犬の引き継ぎ

初代、二代目、三代目、四代目、五代目と
物心ついたときから、我が家は犬たちと共に生きてきた。

いままでのワンさん達は、ひとりだったりふたりだったりのタイミングがあったんだけど、
次の代が現れすこし経つと、安心してしまうのか「行って」しまうことが多かった。
そのためフシギなことに、犬がいない空白の時期が存在しない。

だから、その短い時間の中で代る代る「精神の継承」がなされているのではないかと考えてる。

現5代目は小さめのジャックラッセルで、4代目のほんわかゴールデンレトリバーと共に赤ちゃん期を過ごした。
その割に、しなやかな長い足と、ちょっと気に食わないと怒るというまるで3代目のような特徴を持っていたりする。

そんな彼女ももう15歳になり、少し目に見えて運動能力が低下してきた。
両親が歳を取り、「6代目はもう難しい」と語っているから引き継ぎ先がなくて、辛くてもがんばってしまうのでは?と変な(少しネガティブな)想像をしてしまう。

でも継承相手がいなくなったら、その精神はどうなってしまうのだろうか?

もし犬たちがなにかから守ってくれているのであれば、その保護はどうなってしまうのだろうか?


震えながら辛そうに息を吐く、我が家の5代目を見守りながら、、、
そんなことを考えてしまう夜だった。


明日もまだ側にいてくれることに、感謝する。



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