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【阿南市長選挙】10万円の現金給付にちょっと待った!投票前にご注意ください
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1世帯10万円の現金給付、本当に実現できるの?
現在行われている阿南市長選挙(11/19投開票)において、「1世帯10万円の現金給付」を公約に掲げている新人候補がいます。確かに、昨今、物価高の影響で、生活に困っている世帯があるのは事実ですが、果たして本当に実現できるのでしょうか?
令和2年国勢調査によると、阿南市の世帯数は27,439世帯あります。全世帯に10万円を給付すると、27億4390万円もの財源が必要です。これだけの財源をどのようにして確保するつもりなのでしょうか?
公約として掲げた多額の現金給付が実現できず、他市では公約違反が続出
2020年10月に行われた愛知県・岡崎市長選挙で「全市民への5万円給付」を公約に掲げた新人が当選しました。
しかし、公約は実現できず、選挙で多額の現金給付を約束したことは買収にあたるとして、市民から刑事告発されました。こうした多額の現金給付の公約違反は、他市においても続出しているのです。
「できもしない公約を掲げて、実際にできなかった。全国から『金につられた市民』と言われて、岡崎市民の名誉が傷つけられた」
これは、刑事告発をした岡崎市民の発言だそうです。非常に重みを感じるこの発言ですが、10万円給付で揺れる私たち阿南市民にとっても他人事ではありません。
市長の仕事は現金を配ることではありません
現在阿南市では、老朽化の進んだ羽ノ浦小学校の建て替え問題や、市民会館跡地に新しい図書館を含む複合型施設をつくる話などがあります。これらは、いつかは必ず対処しなければならない公共施設の老朽化問題に対して、10年後、20年後の未来を見据えて取り組んでいるプロジェクトばかりです。
公共施設等の整備基金は、老朽化した公共施設の維持管理のためにいずれ必要になってくるもので、将来に向けての備えです。5万円給付のために起債はできないので(自治体は借金するのに制限があります。)、今、基金を取り崩して給付のための財源に充てれば、やがて公共施設の整備が必要になったときに借金することになります。つまり将来世代に今の人たちのツケを負わせることになります。
今、1世帯10万円の現金給付が実施されれば、こういった未来に向けた取り組みはどうなるのでしょうか?
私たちは、現金を配ることだけが市長の仕事だとは決して思いません。
古い選挙、古い政治はもう終わりにしましょう!
選挙目当ての実現できない「ばら撒き」や、事実無根の誹謗中傷ビラ。
こういった古い選挙、古い政治はもう終わりにしましょう!!
11月19日(日)は阿南市長選挙の投票日です。(伊島投票区は18日土曜日)
多額の現金給付を謳う候補がいる中で、阿南市の財源状況を正確に把握した上で投票先を選ぶ必要があります。子どもたち、孫たちの未来に誇れる選択をしなければなりません。
どうか、公約をしっかりと実現してきた現市長へ、阿南の未来を守る一票を託してください!!