ちゃぶ台 Vol.5 「宗教×政治」号を読んだ

ちゃぶ台 Vol.5 「宗教×政治」号を大都会門司港で購入し読みました。帯に「 「無宗教です」は通じない!無政府状態は始まっている!?」とあります。政治の特集の方で松村圭一郎さんのアナキズムについての文章があり、それを目当てに買いました。帯にある言葉をの通り宗教については肯定的な感じ。アナキズムは政治分野にだけ適用されるんですかと。アナキズムから見れば宗教も否定されるべきオーソリティーなんじゃないですかと言いたくもなるけれど、宗教に反発するほどの存在感がないのが本邦社会の特徴といえば特徴でしょうか。
滝口悠生さんの「競馬と念仏」という小説も掲載されていたのですが、宗教と政治をお題にした大喜利小説みたいな感じの話。(ここからネタバレ)いわば創価学会の話といえば身も蓋もないんですが、お父さんが創価学会に入って公明党から選挙に出るという話。選挙にもお題目にも熱心になれない40代の男の主人公が競馬にだけは熱くなれるというニヒリスティックな雰囲気なんですけど主人公の人がなんかやたらと偉そうなんです。ちょっとミソジニー的な感じもしましたね。それが気になりました。
嫌なことばかり書きましたが全体的には面白かったです。

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