アイドルを見て、襟を正す
ひらがなけやきもとい日向坂46の番組『ひらがな推し』が面白い。
もともと彼女たちも先にやっている「欅って書けない」に出演していたが、半年ほど前から自分たちの番組を持つようになった。これまで「けやき」という名前を持ちながら欅にもなれず、たまに番組に呼ばれるときに感じるポテンシャルはあれど、活躍の場が与えられていなかった彼女たちの開放されたようなハッピーな姿が楽しめる看板番組だ。
ブンブン!エイト(AKBチーム8の番組)を経て、番組MCになったオードリーもすぐ馴染むことができたのは、彼女たちのオープンな精神もあるだろうし、ずっとくすぶっていたからこそ得たバラエティへのハングリー精神もあるのかもしれない。アイドルとして、叫ぶ・笑う・喜ぶというリアクションからぶりっこまでしっかりこなしてくれるので、それが欅へのカウンターとなり逆に新鮮に見える要因になっていて、そこのプロデュースは非常に狡猾だし、素晴らしいなと思う。
毎週日曜日に乃木坂・欅坂・けやき坂(日向坂)と続く番組を、お風呂上がりにストレッチしながら、アイスを食べながら見るのが楽しみなのだが、前回「新メンバー 上村ひなのの事をみんなでもっと知ろう!」回で気になるシーンがあった。
クイズに答えるシーンで制限時間内にメンバーが答えを書く、春日がフリップを出せるかどうか確認するがメンバーからの返事はまばらだ。そのだらっとした態度に対してかなり早めにキャプテンがこう突っ込んだ。番組中にも関わらずだ。もうカットできないぐらいの早さ。
一人が団体に対して質問すると、団体の総意を答えるものかと思ってしまい返答するという行動が起きないことがある。だがそうじゃない。みんなが返事をすればいいだけなのだ。
うちの会社では会議をしても、かなりの確率でこうなる。「どう思いますか?」「こういうことがあります」という意見や共有に対してリアクションが取れない。しーん。
自分でも経験あるが情報共有した人に対して、リアクションがないとやる気なくすし、承認欲求も満たされない。自分が工数をかけてアウトプットしたものならなおさらだ。
こういったことを考えている時に、こんなツイートも目にした。
これは社内勉強会の話だが、通づる話でアウトプットに対してリアクションするというのは礼儀だし、そもそもそういう倫理感持ってないとだめだよねという、ほんとその通りすぎて見るのも痛い指摘だ。特に勉強会については教えるために自分の時間を多分に割く必要があるのでなおさらだろう。こういった倫理教育を行っていくのはなかなか難しそうだが、共感し、反省することだけでも自分のマインドセットをアップデートしていくことはできると思う。
こういった社会人経験がしっかりしたいい歳した大人もできないことに対して、間髪入れずに注意をいれてきた鬼キャプテンを見て、このグループのマインドセットに対して感心を持つことになったし、よい自分への教訓にもなったんですよね。アイドル番組を見ていても実は勉強になることがたくさんあるよ。