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病児保育利用した私の心の内~親サポートなしの共働きの方へ~

夫婦共にフルタイム会社員で、子を出産した。
当時、夫側の育児休暇制度はメジャーではなく、取得するかどうかについて話題に上ったことはない。私の職場の育休制度は1年間のみだったため、子が1歳になると同時に仕事復帰した。
夫婦の親は共に県外在住で仕事もあったため、直接的な子育て援助を頼ったことはない。
そのため、病児保育にはかなりお世話になった。
これから病児保育を利用する方に向けて、私の内心をお伝えしたい。

保育園入園あるあるだが、生後1年児が集団生活に入ると、めちゃくちゃ感染性疾患にかかる。
風邪をひいて、1日休めば治るものではない。
発熱すれば、解熱後〇時間経過後登園可!といった園のルールもある。
正社員で何日休めばいいか見通しが立たない、突然数日休む…できます?
私はできなかった。できなかったので、
保育料と病児保育利用料を併せて、月8万円程かかったこともある。
正社員時代は、風邪をひいた我が子を看護した記憶がない。
当時は仕方ないと割り切っていたが、今振り返ると酷なことを強いていたなと思う。

【私が登録した病児保育の基礎情報】
利用料 1回2,500円/日
定員 6人
平日 8:00~17:30 土曜 8:30~12:30
場所 自宅から車で30分、個人クリニック内

【病児保育利用するのも結構大変】
●家を出る時間が普段より早い!
うちの場合、普段より1時間前に出発しなければいけなかった。
利用は早い者勝ちであり、8:00頃から医師の診察を受けて預かりOKの判断をいただく必要がある。
風邪で弱っている子を普段より早く起こし、早く家をでて、早い時間帯から預けるという。
なんか真反対なことをしている、、、という想いは忙しさにかまけて打ち消していた。
病児保育に預けた後出勤するのだが、8時半の出勤時間に間に合わない。
2回遅刻で減給というルールがある病院勤務だったため(現在は見直されている)、数分遅刻すると、遅刻の事実を消去する為に半休をとる方法が推奨されていた。
遅刻して出勤したら、午前中はタダ働きしているようなものなのだ。
タダ働きを平然としていた理由としては、患者が数か月も前から予約して来院するため、休もうという気持ちになれない。申し訳なさが勝ってしまう。
ちなみに、遅刻により何度も掃除はさぼったが、患者を待たせることはなく間に合っていた。
●弁当持参!
給食が出る病児保育もあるが、近所には無かった。
子が小さかったので、ベビーフードのレトルトを持たせて凌いだ。
●迎えに行く時間も早い!
うちの場合、保育園は18時迎えで過ぎることもある。
フルタイムで病児保育17時半迎えは間に合わない。
それだけが理由ではないが、子が3歳になるまでは短時間勤務に変更した。減給や賞与/退職金への影響を考えると、仕事して稼いでいるモチベーションはかなり下がったが。
しかし、短時間勤務のおかげで、病児保育の迎えに間に合うという安心感は持てる。

風邪をひいてしんどい想いをしている子を普段の園とは異なる環境下に預け、普段の生活時間より早く起こさねばならないという…罪悪感どころではない。病児保育の存在はありがたいが、あると利用してでも出勤せねばという想いにかられ、内心しんどかった。
私が専業主婦に育てられ、ズル休みもできる環境下でぬくぬく過ごしたからだろうか。風邪をひけば、家でゆっくりと過ごし、好物を作ってもらっていたからだろうか。

"仕事を休めばいい”
当時なぜ仕事を休まなかったかといえば…
・子が入院となれば仕事を休むことになるだろうと思い、有給は残しておきたかった。
・私の仕事は、患者が数か月前から予約をとるシステムで、私が急に休むと代打はいない状態。すると、患者は別日に振り替えることになる。
かなり前から予定を調整して来院してくれているので、易々と休めない気持ちになる。休んだところで、振り替えなければいけないので、休み明けの仕事量が増えてしまう。

子が年少クラスになると、感染症にかかることも少なくなり、病児保育利用ゼロとなった。
良かった…。
年少くらいになると、普段と違う園に預けられることを推測したり、イヤなら拒否を明確に示したりすることができる。一生の思い出として、残るか残らないか際どい年齢でもある。
子どもの記憶には残らない年齢までの病児保育利用となって、安堵している。子どもが大きくなればなるほど、どう育てられた思い出すことができるが、”体調不良でも親は仕事優先だった”と捉えられてしまっては、子育てするべきではなかったことになってしまう。
もちろん、病児保育を利用しまくったからといって、愛着関係が揺らがない親子や理解ある子どもはいるだろうし、生活がかかっているために仕事優先せざるを得ない場合だってある。
私の場合はどうだろう。
仕事内容は好きだが、金銭面的には漠然と不安があったから仕事を続けて、仕事をするために子どもに負荷をかけていた気がする。常に子ども優先ではなく、色々なしわ寄せは子どもに向かいがちだった。
そして、うちの子の場合は”今親と一緒にいたい”と思ってくれているようだった。
体調を崩した時は家で養生する経験をさせておきたい。
ではないと、大人になった時にしんどくてもがんばろうとしすぎたり、休むことの重要性が分からなくなったりしてしまうかもしれないと思ったり。
そんな想いで、今は病児保育を利用しなくても良いような働き方をしているし、今後もそうしていきたいと思っている。


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