失敗してわかった、1から作るゲーム実況チャンネルの考え方
この記事の対象者:ゲーム実況で収益化を目指したいと思ってる薄めのゲーム好きの方、自分
Youtubeの標語に影響されたり、ゲーム実況を楽しくやっているのを見て、自分もやってみたい、できそうと思ったことはないでしょうか?
ただ
好きなことで生きていくというのは、
好きなゲームをやってればみんなが見てくれる
ではないです。
シンプルなゲーム実況っていいんですよね。作っててもめっちゃ簡単なんです。プレイしている姿を配信するだけなんで。
ライブ配信もできるし、みんなが1番やりたいのはここでしょう。
こちらの記事ですでにYoutubeは飽和状態という話をしましたが、いまから参戦して成功を目指したり副業的に収益化するには、ある程度戦略的にチャンネルをつくっていく必要があります。
ここでは、今からゲーム実況をしたい・収益化したいと思ったあなたがどのようなチャンネルを目指すとよいのかを考えるタネとして、1年で登録数30人という失敗から学んだことをまとめました。
※ちなみにですが、気軽に収益化を狙う場合Youtubeはハードルが高すぎるので、Twtichも検討してみたほうが良いかもです。
ゲーム実況はかなり厳しい
ここでいう「ゲーム実況」は対象となるゲームを普通に実況しながらプレイするものを指します。(〜してみたは対象外)
自分の登録数30人ほどのチャンネルでは、こういう実況動画の再生数は二桁が当たり前という状況でした。
実に参考になりづらいので他の1,000人以上のチャンネルを見てみてましたが、同じく二桁だったり再生数は他に比べて振るわないようです。
この事からも、一からシンプルなゲーム実況で再生数を上げるのはかなり難しいことがわかります。
いまから何者でもない自分がスタートするとして「自分が良いと思った色々なゲームをプレイして見てもらいたい」は、
「知らんやつが解説するフルタイムのサッカー」ぐらい視聴者からすると興味が湧かないコンテンツになってしまう恐れが高いです。
ゲーム実況ってなまじコンテンツが一緒なだけに勘違いしがちなんですが、企画が無かったり無名の人だと見たいと思う訴求力が超弱いんです。
このようにYoutubeの状況を理解しつつ自分らしいチャンネルを作るための考え方を、一緒に考えていきましょう。
コンセプト
「ゲームは好きだけど、これといって超好きなタイトルなんかないよ。」という比較的浅めの人がゲームチャンネルを作ると、軸がないチャンネルが出来上がりやすいです。なぜなら自分がそうだから笑
一応「インディゲームをやる」というのがあったんですが、自分の好きなものを色々やりたいなぁと欲が出てしまったのもあり、ジャンルの統一性などは皆無です。自分がプレイしたいと思ったもの、伸びそうなものをやる。
このようになると第三者から見て「このチャンネルはどういう価値を提供してくれるんだろう?」というのが理解しづらい状態になっていると思います。
すると視聴者に取って再生したり、登録するメリットが無いですよね。
基本的な考え方は、視聴者に価値を提供できるかを考えてみます。
コンセプトというある種縛りプレイをして「このチャンネルはこんなの」というラベルをわかりやすくします。
このコンセプトがしっかりしていればするほど、
どんな価値が提供されるか?
がわかりやすくなってきます。
なにをやるか
なにを提供するか考えると言われてもわからんとなると思うので、動画を作る上でよくある大枠の内容を抜粋してみました。
(1)企画・しゃべりが面白い=エンタメを提供
(2)誰かの役に立つ=情報を提供
(3)誰の役にも立たないが、知識欲をくすぐる=雑学を提供
(4)人が出来ないこと(〜してみた)=エンタメを提供
(1)については、企画力や個性がものをいいます。超面白いものを作れるという人、丹生ちゃん並のリアクションができる方は、即このタブを消してください。
(4)についてはタイムアタックやスーパープレイなどのある種スキルが求められるので、これまでの蓄積がないとなかなかやれないでしょう。
(3)についてはゲームをしていると勝手に詳しくなるので、この中ではやりやすいですが、オタク的な深堀りする観点が必要になってきます。
この中では1番ハードルが低くて、誰でもできそうなのは(2)になってきます。
では、「誰かの役に立つ」ってなんでしょうか?
