日めくりアルバムチャレンジ #19 『Up the Bracket』
The Libertines 『Up the Bracket』
正直言って、LIVEでこんな下手くそな演奏を観たのははじめてだった。いや、演奏とかメロディとかすべてを凌駕してしまうような”なにか”がそこにあったような気がする。ロックンロールの初期衝動のすべてがそこにあった。
04年の来日はピートがいなかったため、完全な形でのバンドを見れたのは03年が最初で最後という貴重なSHOWだった。
とにかくフロントのピートも、カールもギターが素人でもわかる下手くそさだったせいで、如何にロックショーにおけるドラムの重要さを教えてくれたとも言える。だってドラムのゲイリーは超上手くて、ド安定だったからどんなにギターが崩れても曲だけはブレずにしっかり進んでいくんだから。
ちなみにピートは送り迎えの車の中でも、ずっとギターを抱えて遊んで(練習?)た。
技術としてのパフォーマンスが稚拙だったかも知れないが、カッコよさですべてを薙ぎ払い、周囲を納得させてしまうようなロックにおける初期衝動の塊みたいなものがそこにあったと思う。なぜか最高にカッコいいんですよ。ヘッタクソなのに。
再結成した時は、各々の活動を経て上手くなっていたと思うので、本当に奇跡的な瞬間だった。
スーパー余談だが、当時仮チラシと呼ばれる会社でプリントアウトしたようなLIVEの告知フライヤーを作っていたんだけど、アーティスト写真をモノクロでざらざらに顔が無くなるぐらいまで加工しまくったものをデザインして自画自賛していたら、その後バレてこっぴどく叱られた。
今、思えばそりゃそうだよね。としか言いようがない笑
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