M-1
書こうと思ってなかなか向き合う気にならなかったのだけど、そんな事を言っていたら、もうけっこうな時間が経ってしまった。
今年はハライチがラストイヤーということで、応援していたのだが準決勝で敗退してしまい、やはり今年もだめだったかとすこし残念な気持ちになっていた。櫻坂の番組「そこさく」で澤部ーこんをイジるためにはなんとしても決勝に出て最下位にならないといけない。
ハライチは「〇〇なやーつ」という芸人が羨むフォーマットを作り上げたにも関わらず、それにこだわりすぎることなく新しいネタを毎回見せてくれるんだけど、決勝ではいまいち評価されずファンとしてはやきもきしていた。
いや、決勝に何回も出てる事自体すごいんだけど。
そんな彼らもまさかの敗者復活戦勝ち上がりから、ランジャタイに次ぐドベ2という実質最下位を叩き出し、ラストイヤーを華々しく飾った。
決勝でボケの岩井側が目立ちまくるという既存のハライチってこんなだよねという印象を悪い意味で吹き飛ばすような漫才をぶち込み、いまいち理解されてない感が点数に出てた、嫌いじゃない笑
でもひとネタごとのインパクトは、弱いかもしれないがトータルの漫才師(とネタ受け取り師)としてのパワーはM-1王者を超えてると勝手に思ってるから、いいのだ負けても。
さてさて。M-1の話だ。
錦鯉については、意見が大きく分かれるところだけどあーゆうバカ漫才(というのか?)は強いなぁと思う。
シニカルな笑いを取るより、多くの人がわかりやすいってのが大きいけど、お笑いの王道のようでいて、実は全体で見るとあまりいないタイプなのかもしれない。
個人的に気になったのが、インディアンス。
かなり苦手な部類の漫才で正直好きじゃなかったんだけど、今回はかなり面白かった。
笑うとは思ってなかったからいい意味で裏切られてその分インパクトが強い。
一時期、ボケの回数が30回ぐらいだったかなぁとか?審査員が言ってたときがあったけど、如何にスピーディーにボケて笑いどころを多く作るかが漫才大会の戦いかたなんだろうな。
(その後のまっちゃんが「客の笑い待ちがあってもいい」というコメントは舞台ならではで、これも面白い。)
ゲーム実況で動画作ったりしていると、とにかく視聴者を離脱させないように間を作らず、がんがんノンストップにするのが主流というのは理解しているのでNON STYLE的なスピード感の漫才が評価されるのは、テレビ以外の気をそらす要素がたくさんある時代の戦いかたなんだろう。
それにしてもこちらも数回目の決勝に向けてスタイルがさらに磨きがかかっていて、ひとつのフォーマットを見つけても、それをまた研磨し続けることの大切さを学んだ気がする。
もうひとつ気になったのは、ゆにばーす。
もともと"M-1優勝したら引退する男"として是非ともその瞬間を拝んでみたいものだが、今回のネタは男女コンビとしての強みを活かした最強ネタだったと思う。
視聴者には現場の空気感はわからないが、あれで評価されないとなるとこの先もゆにばーすには厳しい道になりそうだなぁと思わずにはいられなかった。
名人、面白かったよ。
主観的な「笑い」という基準に点数をつけて評価するのはまったくよくわからないからお笑い素人の自分はあまり審査がとか、評価がどうのこうの言うのではなく、純粋にお笑いを楽しめる番組として楽しく見るのがちょうどいいと思ってる。
でもエンタメである以上しかたないけど、明らかに順番によって有利不利が決まるよねー。
しかしこういった記事を見ると、お笑いも時代の空気感を読んでネタに昇華するからこそ、その時々のトレンドがあったりするのは面白い。
時事ネタじゃなくても、漫才には音楽のように時代性がある。
それにしてもM-1は、ここで結果を出せば売れるっていうわかりやすい目標があっていいよね。3回戦ぐらいになってくると超難関になってきそうだが…
よろしければサポートお願いします。 投げ銭で頂いたものはコーヒーやラムネなど創作のお供に返させていただきます。