言えない。
悪の組織大阪支部(以下大)「どこから来たの?」
会員番号2000(以下名)「日本から。」
大「それはわかるから、そういうのじゃなくて。」
名「え、なんでわかるんですか?よその国から来たかもしれませんよ?」
大「いいから身分証出して。名前は?」
名「身分証はない。名前言ってもどうせ自称って書くでしょ。」
大「そういうこと言われると怪しさが増すから余計聞かないといけない。荷物見せて。」
大したものはないのでポケットの中の紙くず等を出す。
名「特になにもないですよね。なので通っていいですね。」
大「プラカード持ってる人はちょっと。」
名「これはアクセサリですよ。大阪から来たから知らなかったかもしれませんが、これは名古屋では最先端のおしゃれです。」
大「そんなわけないでしょ。角が人にぶつかつたりしたら大変だから。」
名「今そこを通り過ぎた人がいきなり人を殴りだすかもしれませんよ?通しちゃっていいんですか?」
大「そういうこと言い出すとキリないから。」
名「なら我々も大丈夫ですね。キリがない。」
大「君たちはほら、そういう考えを書いてしまってるから。」
名「考えがあったら行ける範囲が制限されるんですか!?大体僕たちは毎週木曜日の晩御飯がいつもの公園で食べれないから迷惑だと意思表示するだけで、暴れたりはしませんよ。下園公園で木曜日の夜にご飯を食べることは今ブームなんです。邪魔しないで下さい。」
大「外務大臣が見るかもしれないでしょ。」
名「外務大臣は見たがってるかもしれませんよ。勝手に代弁するのはよくないのでは?」
大「とにかく公園での晩ご飯は来週にしてよ。」
名「せっかくブームが来てるのにこんな形でおまわりさんに水を刺されたら、来週はもうないかもしれないなぁ。」
???「室伏!」
振り返るとカメラを持った人物登場、最初メディアかと思い援軍になるのではと期待するも、人定をすると東警察署の警官だったというオチ。
名「東署はプライバシーを無視して酷いぞ!アウティングだ!」
大「で、名前はなんなの。」
名「さっきの仲間に聞けばいいでしょ。それとも縦割でやっぱり仲が悪いの?」
大「本人の口から聞きたいなー。」
ぐだぐだしているうちに、職質の警官が悪の組織大阪支部から悪の組織愛知支部へと次第に入れ替わっていく。
悪の組織愛知支部(以下愛)「他のところならいいから、ここから先だけはやめて。」
名「ぼくらは西側(註:栄から伏見方面は西に進むことになる)に行きたいの。東に追い返そうとするとは、さてはソ連のスパイだな?」
愛「じゃあ他の方角。南ならいいでしょ。街頭で主張するのはいいから、今日、ここから先でだけはやめて。あとデモ申するなら千種署はやめてね(註:この警官は千種署の警備課だったらしい)。中か東署でよろしく。」
名「そしたら千種署はデモ申お断りってネットに書いといてあげますね。それくらいは協力します。」
愛「そういのはちょっと。」
名「通してくれたら5chに千種署はいい署だったって書き込むのになぁ。」
愛「そんなとこに書かれるなら、止めといてよかったわ。」
らちがあかないので1時間くらいで撤収を決定。例によって分断職質が発生したので、他の人のやりとりは直接把握できていないのだが、どうも署まで任意同行を求める気配すら見せていたらしい。また、最大瞬間警官包囲数は約20人を記録。プラカードを持って歩いていただけで、である。
そんなわけで警察のせいで定番の下園公園に行けなかった我々は金山に向かい、金山で晩ご飯を食べたのであった。