副業ブーム
ITベンチャー企業は採用にかなりのコストを掛けているというのが現状である。相場は正社員ITエンジニア採用の場合に年収の30%というところだろうか。年収800万で決まると、240万稼げるという計算になる。100人紹介すれば, 2億4千万円というなかなか大きい金額になる。ただ、超絶レッドオーシャンな市場で、ほとんどのプールがどこかのプラットフォームでシェアされているはずである。最近では、ラプラス や Findy といった新たなアプローチを用いてプールを作って、さらに人材の流動化が進み合理的な世の中になることが予想される。良い状態であると思う。
一方で、正社員ではなく、副業という形でどこかのプロジェクトを手伝っているITエンジニアの数もここ数年で右肩上がりで上昇している。ITエンジニアの仕事は特に非同期かつリモートと相性が良いので、そもそも副業という形態がうまく行きやすい。平日夜や土日夜に自分の家からプロジェクトのお手伝いで、与えられたタスクを何個か解決するというのは良くあるパターンであり。自分もやったことがある。大企業での副業解禁が続いているので、副業は今後増えるのは当たり前だが、営業職等の対面での打ち合わせが必要なケースはまだ副業が難しい気がする。
副業でできる仕事が必ずしも面白い作業ではないので、ミスマッチは往々にしてあると思う。例えば、シニアクラスのデベロパーに、ちょっとしたCSSスタイル改修やバグ取りの改修を永遠にお願いすると、知らない間にプロジェクトから離れていくだろう。ただ、発注者が常に面白い仕事を提供し続けるのは困難なので、副業する側もある程度のイニシアティブを取らないと、自分のしたい仕事はできないような気がもする。
インドオフショア開発をしていて思うのが、インド人ITエンジニアはやはり副業ではなく、本業として仕事をしている。日本人ITエンジニアの副業とは違った空気が感じられる。職の安定が十分にない国では日々の生活に必死である。自分自身も、数年前、金が全くない時には、東京で一番安い家賃1万5千円のシェアハウスで生活していたので、なんとなく気持ちはわかる気がする。
副業であれ、本業であれ概ねパフォーマンスが高いやつは、何をやってもパフォーマンスが高い気がする。自分個人の意見としては、副業頑張るより、まずは本業で結果だしてから、副業という手順をとるべきな気がする。もちろん、副業で修行しつつ本業で結果を出せるパターンもある。
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