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頭の中を整理するために書きます。

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マガジン

  • ダイエットで自分は変わる

最近の記事

こじらせ剣士S「見た目はだいじ」

道場に新人がやってきた。 まったくの未経験であれば、はじめはジャージに帯を巻いて木刀という奇妙な姿を覚悟しなければならないが、Sは道着に模擬刀を佩いていた。始めてほどなく住居を移したために、こちらへ来てみたようだ。 ネット上には様々な流派の剣術について、たくさんの情報があふれている。コトバではなく実際の映像で技を拝見できる良い時代になった。そこに登場する剣士はほとんどの場合、稽古着というか和装であるのは雰囲気が良いから。という理由もあるかもしれないが、刀を腰に差すときに帯と

    • 「Every Day」をいまさら観た。

      三井は、事故で昏睡状態であるはずの恋人・咲が目の前に現れるという妄想を抱く。「1週間だけ一緒にいられる」という制限の中で、三井は咲が作る弁当を持って会社に通うという日常を続ける。妄想であるので咲が三井が眠っている間に現れることはなく、咲の内面が描かれることもない。三井から見える咲という視点が貫かれている。 他人との親密さを維持するために、人はさまざまな装置を現実化させようとする。三井はせっかくの1週間のうち、1日だけ取ったズル休みにふたりでキャッチボールをしても身が入らない

      • アニマリスト的経済学(1)バイトを変える

        お金に無頓着に暮らしてきたので貯金はそれほど多くない。ただ、持ち家に興味はなく軽自動車で不満はない(Wi-Fi付きの賃貸アパートに世界のスズキ。文句の言い様がないのだ)。質素な暮らしをする分にはお金のことを考えなくても困ることはなかった。職場の積立に天引きで預金し、将来的にふつうに年金暮らしでしのげる見通しである。 何でもそうだが、いろいろ考えるとその分のエネルギーを失う。僕は「お金のことを考えない」という副業で利益を得ていた。しかし妻や子どもたちの将来について、ある程度は

        • R18のゆくえ

          「バグダット・カフェ」をいまさら観た。 映画館に行くことがめっきり減ってしまった今は、観終えた後で現実に戻る感触を確かめながらおずおずと感じたことを口に出す相手がいない。というより、誰かと一緒に観ていても自分がここに居るままで作品を観ているので、あの「酔ったような」感じにならないせいか出てくる言葉も今の自分からものを言っているような気がする。 前置きが長くなった。 たぶんその代償行為として、アマプラなどで映画を観た後は作品レビューを読んだりしている。予想外だったのは、バグダ

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        • ダイエットで自分は変わる
          2本

        記事

          ダイエットで自分は変わる(43)モチベーションの源泉

          僕は相変わらずアニマリスト的な生活を続けているし、日記のように同じことを繰り返し書くことも出来なくはないが、このテーマは本項でいったん終了する。何か大きな変化や必要なアップデートがあれば単発的に書くかもしれない。 モチベーションとそれに続く意志的な行動はどのように起こるのか。なんとなく心のうちから湧き上がってくる(比較的まともな)欲望というイメージがある。しかし、とりわけ飲み喰いといったよりプリミティブな欲求の発動は視覚や聴覚、その他の知覚入力がきっかけになっているというの

          ダイエットで自分は変わる(43)モチベーションの源泉

          ダイエットで自分は変わる(42)運動は痩せるか

          ダイエットに身体を動かすことが有効かどうかという話をよく見かける。アニマリズムは「別の生命が自分の身体に入って抜けていく」ことを意味しているので、じっとしているよりも身体を使ったほうが代謝をまわす上では有効だと思う。ただ、僕自身は体重を落とすために運動するというのは奇妙に感じる。食べずにじっとしていたほうがはるかに効率的だからである。 先日ちょっとしたことで入院・手術を経験し、10日間ほど運動は控えるよう指示されたため、稽古はまったく行わなかった。そのため炭水化物を摂らない

          ダイエットで自分は変わる(42)運動は痩せるか

          ダイエットで自分は変わる(41)水道水最強

          これまで再三に渡って水道水の利点を挙げてきた(6)。日本中のほとんどの場所で(公園の蛇口からでさえ)上水道をひねれば飲用にまったく問題ないレベルの水が飲める。自宅や職場では申し訳程度の蛇口式浄水器を装着しており、なんの問題も感じない。ただし、真水だけでなく嗜好に合わせていろいろと工夫するのは良いと思う。 僕は出勤前に400mlのコーヒーを淹れて職場へ持っていく。そのほか、750mlの水道水と、同量の緑茶も持ち込む。緑茶は回転寿司にある粉茶と同じようなもので、粉末を水で溶いた

          ダイエットで自分は変わる(41)水道水最強

          ダイエットで自分は変わる(40)柔軟性をもつ

          10万年前には自動車も鉄道も飛行機もない。人類の祖先は徒歩で世界中に散っていった。木から降りて途方もない距離を何処までも進んでいったのである。一方、航海ルートの場合は海流に逆らって拡がっていったことが判っている。フロンティアとはいつも逆境で切り拓くものだ。とロマンティックに考えることもできるが、要するに漕ぐのを止めればいつでも戻ってこられる安全なやり方なのだった。いずれにしろ、人間が好奇心を持たなかったらこれほどまでに地球上を席巻することはなかったはずだ。 現代の多くの人た

