7万人で太鼓の達人だ、どん!乃木坂ライブ
初めて乃木坂のライブに行く事ができた。
コロナ禍に急に乃木坂のファンになったという友人が取ってくれて、そうなるとYoutubeを漁りまくったりして、こちらの会話について来れるから凄い。リアルタイムじゃなかったからこその熱量よ。
今回参加したのは、バースデーライブだったから2日間で過去のシングル曲を中心に振り返っていくというもの。
過去のバースデーライブは既存曲を全てやっていたりしたわけだけど、今回はベストヒットメドレーといった内容で有名なものは初期の曲もそれぞれで披露するから「はじめましてさん」には非常にわかりやすい。
当時、AKBや他のアイドルと比べると乃木坂は卒業商法で売っているという感じがあって不思議に思ってた。
お姉さんの乃木がそんなだから欅や日向にそれが受け継がれるかと思いきやそんな事もなく、乃木坂だけその傾向を一部保ってる。
乃木坂は自分たちのやっていることが結構オープンで、裏の関係性とか曲の細かい部分を番組を通してうまくバラエティに変換して伝えてくれるから、その曲のバックグラウンドを理解しながら見ることができる。
だからこのライブはメンバーとファンと一緒に実家でアルバムをめくっているような気分と言ったらいいのかな。あの時あんなことあったよねって。
乃木坂初期はAKBのコピーアイドルみたいなもので曲そのものはあまり認識されてなく、乃木坂としてアイデンティティが出来た頃(というか人気が出た)西野七瀬に引っ張られて表現された曲や、そこに卒業も重なり今の人気に繋がった頃の曲はしんみり切ない曲が多い。
そんな彼女達の特徴とも言える曲たちは、前向きなんだけど違う場所に向かう不安とか怖さ、懐かしい場所への郷愁の思いといった詩に、卒業者自身のストーリー性が乗っかりドラマが生まれる。
曲が流れると、あの頃を思い出して、そこにいないあの人を思い出して胸にグッとくるような気持ちにさせられる。
そこに本人が出てくるんだから、泣いちゃうよね。
ここでシングルの全体曲にも関わらず誰か一人を思い起こしてしまう曲の良さが出た。
乃木坂を初期から知っているとはいっても、ライブに行くようなファンではなかったから、今日のライブは卒業生のまいやんも西野七瀬も生ちゃんも、それにバナナマン笑まで見れて、”THE・乃木坂”を感じることが出来たのは本当によかった。
旧キャプテン出てこないかなーってずっと思ってたけど、真のレジェンドしか出さないのか…。しかしこのライブを見れたのは本当にラッキーだなぁ。
東京ドームと比べると、日産スタジアムは郊外にあるせいか間口が広くて、すぐ入場できるし高くないからすぐ席までたどり着くことができる。
着いてみると友達がファンクラブで取ってくれたのに、見切れの隣というステージの真横席だったのは流石にびっくりした。
思ったよりもステージはしっかり見えるけど、真横だから正面の映像がほとんど見えないほぼ底辺席で、そこまで遠くはないけど流石に二階席からメンバー一人一人が誰か判断するのはむずい笑
そもそも東京ドーム規模でもファンクラブでチケット取れないんだから、ファンの規模が櫻や日向とは一味違う。
乃木坂の曲って繊細なんだけど、裏にはしっかりライブ用の「ドンドン」というリズムが入っているのが嫌いだ。
特に位置が悪くて、低音と高音が遅れて聴こえてくるからちょっと気持ち悪くなる。
最後の方は、オーケストラをしっかり用意して伴奏してるのにドンドン音が入ってるから繊細な楽器の音が台無しになっている気がした。
まあ今回は振り返りだからあえてシングルをそのままお届けって感じにしてるのかもしれないけど。
「君の名は希望」という乃木坂屈指の名曲も、少しテンポが速いシングルアレンジよりも生ちゃんが伴奏してくれるなんの演出もないアコースティックなアレンジの方が、生の曲の本質がしっかり伝わるって勝手に思ってる。
このように、ライブを意識した「ドンドン」音に乗ってると、周りの人そしてサッカーのフィールドにドミノのように騒然と並べられたお客さんが両手にペンライトを持ち、そのリズムに合わせて振っているのを見ていると、みんなで太鼓の達人をやっているような気分になる。
特にコールが出来たりするわけじゃないので、「ドンドン」とリズムに合わせてコンボをどれだけ伸ばせるかのゲームをやっていると、ペンライトを振るのも楽しくなってくる。
終いにはセンサー仕込んでアプリと連動してコンボ打てるような演出入れて欲しいなというよくわけわからない事を考えてた。
だって、メンバー見えないし。。。
そんなドンドンが入ってもあんまりダンスするような曲じゃなくて基本地蔵になるから、ペンライトを振るという行為が手持ちぶたさを少しだけ楽にしてくれる。
ちなみに乃木坂は曲によって、どんどん色を変えるというより基本は紫固定で、特別な曲だけ変えるって感じ?
開演前に代表の今野さんから挨拶あったように、今回のライブは声出しの規制が少し緩和されていて「自発的な声出しはダメだけど、つい出ちゃうような感情が漏れた声はOK」というちょうど難しいタイミングだったと思う。
特にOGが出て最高潮になった瞬間には、そのつい出てしまう声を超えて歓声が出てしまう気持ちはわかる。
歓声が大丈夫なのか曖昧な状況で、みんなで渡れば怖くない的に周りに流されてコールしちゃうという気持ち自体は理解しつつも、実際に我慢できている人はいるわけだから、「あの状況だったらコールしちゃうよね」と言う人に”波物語”の反省っていったい何だったろうね?と思ってしまうのは仕方ない。
ちなみにこれは必ずしもオーディエンスがダメかというとそうでもなく運営の責任も大きいと思う
曖昧な制限の中でも序盤はしっかりコールせず平和だったのに、メンバーがかなり煽ってくるので、「ん?声出してもいい、の?」みたいな雰囲気がどんどん広がっていった。
アイドルライブは、サッカーと一緒で声を張って応援するサポーターになる。ロックや他ポップスと比べて聴くだけじゃない応援する楽しみがあるから純粋に比較できないところもある。
しかしだからこそもし怒られたら、運営・ファンともに反省しなきゃだね。
ちなみに横からぴょこっと出てきてる人は櫻で平手ちゃんが、日向で長濱ねるがゲストで出てきたらみんな耐えられるかね?というのを先に想像してみるのが大事だけど、対立構造を勝手に作って誰かが失敗した時に揚げ足を取り、優位に立ったような気持ちになるのをやめなさいと言いたい。
同じ坂道グループやないの😩
配信で見ていた時は、乃木坂のライブってターゲットが広くて誰が見ても安心してみれるから、ちょっとフックがなくてつまんないなと思ってたけどそんな事なかった。
乃木坂のライブに行ったら、彼女達を好きにならずに帰るとかできるのかな?すごくいいライブでした。
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