人の役に立つ
1年間、ゲーム実況ちゃんねるを運営した上で、一番再生数が回ったり反応があったのは攻略動画でした。
まあ、それでも1,000再生いかないんですけどね💧
もともと攻略をやる予定はなかったんですが、あまりにそのタイトルが難しすぎてYoutubeを見てもプレイ動画しかない。
「同じく困っている人がいるだろうなぁ。」という考えからアップしてみたんです。
ちなみにゲーム実況って、よく「#2」とかで区切られてるけど内容が全然わからないじゃないですか。
その分情報だと、視聴者の検索ニーズを捉えて新規視聴者でもリンクを押しやすくなります。
参考になると認知されれば、チャンネル登録も伸びてきます。まあここらへんはゲーム実況以外のチャンネルでは常識なのかもしれないです。
このように、まずは役に立つ情報を提供することで「誰かのためになる」「感謝を集める」ということを実践してみてはどうでしょうか。
特化型がいい?
ゲーム実況の市場の中はもういっぱいなので、入る余地のある細い隙間のディープな横丁ゾーンを狙っていく必要があります。
強力な競合が大量にいるところに、新規参入するには芸能人でも難しいからです。
ある一ゲームに特化すると、それだけやり込んだり企画を探しやすいし、視聴者からもどのようなチャンネルかわかりやすいですよね。
ちなみにジャンルとしては、やはりオンラインゲームが一番良さそうです。
現在ではニーズが多く、アップデートされていくことでインスタントに使い捨てされづらい、まめ知識動画を作りやすいなどの理由が上げられます。
他によく見るのは、バイオハザードの考察やストーリーなどシリーズものの場合はそれだけネタが多かったり、シリーズごとの比較やリマスターでの違いなども企画化できます。
このようにバイオハザードを選択した場合、どこかで限界が来るのですが似たようなゾンビ系のゲームならニーズが親しいので派生することもできそうです。
これはフォートナイトやっている人は、APEXもやっているかもしれない?などの調査を別途してみてください。
またクラフト系のゲームであれば「〇〇作ってみた方式」で別のジャンルから視聴者を連れてくることもできたりします。(これはかなりハードルが高い…。)
こんな感じで、特化しながらも裾野を広げることは可能そうです。
なんでも出来るは茨の道
上記のような形で、もし特化しつつも他のゲームもやりたい場合はチャンネル名も特化しすぎないようにするのが良いです。
しかし、あなたがいろんなゲームをやるのが好きな場合、この縛りを緩めていったとして…
・ジャンル縛り(シューティングちゃんねる)
・開発会社縛り(Nintendoのゲーム大好き)
・デバイス縛り(スイッチのゲームをすべてやります)
こんなイメージで幅広く動画を上げれるようにします。ただこの縛りが弱まれば弱まるほど、平凡なゲームチャンネルになり価値が薄まっていくので注意が必要です。
「自分はいろんなゲームをやるのが好きなんだよなー」といっても、そのやってるゲーム全部をアップロードする必要なんて無いです。
その中の、なにか情熱があるものに特化していくイメージですね。
その特化するラインをどうするかで自由度が変わってくるので、自分のやりたいことと比較しながら検討してみてください(なにより自分に一番伝えたい…。)
結局、実況はできない?
Youtubeチャンネルでよく言われるのが、特化したらそれ以外の動画を上げないというのが良いようです。
チャンネル登録すると、関連動画に出てきたり登録チャンネル一覧に出てくるようになるので、そこに関連性のないものが表示されると離脱につながる恐れがあったり、Youtubeに不要な情報を溜めないためと言われてます。
ただゲーム実況をやっていくことも考えるのであれば、情報系をメインにしつつも実況動画も上げていったほうが良いです。
というのもゲーム実況は一朝一夕のスキルでできるものではないし、それがライブになると尚更難しい。
1年ぐらいやってる私も、まだ首を捻りむにゃむにゃいいながら試行錯誤しながらやっています。
【コンテンツの用途】
情報 → 新規流入
実況 → ファンコンテンツ(次で解説)
配信頻度は低めでも、実況自体は練習のために投稿する。
もしくはサブチャンネルを作成して投稿するのが良さそうですが、結局サブチャンネルも同時に登録してくれるわけではないと考えると、なんとか両立していく感じになってきますね。
普通のゲーム実況でも、なにかに特化しているチャンネルとしていないチャンネルではニーズも異なると思います。
しかしバイオのチャンネルで好きだからといって、マリオなどかけ離れた実況をやり始めるのは止めたほうがいいかもです。
人柄のファンを増やす
東大クイズ王の番組で、急に食レポをやり始めたらどう思いますか?