          ダイエットで自分は変わる(40)柔軟性をもつ

          ダイエットで自分は変わる(39)コトバでも変わる

          人類はその誕生から殆どの時間をアニマリストとして過ごしてきた。共同で狩りをするにも、採集をするにも、人々の間にコミュニケーションが成立しなければうまくいかない。日本語はオリジナルの文字を持たない文明(!)であったが、さすがに話し言葉は太古より存在していたはずである。 もともとヒトが操る言語は集団ごとに数万、数十万と存在していたと考えられている。現にオーストラリア原住民は200年前に入植した時点で300種類以上の言葉を話していた。世界で今も広く話されている英語やヨーロッパ諸言

          ダイエットで自分は変わる(39)コトバでも変わる

          ダイエットで自分は変わる(38)体調の微調整

          原則的には生活のさほど重要でない行為は習慣化してエネルギーを掛けないことにしている。そのため、体調が極端に良くなったり悪くなったりすることは少ないが、日々を生きていれば身体の様子には波のようなものを感じる。アニマリズムで唯一客観的な指標は体重である。もちろん摂取カロリーや運動量を数値化して管理しても構わないのだが、それ自体が趣味でない限り必要以上に労力を割くのは無駄に思う。 朝いちばんに体重を測ると、睡眠を含めて10-12時間ほど絶食した時の重さになる。季節によっても異なる

          ダイエットで自分は変わる(38)体調の微調整

          ダイエットで自分は変わる(37)ガチ狩りの作法

          スーパーでの狩りは貨幣という武器で獣をなぎ倒せばいいので苦労がない。僕はとりわけ赤札が付いて弱ったやつを狩るのが得意だ。 最近、ドイツでネアンデルタール人がネコ科のホラアナライオン(13,000年前に絶滅)を狩り、革をなめし、掌手をトロフィーとして取っておいたらしい痕跡が発見された。実に19万年前である。別の場所から48,000年前のものも見つかっているので、最低でも15万年は同じようなことをただ延々と繰り返していたことになる!数千から数万の人口で細々とライオンを狩り、やが

          ダイエットで自分は変わる(37)ガチ狩りの作法

          ダイエットで自分は変わる(36)狩り場を考える

          僕は普段の狩り場としてスーパーを主戦場としている。野菜と大豆製品、肉コーナー以外はあまり見ないため、スーパーでの動線も毎回ほぼ同じである。また、入手が難しい食材や調味料などはネットで購入しているので、たまにパンを買ったり外食をする以外にお金を遣う場面はない。残りはどうしているのか改めて思い出してみると、貰ったもので済ませている気がする(天の恵み)。 家計簿をつけたことはないし、現金は持ち歩かない〔出先でソフトクリームを諦めたことがあった)。当然財布を持っていないので、現金決

          ダイエットで自分は変わる(36)狩り場を考える

          ダイエットで自分は変わる(35)油脂について

          かつては加齢に伴って血中LDLコレステロールや中性脂肪の値が少しずつ上がっていったため、食事の油脂には気をつけなくてはいけなかった。しかも、炭水化物は好きなように摂っていいかというとさにあらず。さらに、おいしいタンパク質はたいてい油か炭水化物とカップルしているので、結果的にどれも抑制を効かせた感じになる。これはつらい。炭水化物は習慣性・依存性が高く、我慢するのはストレスになる。特別な食事制限はしていなかったものの、いちいち心にブレーキを掛けているような、いやな感じが続いていた

          ダイエットで自分は変わる(35)油脂について

          ダイエットで自分は変わる(34)野外での過ごし方

          (30)ではアニマリズム的な生活を体感するために、狩をし野外で煮炊きして寝る。という活動を挙げた。ほんとうに鹿を仕留めてジビエ料理を作ってしまう猛者もいなくはないだろうが、スーパーという狩場で見繕っても構わないし、凝った調理も特別には必要ない。普段の生活を離れた時に、自分が何を欲していて、どういう手段で解決するか気持ちの赴くままにやってみれば良いのだ。 実はアニマリストになる以前から、というよりまだ20代の頃からバイクに乗ってキャンプツーリングなどはしていた。その後もグルー

          ダイエットで自分は変わる(34)野外での過ごし方

          ダイエットで自分は変わる(33)時間の価値

          学生のころは毎日学食でランチを済ませていた。それ以降はスタイルの変遷はあるものの何かしら用意してきたものを仕事場で食べている。公言してはいないが、美味しくない食事を摂るためにお金を払うのが惜しいのである。よしんば評判の店までわざわざ足を運んだとしても、人がたくさん並んでいたりするだけで時間の無駄になる。まったくいいところがない。八方ふさがりだ(八方までいかなくても、だいたい2ヶ所でつまずくと人は打つ手がないと認識する)。なお、ランチは誰かと一緒でなければならない。という気がし

          ダイエットで自分は変わる(33)時間の価値

          ダイエットで自分は変わる(32)衣食足りて

          真の野生ならば毛皮か麻かなにかを腰に巻いておしまいだろうが、現代の日本でそれは難しい。だた、成人していれば縮むことはあっても身長が伸びることはなく、体重も2kgくらいで上下しているだけであるから衣服のサイズはぜんぜん変わらない。体重を測ることの意味を繰り返し書いてきたが、衣服の着心地でも日々の身体の変化を知ることができる。同様に、着心地の悪い衣服はよい状態を保てなくする。 制服と同じ 仕事柄、服装は特に決まりはなくスーツを着ることも滅多にない。そこで日々の通勤や仕事は夏季、

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