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50歳過ぎたら“自分”になれた話

突然ですが、動物占いはご存知ですか?
私は「ひつじ」なのですが
自分では、典型的な「ひつじ」そのものだと思っています。

・他人にどう見られているか気になる
・群れの中にいないと不安

子どもの頃から最近まで
思い返せば、人の目ばかり気にしていました。



優等生ひつじの時代

「おとなしく真面目、成績もそれなりの長女」が私
普段から無口であまりしゃべらなかったので
反抗期も「反抗していても気づかれない」ような子どもでした。
学校では、似たようなおとなしい女子2,3人グループに入り
クラスの中では目立たないように過ごし
家では部屋にこもって読書(もちろん漫画も)や音楽を聴く
ひとりの時間が大好き、という日々を過ごしていました。
成績さえ落とさなければ親にも何も言われず
どちらかといえば「お姉ちゃんは大丈夫だから」と
ほっておかれた存在だったかもしれません。
今ならもっと自由に過ごせたでしょうが
その頃は人(親)の目が気になり、真面目の殻を破く勇気は
全くありませんでした。

ママになってもひつじ

大人になり、結婚して長女が生まれ
ママになっても性格は変わらず。
周りに同年代の子どもがいない地域に住んでいたので
長女が2歳頃から「公園ジプシー※」が始まりました。
※友達作りのために複数の公園を渡り歩くこと
近くの団地の公園に行くと、時々似たような親子に出会い
しばらく一緒に遊ばせてもらうことも。
ひつじだから群れたくて仕方ないのに
人見知りがひどい私はなかなか輪の中に入っていけず…
結局お友達をつくることはできませんでした。
(娘に申し訳ない気持ちもありました)

幼稚園に入り、やっとママ友ができました。
念願の「群れに入る」ことができたのです!
でも、友達ができたらできたで、人の目ばかり気になる私
相手に合わせることが多くなり
ランチに行っても、楽しいけど疲れる…
そんなこともよくありました。

どうして私は人とうまく付き合えないんだろう…
人として欠陥品なのかな…
本気で悩んだこともありました。
(もちろん、心から打ち解けた人もいましたが(^^;))


ひつじを手放す

歳の差姉妹の長い子育て期間
ようやくゴールが見えてきたのが次女の高校進学でした。
次女が入った高校は隣の市にあり
通学にも少し不便なところでした。
だからなのか、同じ中学から進学したのはわずか3人
しかも私が知っている子はひとりもいませんでした。
(当然、親御さんも知らない)

入学式、娘とは別行動だったため
ずっと私はひとり。
式が始まる前の保護者席では、お友達同士のママさんたちが
私の周りで楽しそうにおしゃべりしていました。


ここで私はあることに気づいたのです。


もしこれが中学校だったら
顔見知りのママさんたちの中でひとりだったら
孤独を感じて誰かと群れたくなっただろう。
でもここに私が知っている人、私を知っている人は誰もいない。

そしていま、この中でひとりでいることに
私は全く孤独を感じていない!

ひとりでいることは怖くない
周りの目を気にすることもない
これからはそんな場所が増えていくんだ

そう思えた時、心がふっと軽くなりました。

もう群れなくても大丈夫
私は私
周りに合わせるのではなく“自分”を生きよう

自分の中に「強さ」を感じたのは初めてでした。


私のそんな心の変化は、家族との関係や
仕事にも表れてきました。

「私さえ黙っておけば」「我慢すれば」をやめました。
自分の意見をきちんと伝えて、積極的に話すようになりました。
ストレスが減ったせいか、逆に家族間の感情的な喧嘩は減りました。

仕事でも、自分に自信が持てるようになったおかげで
「これはよい」と思ったことは、ハッキリ伝えられるようになり
よい成果に結びつくことも増えました。


50代になって、ひつじを辞めたら楽になりました。
ひつじの皮をかぶった私は何者でもなかった。
いまは「これが私」といえる自分軸がある。

自分を守っていると思っていたひつじの皮は
弱い心やしがらみ、思い込みでできていたのかもしれない

少し自信家になって少し厚かましくなった私
だけど、それくらいが楽に生きられる

歳を重ねるのは悪くない
本気でそう思えるようになりました。
これから先の未来が、ほんとうに楽しみです♪




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鈴木みほ(あなみ)@オンラインサポート
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