金沢①

取り忘れていた夏休みを目前にしてパソコンの前で焦りながら予約をしている自分がいる。

いつものように直前で準備をし始めようとするのが自分の悪い癖だ。

新幹線の片道チケットと、ネットを頼りにできるだけ安いホテルを探す。新幹線のチケットは中途半端に高いから1泊2日で帰ってくるのも気が引けてしまう感覚わかる?

今回はできるだけホテル代は安くすることにして、2泊3日で金沢に足を伸ばすことにした。ふと「金沢21世紀美術館」に行きたいと思っていたのを思い出しここに決めた。
コロナの影響で海外に行けないので必然とどこか旅行に行こうとすると日本国内になるのだが、いかんせん国内旅行にあまり興味がない自分は行き先を探すのもひと苦労だ。

新幹線で2時間半位の距離だから、できるだけ朝早くの時間を予約することにした。1日目はあまり楽しみを溜めずに今回の目的地である場所を目指すことにしている。

朝の準備を終えて、念のため財布が入っているかどうかバックパックを開けて確かめる。2 、3日留守にするからゴミも捨てていくことにしよう。

駅までの道を歩きながら、今回は時間に余裕を持って出発することができたと自分を褒めたいような気持ちで前に進んでいく、駅に着く。

あれ財布ない、そんなバカな。。。絶望。

旅行に行くまでの駅までの道で、財布を落とすなんてことがかつてあっただろうか。これほどの絶望があっただろうか。

家に戻り財布があるかどうか確認する。
何とか道を行ったり来たりして落ちてないものかと何度も確認する。今日はゴミ収集日です。

以前財布を落としたとき交番に連絡したら、結構スムーズに見つかったのですぐ連絡してみる。Google マップから調べた番号に電話すると届いてないと残念な知らせを伝えてくれた。
後になって知ったことだが、いちど交換台につながってから交番につながる仕組みになっているようで最初の電話はかけたと思った最寄りの交番ではなかったみたいだ。

結論から言うと、その1時間後財布は見つかった。やはり最寄りの交番に届けられていたようだった。日本は財布を落とすと、道を引き返して探すよりも先に交番に届けられてしまうような国です。素晴らしいですね。
もちろん予約した新幹線は既に出発した後です。

淡い期待を抱きつつ、急いで東京駅まで向かう電車はどれもこれも直前で発車してしまう。なぜなのだろうか?

みどりの窓口で確認してもらうと、特急券は有効だが乗車券は買い直す必要があるとの事だった。いかに安く行くかというのが今回の旅行のミッションだったが、いきなり+ 6,000円支払うことになってしまったようだ。しかしここで払わないと旅行もだめになるし、払うしか無い。気を取り直して金沢に向かって進んでいこう。

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