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最愛の国カンボジアに再び
こんにちは、あなごんです。
昨年行ったカンボジアに一年越しにまた行ってまいります。
前回と同様カンボジアの孤児院ですが、前回はミュージカル、今回はミュージカル映画を作りに行ってきます。
さて、出発が明日ですので、前回の振り返り、パスポート事件を振り返りつつ、今回の抱負を書きます。
前回のカンボジア
前回のカンボジアでの主な出来事は以下です。
①出国前の一ヶ月病む事件
②飛行機の席が全般的に不運事件
③アナゴン亀のトモダチ事件
④狂犬病事件
⑤きゅうり事件
⑥キャバクラ事件
⑦一万円事件
⑧ちんちんマッサージ事件
⑨レディーボーイおっぱい事件
基本的に旅も人生もおもしろ話になることが多いので、かなりたくさん面白いことがありました。(当時はめっちゃ焦ってたけど)
一個ずつ簡単に振り返ってまいりましょう。
飛ばし読みで気になるやつから読んでいただいても結構です。
①出国前の一ヶ月病む事件
カンボジアに行く目的は、孤児院の子ども達とミュージカルを作ることだったんですが、そのミュージカルの脚本と、楽曲5つの製作が僕のお仕事でして、
以前書いたことがあるとはいえ、脚本を書くのは本業じゃないので、なかなかアイデアが浮かばず。
楽曲も、一ヶ月で5曲も書かなくてはいけなくて、全然アイデアが出なかったので、毎日ディズニーのパレードの曲とか、ミュージカルの楽曲を2時間くらい聴いて、一日5時間以上はピアノの前かギターを持って作曲してました。
で、結果。病みました。
それはもうすごく病みました。
うつ病診断みたいなネットのやつやると、全部非常に鬱の傾向が強いです、病院に行きましょうと言われました。
そもそも鬱っぽいのに、病院に行く気力なんかあるかよ。
謎の怒りが沸き起こって、気づくと脚本と楽曲は完成しておりました。
②飛行機の席が全般的に不運事件
これも、毎度のことで、緊急脱出口の横になったり、中国人のご夫婦に「席を変われ」とめちゃくちゃ言われて周りを囲まれたり、飛行機では基本的にいいことがありません。
カンボジアの時は、常に一番後ろの席で、リクライニングができず。ほぼほぼ90度で、約5時間耐えました。
次は何もないことを願いますが、きっと何かまたあるでしょう。
(流石に90度がしんどかったのかこの顔です)
③アナゴン亀のトモダチ事件
孤児院に着くと、僕がギターを弾くときに、首が動くらしく、それを「亀だ!」とバカにされました。
ちょっとコンプレックスになりました。嘘です。
孤児院の池に亀がいたんですが、その亀はいる場所がわかるように紐で浮きみたいなものが括られてて、僕が池のそばを通ると子ども達がその亀を持ち上げて
「アナゴン、カメトモダチ」と連呼する習慣ができました。
亀がかわいそうでした。そんなに毎回持ち上げないであげて。
④狂犬病事件
カンボジアでは狂犬病での死者がそれなりにいまして、渡航する際には狂犬病の予防接種をすることがオススメされていたんですが、まあ僕はしておらず。
そしたら孤児院に結構犬がいまして、案の定噛まれました。
狂犬病の潜伏期間は、下手すると1年以上あるみたいで、
もともと犬は大好きだったのですが、
その時以来、犬を見るたびに
「ああ、俺もしかしたら狂犬病なんだよなあ」
と思うようになり、純粋に犬を可愛がれない日々でございます。
(確かこいつです)
⑤きゅうり事件
僕は好き嫌いはほとんどないのですが、唯一きゅうりだけがどうにも嫌いでして。
で、カンボジアは結構きゅうり出るんですよね。
孤児院のご飯でも結構毎回でて、そしたら子ども達が僕がきゅうりが嫌いなことを知って、毎回自分のきゅうりを全部僕のところに盛り始めるようになりました。
「アナゴン、 キュウリタベナイ!ワタシキライ!」
「アナゴン、ナンデキュウリタベナイ!ワタシハアナタガキライデス!」
きゅうりが食えないだけで、ものすごい子ども達に嫌われました。