― クイズに興味があった人は番組を変えるでしょう。しかし東大王のファンはそのまま見るでしょう。
チャンネルの成長イメージってこんな感じかなと思います。
ゲーム実況をやっていると、実況自体のスキルは数百万人ファンがいるVtuberと比較しても大きく変わらないと思いますので、コンテンツだけでなく人そのものも好きになって貰うということを考えたほうが良さそうです。
よくゲーム実況を「友達のやつを後ろから見ている感覚」と言いますが、さすがに全く知らないおっさんのやつは見ないでしょう。
誰かと同じものをやるのであればそれが「誰がやっているか」で取捨選択されてしまいます。
そういう風に考えると、無味無臭な人になってしまうよりキャラクター性があったり、自分がどんな人かわかるほうが良さそうな気もします。
顔出ししている方がリアクションがわかりやすいですし、喜怒哀楽があった方が感情移入もしやすい。ただ問題は機材や編集が大変になるということでしょうか。
このように、人自体を好きになってくれる良質なファンが増えてくることで一部退屈ともいえるゲーム実況を見てくれる(応援してくれる)ようになってくるのではないでしょうか(仮説)。
二番煎じはあり、でも自分らしく
コンセプトややるものに迷った時、
例えば自分はマリオカートが好きだとします。でも大体有名ゲームだったら、すでにやってる人がたくさんいますよね。
現在、Youtube自体は関連動画似た動画をレコメンドするので、むしろ同じような動画が表示されやすい傾向にあります。
ハックすることを考えると、完全なユニークである必要はなく似たような動画でも良いことがわかってきます。
ただし運営する中で、自分がなにが好きで・なにをやるべきかを探す必要はあります。結局同じようなチャンネルはいっぱいあるからです。
ゆっくりで構わないのでぜひ考えてみてください。
サムネでするブランディングと認知
いきなり実践的な話になりますが、ブランディングというと難しそうですね。でも要はどう認知を取るかという話です。
認知というのは、赤のゲーム会社って何?「A.任天堂」ということですね。
サムネイルについて、僕のチャンネルではゲームごとに近しいデザインで作ってしまっていたのですが、それだと動画ごとの連動性がなく関連に表示されても私のチャンネルと認識しづらい状態になっていました。
そうならないため、ゲームごとにかっこいいデザインとかは目指さずに基本的にすべてのサムネデザインは統一します。
逆に考えると、規定テンプレートがひとつ出来てしまえばそれに全部当てはめることができるので手間が省けます。
理想としてはたまたま関連動画に表示されたときに「これは〇〇さんの動画」と認知して、タップしてくれることですね。
言うこともテンプレ化する
ラジオを聞いていたりするとジングルなんかも、毎回お決まりのセリフが電波に乗って流れてきます。
このように実況や情報動画などでナレーションする内容はテンプレ化してしまいましょう。毎度違うことをいう必要はないです。
一度テンプレ化したあとは、同じことを台本のように繰り返すもよし。アレンジしてより良くしていくこともできます。
趣味でやる
最後に、これまでのことを実行していく中で無理して収益化しようとしたり、視聴者に向けたニーズを意識した動画を作ったりしていると自分の好きではないことをやることになります。
そうすると仕事感覚になってしまったり、承認欲求に踊らされて増えもしないアナリティクスを見て溜息をつく毎日を過ごすことになるかもしれません。
もし単純に楽しんでやりたいという人は、収益化は目指さずに普段ゲームをやっているのを、ただインターネットに流しているだけという感覚でやるのはありだと思います。
以外にそうやって好き勝手やってると、視聴者から言われたこのプレイをやってみようかと思ったり、気づいたら実況が上達していたりといった新しい発見があるかもしれません。
見ている人を意識するとやっぱり普段の自分じゃないんですよね。普通にゲーム実況を楽しんでやって、そこからもっとやりたいと思ったら収益化を目指して工夫していくと割り切ってしまうのもいいと思います。
まとめ
・ただ好きなことをやるだけの、ノンジャンルのゲーム実況は無理
・どんな価値を提供するチャンネルかわかりやすくしよう
・情報を提供して誰かを幸せにしよう
・特化する範囲を決めよう
・ブランディングはテンプレ化を目指す
・収益化を目指さないなら、視聴者を無視して楽しんでやろう
以上、結果が出ていないのでまったく説得力のないYoutubeチャンネルはこちらです笑
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