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多分誰でもできる短編映画の作り方講座〜anagon流〜

はじめに

昨日は、ミュージシャンとして作詞作曲編曲の仕方の記事を書いたのですが、今日は動画クリエイターとしての動画の作り方の記事を書きます。

僕が動画を始めたのは、まだ2年くらい前の話なので、そんなに動画のことに詳しいかといえばそうでもないんですが、逆にこれ読んで、動画作ったらすぐにanagonレベルにはなるし、動画のお仕事をいただけるようにはなると思います〜!

ということで、参考になりそうな他の方の記事のリンクも貼りつつ、動画の作り方をお伝えいたします。


1.映像の種類

映像と一口に言ってもいろんな種類があります。映画、短編動画、ショートムービー、Vlog動画、広告用動画、ダイジェスト動画、旅動画、MV等々。
僕が主に作ってるのは短編映画と、広告用動画、MVです。
それぞれの用途によって、また作り方も変わってきます。

なので、今回はひとまず短編映画のanagon流のやり方を書いて行こうかと思います。


2.短編映画

短編映画は基本的にLES WORLD(海外で子ども達とミュージカル映画を作ったりするNPOです)の仕事で、作ります。
大体8〜15分くらいのものが多いです。この記事もその短編映画をこれから作るであろうキャストのみんなに向けて書いてるようなものなので、丁寧に説明させてもらえればと思います。


2-1.短編映画を撮るのに必要な機材

まずは機材を準備しましょう。本当はきっともっとたくさんの機材がいると思いますが、僕がいつも海外で撮る時に使ってるものを書きます。これさえあれば少なくともいい映像は作れるって感じです。

①カメラ
最近はもはやスマホでも4Kの映像が撮れるので、スマホでも良いです。ただカメラの方が後ろがボケたりしていい感じになるので、カメラを僕は推します。でも今回のLWはみんなスマホで撮る感じなので、スマホでいい感じにとりましょう。
(ちなみに本格的な映画撮影はシネマカメラというもので撮るようです。100万くらい全然するらしいので、僕は怖くて触れません)
②スタビライザー 
カメラの手ブレを抑え、映像を滑らかにする機材です。こいつを使うだけで見違えるくらい映像が良くなります。
いい映像を撮りたくば、スタビライザー と友達になることが大前提です。
(こちらも本格的なものは、クレーンとか、二人がかりのスタビライザー とからしいんですけど、まあ規模感が違うからね)
③マイク
映像のクオリティと同じくらい大事にしたいのが、音質。
ノイズが変なのがたくさん入ってるとやっぱり、見ててちょっと嫌な感じになります。
なので単一指向型(マイクが向いてる方の音を拾って、それ以外の音はカットする)のマイクを使って、撮影します。
今回のLWのワークショップはスマホに繋げるものなので、後で音声と映像を合体させるクソめんどくさい作業はありません。ご安心を。



2-2.映画を撮る段取り

いきなり「はい撮影!」とはなりません、それなりの準備が必要なのです。なので、編集する前までの段取りを説明します。

①絵コンテを書く
どんな映像をここでは撮るのかという指示を、簡単な絵とト書き(シーンの説明)を描いたものを絵コンテと呼びます。(僕はそう呼びます)
これがあるのとないのとでは、全然撮影のスムーズさやイメージ共有が変わりますので、必ず書くようにしてください。
絵コンテの書き方は、下にいい感じの記事を見つけたので貼っておきます。

https://cinemadrive.jp/know-how/234/

②機材のチェック
機材が正常に作動するか、必ず撮影前に確認しましょう。いざ撮影本番という時に、機材トラブルが起きると、現場の空気が凍ります。
みんなに白い目で見られたくなければ、必ず事前に万全の状態にしておきましょう。

③撮影
ここでの留意点は、余計な音や余計なものが入らないようにすることです。
事前に周りから入ったら邪魔なものをどかしておき、かつ撮影時は足音もなるべく消して歩くようにしましょう。もはや裸足で撮影するのが一番いいと思います。

④確認
必ずとったシーンの確認をしましょう。後から取れてない。見切れてる。音声入ってないとかなって、取り直しとかになると、もうそれはそれは気まずいです。
必ずチェックしましょう。


**2-3.短編映画の撮影のコツ

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短編映画を撮る上での僕なりにしているコツをまとめました。

①あんまりカメラを動かさない
短編映画なので、会話のシーンとかもあるわけです。
普通の会話のシーンで、やたらカメラが動いているのは不自然なので、基本的には少し右から左へ動かす(パン)とかそれくらいしかしなくていいと思います。

②寄りと引きを大事にする
映像は基本的に寄りと引きによって構成されます。寄りとは対象物によって、大きく撮ることで、引きとは、対象物から遠ざかり、広く映像を撮ることです。
寄りばっかりでも飽きるし、引きばっかりでも飽きます。この二つを交互にうまくバランスよく使うことが非常に大切です。
映画で言えば、寄りは対象物の目や口、顔などでその人の表情や動きを捉えたいとき、引きはそのシーンの景色や、全体で起きていること(みんなでダンスとか、暴れまくってるとか)を捉えたい時に使うと効果的です。

会話のシーンもこれをうまく使うと、ただの会話でも臨場感が生まれたりします。


③平行移動する
スタビライザー はあるとは言え、普通に歩いたりすると足音が大きくなったり、映像も少しぶれます。
なるべく、腰を低くして並行に腰を移動して撮るようにしたり、腕を伸ばしたりして、カメラがなるべく水平に動くようにすると、音もきれいで、ブレのない映像になります。

