出張と内勤とテレワーク
出張を自粛しだしてから1ヶ月半。僕以外のセールスがテレワークに入ってから約二週間。出張がなくなったことにはほぼ慣れてきて、内勤のデスクワークにもほぼ体はシフトされてきたように思う。
思えば僕らセールスは「出張」が「仕事」と思って日々過ごしていたように思う。だから出張に行かなくなった途端、仕事をしていないような感覚に襲われてしまう。まあでもそう思うのも仕方ない部分はある。
人対人、顔を突き合わせてが仕事の始まりだったから。今でもそう思うし、それは間違っていないけど、それが全てでもないということ。それを内勤しながらすごく感じている。外回りにかまけて出来ることを見えなくしていたんだと。
内勤中の今は毎日が発見の連続。普段そんなに顔を合わさない同僚たちの一日が知れるし、今までこんなにも僕らを助けてくれていたんだとよくわかる。仕事をしながら感謝の気持ちが湧いてくる。
でもこの内勤に慣れてくると今度はこれが当たり前の日常になり、出社してることが「仕事」と勘違いが始まる。それこそ「出張」が「仕事」と考えていたように「出社」が「仕事」という風になってきてしまう。
だから今は毎日「そうじゃないんだ」と強く意識している。「仕事」とは何かをとても考えるようになった。僕でこんな感じだからテレワーク中のセールスはもっと誤解をしてしまうようになるかもしれない。
「テレワーク」そう聞くとどう感じるか?僕が今より10歳くらい若くて、何の責任もない立場なら最高だと感じるはず。むしろ休み気分だと思うようになったはず。なにせ家という誰の目もない環境で一応仕事をするということなのだから
朝起きて定時連絡後は自由だ、と。ただ実はこのテレワークはかなり大変だと思う。実際に自分は経験していないし、よほどのことがない限りは僕まで在宅になることはないが想像しただけで内勤よりもしんどかろうな・・・。
誰の目もない、から楽なのではなく、誰の目もないからこそしんどいわけ。在宅とはいえ業務時間中の外出はもってのほかだし、いつ誰から連絡があるかわからないので好きに寝れるわけもない。
さらに在宅なのだからウィルス感染も低い。どこにいても感染リスクはあるが、それでも万が一の時は感染経路を特定しやすいこともあり、良いことのはずがある種プレッシャーにもなる。
そして会社がテレワークを許可したことを考えるとかなり重い。出社しなくても同じレベルで仕事ができると信頼、期待されているわけだから一定以上の結果を示さねばならない。
これは出張時でも内勤時でも在宅時でも同じことだが、考え方によっては出張出来ないなら内勤・出社していた方がマシとまで思いかねない。そうなると内勤・出社しているのが仕事をしているという勘違いに繋がる。
どんな職種でも同じことだと思う。会社で出来なかったことが家で出来るわけないし、反対に家で出来なかったことが会社で出来るわけなどない。物理的にとかそんなのは置いといてね。
だからどこでいようが「仕事」をする、そしてその仕事で「結果」や「成長」を見せなければならないのは当然のことだと思う。限定された中で新しいことが生まれることもある。
自由だからといって多くの新しさが生まれるわけではない。こんな状況だからこそ生まれるんだと僕は思う。それぞれの立場や役割で、今どこで仕事をするかは変わってくるが「どこで」には意味などない。
場所がどこであれ、やるべきことをやるのみ。
仕事とは何か?大いに考えさせられる時間となっている。この危機の先は予想すらつかないが、どんな状況であれ今をどう過ごすかが明日を決める。これに違いはないのだと僕は思う。