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アナグラム感謝祭 no.207「love関連の名or迷言?」

アナグラムーチョ by Makoto Sakashima
(さか島まこと)です。

アナグラム感謝祭 no.207

loveに寄せた名言なのか、はたまた迷言なのか。

☆まずは気になるキーワード、dream関連で
2個のフレーズ。

Life and love are all a dream.
「人生と愛はすべてひとつの夢」

 人生も愛もひたすら夢、同じ一つの夢だとは。
どことなく切ないフレーズですね。
 これはスコットランドの詩人、バーンズ
(Robert Burns/1759-96)の言葉です。

There's nothing half so sweet in life
as love's young dream.

「人生には、愛の若々しい夢の半分ほども
甘美なものはない」

 いかにも愛の夢、特に青春時代の甘酸っぱい
夢の香りが匂い立つようなフレーズ。ただ、
とても美しい響きがする一方で、結局それ以外の
人生はおおむね空しいものかと妙に納得しそうな、
寂しげな雰囲気もあります。
 これはアイルランドの詩人、ムーア
(Thomas Moore/1779-1852)の言葉です。

☆eternity「永遠」は愛に寄り添う言葉?

Love is a symbol of eternity.
It wipes out all sense of time, destroying
all memory of a beginning and all fear
of an end.

「愛は永遠の象徴。時間の感覚をすべて一掃し、
始まりの思い出も終わりの恐怖も一切を破壊する」

 これはまた実に強い、力のある言葉か。永遠の
象徴であればこそ、愛は時間の感覚というものを
無化するというのです。ゆえに始まりの記憶も、
終わりへの恐怖も共に破壊する。愛の始まりの記憶も、
愛の終わりへの恐怖も含んだものなのでしょう。
愛はそこまで、永遠・不朽の象徴であるという
わけです。
 これはフランスの文人、スタール夫人(1766-1817)の
言葉、その英訳です。

☆愛におけるexchange「交換」とは?

Love, as it exists in society, is nothing but
the exchange of two fantasies and the contact
of two skins.

「愛はなるほど世間に存在はするが、ふたつの空想の
交換、そしてふたつの肌の接触にすぎない」

 かなり身もふたもないフレーズ。世にある愛の
正体は互いの幻想、途方もない空想・夢想を交換
すること。そして互いの肌の接触、要は性愛。
この二つのことにすぎないというのです。
 かくまであけすけに言われると、かえって笑って
しまいます。
 これはフランスの随筆家、シャンフォール
(Nicholas Chamfort/1707-94)の言葉、その英訳です。

 それでは、また次回にお会いしましょう。
With love from Makoto Sakashima 2 U

※Language Art

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