美容院嫌い

 髪を切るのが嫌いだ。

最近、髪を伸ばしているからかなり久しぶりに予約したんだけど、
12月の年の瀬に予約をしたら、これまでに見たことないほど混雑していた。
カットする席の埋まり様に加え、パーマやカラー中の人は受付待ちの席に移動するほどだ。
そもそも今日がクリスマス前だということを完全に念頭から忘れていた。

天パのせいか、昔から納得できるように髪をセットできたことがない。
特にティーンの頃は情報もなかったし、青山のカリスマ美容院の店に行けるわけでもないから探り探りで失敗して、
上手くいかず髪を切るたびに自分のことが嫌いになってしまうということを繰り返した結果だ。

だから新しいところを探すときはカウンセリングしっかりしますよと書いてあるところを選んだりするんだけど、カウンセリングなどされたことはない。
そういった美容院はあったとしても一瞬で終わる。あの「しっかりとしたカウンセリングであなたに合った髪型を作るお手伝い」という言葉はどこへ行ってしまったんだろうか?
まだメンズエステ嬢の方が親身に相談に乗ってくれる気がする。

人の髪を切るという結構取り返しのつかないサービスの割に、回転率を重視するから「どんな髪型にする?」という会話も朧げに不安が取り除かれないままにカットに進んでいってしまう。
しかし自分に自信がないとか、思ったような髪型にならないとか似合わないは自分に期待しすぎてしまっているのかもしれないが…。

そんなだから、できるだけお客さんがいない平日を狙っていくようにしているのは、少しでも美容師が他のお客さん間を行ったり来たりするのではなく、こっちに集中し時間を割いてくれることを狙っていたりする。
わかりやすく言うと、お客さんがいなくてカラー入れた時もアシスタントじゃなくて担当が作業してくれるぐらいの空いてる時がいい。

ここ最近、抜け毛が増えてきてただでさえ髪の質で苦労してきたのに、禿げて来てしまうとは、もう絶望である。
髪型をちょいちょい変えたくなる癖がある自分にとっては、いろんなことにチャレンジできなくなってしまうのは悲しい。

美容院でセットしてもらっても、玄人のドライヤー技術が凄すぎていまいち同じようにセットできないから、翌日には元のスタイリングに戻ってしまうんだけど、今回の人生ではこの髪コンプを改善することはできそうにない。

このようにいつまでもベーシックな髪型がいまいち決まらない自分は果たしてどうすればいいのか?
まるで自分の人生を表すように髪型もキャリアも、露頭に迷ってふらふらとしている。

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