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インドとのWeb会議を考える

オフショア開発をする際にWeb会議は必須ツールである(TOP画像はMumbai)。インドと日本は地理的に離れており、先日使えるようになったチェンナイ<=>成田の直行便 を使用しても10時間近くかかるので、インド人エンジニアと協業する場合はWeb会議が必須ツールとなる。もちろん、大部分のWeb開発業務でWeb会議が必須というわけではない。例えば、Webディレクターとしての指示出しや作業完了報告などはテキスト・画像・動画を用いれば、誤解もなく伝わるし、後で加わったメンバーが情報をキャッチアップするのに便利なので、基本的にSlack主導で進めべきだと思う。しかし、採用や曖昧なタスク説明やプロジェクト意識合わせの場合には、やはり、対面に近いWeb会議は未だに必須である。

一般的には、インドエンジニアは非常にWeb会議慣れしているので、ヘッドフォンをつけてWeb会議する、ノイズのある場所でWeb会議はしないなどは当たり前に、スムーズにWeb会議できる場合が非常に多い。これは、アメリカの最大オフショア発注先がインド(西ヨーロッパなら東ヨーロッパ)という構図になっており、アメリカと頻繁にWeb会議をしているからである。さすが、技術も文化もアメリカドリブン(Driven)なインドである。

Web会議ツールとして何を選択するのか迷うところではあるが、一般的にはWhereby (Appear.in)かZoomを使うことが多いだろう。Wherebyを使えば、無料で使い捨てWeb会議室が一瞬で作成可能で、事前にシェアして時間になったら入室という流れになる。基本的には, Wherebyでオフショア開発業務はだいたい完結する。あまりないが、4人以上の参加者(拠点)がある場合はZoomで安定したWeb会議をすることになるだろう。また、インド人にWeb会議のツールを提案させるとほぼ100%の確率でSkypeの提案を食らうので、マイクロソフトのインドでのパワーを感じるところである。

Web会議は始めるまでが大変といったのはよくある話でペインも深く、トラブルも多い。例えば、インドエンジニアとWeb会議をする際に遅刻はよくある。遅れる原因で多いのが、渋滞が発生して身動きが取れない場合や停電が発生してWeb会議できない場合である。都心バンガロールでも停電は普通に発生するので、オフィスではバックアップ電源が用意されている。また、Zoomを使用する場合でよくあるので、Please wait, now installing Zoom などであるので、初めてWeb会議する場合だと始めの10分は待ち時間となることを想定するべきである。

かなりの数のWeb会議をインドとしたと思うが、彼らは基本的に時間通りにマジメにWeb会議してくれることが多く、世間一般でよく言われるインド人は時間に適当で数時間遅れは当たり前などの話は見たことがなかった。時間が経てば、文化もアップデートされていくのだろうか。


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