最終的に、あなごんはきゅうりを食べると、体にブツブツができるという大嘘をついてしまいました。
ごめんな。
⑥キャバクラ事件
孤児院でのワークショップを終え、僕ともう一人LES WORLDのダンサーのこうすけさんと一緒に、首都のプノンペンでクラブに行くことにしました。
夜21時くらいに
でかでかと「CLUB」と書かれた、黒服のお兄さん達がいるお店へと入りました。
そんだけクラブってデカデカ書いてあってさ、音楽も爆音で流れてたらクラブだと思うじゃないですか。
まさかのキャバクラでした。
まさかの初キャバクラが、カンボジアでした。
リトルマーメイドに出てくるアースラみたいなママが出てきて、「どの娘がいいんだい!」と問われ、もうこれで出ようものなら、多分アースラに殺されると思ったので、とりあえず一番タイプだった子を選びました。
(こうすけさんは、タイプの子がいなかったようで、ひたすらチェンジを繰り返してました)
(まじでこんな感じだった)
ちなみに、代金は二人で三千円。これなら、もう日本の変な居酒屋行くより全然いいじゃんって感じです。
ただ飲み会ゲームは、じゃんけんで負けたら飲むという、バチクソつまらん飲み会ゲームだったので、結局女の子とこうすけさんのダンスバトルになって、フロアぶち上げてました。
(楽しそうなこうすけさん)
⑦一万円事件
さて、そんなキャバクラで問題が。金がたらん。
こうすけさんを残して、僕は走ってホテルに財布を取りに行きました。
するとどうでしょう。財布が移動している。
中身を確認すると、入れておいた一万円がなくなっている。
これは後から知って、あるあるらしいんですが、安いホテルでロビーに鍵を預けるとお金を取られることがあるようで。
その時は僕はロビーに鍵を預けておりまして。
はい、おかげで残金がもう千円くらい。(キャバクラ代はカードで支払いました)
カンボジアに来たのに、結局アンコールワットを見れずに帰る羽目になりました。
⑧ちんちんマッサージ事件
プノンペンからシェムリアップに戻りまして、お金もないので友人達の買い物に付き合っておりました。
カンボジアの一部のマッサージ屋さんは夜になると、女の子達が性的マッサージをする場所があります。(お店としては一応禁止はしているみたいですが)
そんなマッサージ屋さんの前を通ると、女の子が話しかけてきます。
「オニイサン、オニイサン、マッサー、チンチンマッサー。キモチイイネ。2ドル」
2、2、2、2ドル!?
安すぎるだろ!
が、客引きの時は2ドルですが、大抵その後12ドルくらいになるそうで、
まあ、そもそもあんまりそういう風俗とかは、話としては面白くて「俺も行こうかなあ」なんて言いながら聞いてるんですが、実際行くのは性病も怖いので、行くつもりもなく、
そしてお金もなかったので、
「ごめんね〜、お金が本当に全然ないんだ〜」
といって断りました。
その時です。
女の子が、僕の肩を全力で殴り
「ナンデヤネン!fuck you!」
となぜか関西弁で僕を罵倒したのです。
(ほんと、こんな感じで怖かった。作画:あなごん)
あ、もう絶対いかないわ、こんなん入った時に僕のムスコがちょん切られてもおかしくないもん。
そう思い、全力で逃げました。
ちなみに、やむをえずもう一度その店の前を通った時も、懲りずにやってきて、断ると、また殴られ暴言を吐かれました。怖かったです。
⑨レディーボーイおっぱい事件
これはシェムリアップでクラブで踊り、お酒も回って気持ちよく宿に帰宅する途中での出来事でした。
背後から、腕をがっちりホールドされました。
トゥクトゥクの勧誘にしてはやりすぎじゃないかと思って振り向くと
そこにいたのは、僕よりも身長が10センチ以上高い、レディーボーイでした。
レディーボーイは、まあいわゆるニューハーフの方で、主にタイとかで言われる呼び方なのですが、カンボジアにもいまして。
ものすごいおっぱいを僕の腕に擦り付けてくるんです。
ここだけ読むと、ちょっと羨ましいかもしれませんが、
