ミドルマンをうまく活用する
コスト削減のソリューションとして、仲介業者を挟むというソリューションがある。俗に言うミドルマンとう存在だ。典型的な大手Slerの下請け・孫請けという構造をイメージすれば良い。エンドユーザーから離れるほど、自由度が効かなくなるが、タスクは明確になり、単価は安くなる傾向がある。ここでは、イラストの作成というタスクを例にミドルマンの存在意義を考える。前提条件として、クライアントからイラストの発注を受けて、納品物としてイラストを作成する場合は考える。この場合で、コスパの良いソリューションとして、日本語の話せない、インドネシア人イラストレータに、インドネシア語<=>日本語 をミドルマンとして、クリエティブディレクターを挟むという手法がある。次の画像の通りである。
ミドルマンがあることのメリットは、海外の大量のイラストレータを現地価格で、リソース無限で活用することができることである。ここで、一見問題になりそうなのが、マイナー言語の翻訳家の確保であるが、在宅ワーク + 言語関係仕事したいというのは一定以上存在している(らしい)ので問題にならない。
ミドルマン無しのパターンでは、2パターン存在する。1つ目は、日本人クリエイティブディレクターが直接的に、高単価日本人イラストレータに指示を出すパターンである。こちらが旧来的なイラスト制作会社の構図である。2つ目は、インドネシア語等のマイナー言語の使用可能なクリエティブディレクターの活用であるが、高単価または供給不足が課題となる。
ここで、よく考えることがクライアントが直接pixivやイランス特化型クラウドソーシングサイトで直接イラストレーターに発注すれば良くないか? という問題があるが、困難であることが多い。これは、クライアントが直接イラストレーターを探したり、直接マネジメントしたりするコストが高いからだ。この現象は、イラスト以外のIT、マーケティング、ライティングを発注する際にも当てはまるだろう。
もちろん、意味のない中抜きはいずれ破滅するはずであるが、ミドルマンの存在意義が一定以上ある場合は経済合理性の観点からうまく回るはずである。積極的に活用していきたい。
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