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1999年、大晦日、そして平成最後の日。たまに訪れるこのような移り変わりの瞬間自分はなにをしていただろう?
いつもと変わらない日常を送り、捲るようにそのまま新しい時代に変わったことにも気づかない。周りは流れに便乗して、新しい年号言いたいだけ状態で投稿されていく、だけどそれ自体が口にされることはない。少しイラッとしてしまうのは結局は自分の問題だと考えることにする。
大人になると変わるためには行動するしかない。広がったように見える世界は実は自分の行動で広げていける世界であって、動かない人にとってはむしろ窮屈なものになりがちだ。
周りの時間の流れもあわせて変わっていく、1日があっという間に過ぎていく、そしてまたひとつ古い人間になる。時代が変わっても世界はなにも変わらない。自分の。

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