その時の僕の気持ちは
「ううううう、か、か、硬い!!!」
でした。
かなりゴツめのレディーボーイの方で、しっかりとした性転換手術ではなくておそらく突貫工事で女性になった感じだったので、おっぱいがめっちゃ硬い。胸板とかではなくて、ちゃんとおっぱいなんだけど、とにかく硬い。
身長180センチで、僕よりも手が関節一個分くらいでかくて、肩幅とか僕の倍くらいある人に、硬いおっぱいを腕に擦り付けられたらもう恐怖ですよ。
とにかく逃げたくて、
なんとかして逃げようと思いました。
でも僕も酔っ払ってたので、言葉がうまく出ず、なんでですかね心の声が漏れてしまって
「すみません、おっぱいが硬いです!ごめんなさい!」
そういって僕はおっぱいから逃げました。
怖かったです。そしてごめんなさい。
(おっぱいが・・・硬い・・・ 作画:あなごん)
パスポート事件
さて、前回もなかなかいろんな事件が起きたのですが、
今回はどうなることやら、と思っていた矢先やらかしました。
今回は、映画の撮影ということもありまして
スタビライザー、カメラ、マイク、インターフェース、シールド類、スピーカー、プロジェクター、ギター等の荷物がたくさん。
普段忘れ物が激しいので、今回はちゃんとチェックリストを作って、完璧に準備をしました。
さて、出発日です。
海外でパスポートを取られた時用にパスポートを印刷しなきゃと思い、3枚印刷し、手持ちのカバンとリュックに一枚ずつ、ギターケースに一枚入れました。
これで完璧!と思った僕は家を出発しました。
電車の中で、飛行機用にダウンロードしておいたamazon primeビデオで仮面ライダーを見て、太鼓の達人のゲームに勤しむこと40分。
ふと、「空港についてからの手続きってどうやるんだっけ?」と思い、考えました。
「えっと、まずパスポートを見せて、荷物を預け・・・」
あれ、俺パスポート持ったっけ。
いや忘れるはずないよ、流石に初めての海外旅行じゃあるまいし。
・・・プリンターから出した記憶がない・・・。
・・・
・・・
パスポート忘れたあああああああああああああああああああああああああ!!!
目の前が真っ暗になりました。
無情にも電車は第2ターミナルビルの駅に到着。
駅のホームで荷物をぶちまけて確認するもパスポートは当然なく、
出発の2時間前で、今家に帰るのは不可。
万事休した僕は、
吐きました。
人間って、絶望すると吐くんですね。
吐きながら、パスポートを忘れて飛行機に乗れないことをLES WORLDのメンバーに伝えました。
本当に情けないと思いながら、メンバーにちゃんと報告しないとと思い伝えました。
そしたら、あいつは鬼なんでしょうかね。
うちの団長が、
モンゴルの大草原の写真を送りつけ
「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
大爆笑してやがる。
まあおかげで、「もうしょうがない、諦めてチケット取り直そう」
と思えました。
結局2日間暇になったので、今回のことをノリで曲にしたので、そちらもよければ聞いてみてください。
タイトルは「僕はパスポートだけを忘れた〜草〜」です。
https://twitter.com/anagongao98/status/1163368564646006785?s=20
今回の抱負
そんなこんなで、前回も色々あり、今回も早速やらかしておりますが、
それでもなんだかんだ大好きな国カンボジアに行けるのが楽しみでございます。
こんな身の上話ばかりしてますが、こんな面白エピソードを求めに行ってるのではなくて、
子ども達と最高の瞬間を共創して、最高の作品を作ってきたいと思います。
僕がカンボジアが大好きな理由の一番は、
子ども達がとにかく可愛くて、素敵なところ。
そんな彼らと、どんな作品を作れるかなと思うと、ワクワクします。
ぜひ、楽しみに待っていてください。
LES WORLDカンボジアワークショップ間も無く始まります!
Don't miss it!