④ズームインズームアウトは自分でやる
カメラの機能でズームインズームアウトは基本しません。だってダサくなるんだもの。
だんだんと対象物によって行きたい場合は、自分が移動しましょう。逆も然りです。

⑤アクション!から少し時間をおく
アクション!と言って、すぐにシーンが始まると、映像の音声がうまく取れていなかったり、映像がピントが合わずボケてしまってたりします。なので、アクション!という声から少ししてから演技を始めてもらうようにして、アクション!の前からカメラは回しておきましょう。

⑥白飛びさせない
映像の明るい部分の色が白く飛んでしまっていることを白飛びと言います。
映像に色味が残っていれば、後の編集でいい感じに直せるのですが、白飛びしてしまっていると、もうどう編集しても白は白なので、どうにもなりません
なので、明るいところで撮影する場合は、人の肌や、背景などが白飛びしないようにカメラの設定をいじってください。F値を大きくして光の入る量を調整しましょう。

下に基本的なカメラワークのやり方の記事を貼っておきましたので、こちらも合わせてご参照ください。


2-4.短編映画の編集に使う機材

さて、映像がいい感じに取れたら次は編集です。
編集に必要なものは以下の2つです。

①編集ソフト
PCで高スペックなものを購入してもいいですが、今時スマホアプリでもいい感じのものがあるので、それでもいいと思います。
僕はAdobeのPremiere Rushをスマホでは使用してますが、こちらは有料プランじゃないと映画丸々は保存できなさそうなので、appleの純正アプリのiMovieでも良いかと思います。
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②PCまたはスマホ**
編集するための媒体です。データがかなり重くなるので(4Kなんかでとったらかなり)、容量をしっかり開けておきましょう。外付けHDDなどがあるととても良いです。


2-5.編集の流れ

編集は以下の流れで進めます

①使う素材を並べる
編集画面にとりあえず、一通り使う素材を並べます。

②トリミングしていく
並べた素材は、前と後ろを切るなどして、トリミングし、余計なシーンをカットします。

③上と下に黒い帯をつける
これは、映画っぽく見せる手段です。
映画って、なぜか横長な映像のイメージありませんか?
あれは映像の種類によって、その規格が異なるためです。要はテレビ用とかスマホ用とか、映画用とかでそれぞれ映像の縦横比が異なります。
スマホやカメラで撮る映像は、映画の縦横比とは異なるので、上と下に黒い帯をつけることで、映画っぽい横長な動画になります。
一応ちゃんとした比率はありますが、まあなんとなくでもいいかなと思ってます。

iMovieで上と下に帯を作るやり方の動画がありましたので、貼っておきます。
https://youtu.be/ZDN61wZi-Zc

④色味を変える
映画っぽい色味に後からエフェクトをかけて、映像の色味を変えて行きます
一回映像を書き出して、その映像にぼん!っとエフェクトをかけてしまえば終わります。
フィルムグレインとか、モノクロとかいろんなエフェクトがありますので、好きなエフェクトを挿入しましょう〜。

⑤音声を調整する
少し音声が綺麗になるように、調整ができる場合はイコライザー(特定の周波数を強調したり、減少させたりできるエフェクト)を加えて、音の輪郭をはっきりさせてあげましょう。また音量が小さいところは音量を上げたりして、映像全体の音の大きさもなるべく揃えるようにしましょう。
もしカメラと別で音声をとっている場合は、音声ファイルと映像の中の俳優さんの口の動きを一致させる作業が必要です。これはめちゃくちゃ地味で大変な作業になります。
0,1秒のレベルで、口の動きに合うように音声ファイルを動かす必要があります。頑張ってください。
音楽を後で入れる場合は、編集画面に音源を挿入し、いい感じのところに入れてください。

⑥エンドロールを作る
エンドロールはもう、楽しく作ってください。
僕はNGシーンを流しながら、横に製作者とか俳優の名前を入れたりするのが好きです。
ちなみにプリセット(デフォルトで入ってる機能)で「エンドロール」みたいなのもあるので、それを使うのもありです。

⑦字幕を入れる
必要な場合は字幕を入れましょう。
タイトルというのが、プリセットにあるので、それをどんどん挿入して、ひたすら文字を打ってください。残念ながら自動入力機能などはありませんので、ひたすら文字を打つほかありません。根性の見せ所です。

2-6. iMovieの使い方

これはもう、わかりやすく解説してくれてる動画がありましたので、そちらにお任せします〜。こちらの方のシリーズから、必要な情報の回を見てみてください。

2-7.編集のコツ

僕が短編映画編集で、気をつけてることが一つあるので、それをお伝えします。

①映像全体に流れるノイズの音声ファイルを入れる
映像をとっていると、どうしてもノイズというのは入ってきます。めちゃくちゃハイクオリティなマイクを使わない限り、外で撮影なんかしたら確実にノイズは入ります。
そしてめんどくさいことに、映像ごとにノイズが違うんですね。
シーン1の時に流れてる音声は「ざー」というものだったのに、シーン2の時に流れてるノイズは「ジー」って感じだったりする。

これを編集の時に繋げると、ノイズの音質がいきなり変わって、すごく気持ち悪いのです。

でもノイズを完全に消すのは、なかなか難しい。
そんな時のための「ずっと流れるノイズを撮っておいて、映像全体に流しておく」です。
はじめから終わりまで、ずっと同じ音質のノイズを差しておくと、シーンが切り替わっても同じノイズが流れています。
そうすると、ノイズがぶつっと切り替わるよりかは、ストレスが少ないのです。

なので、15分くらいただただマイクで、静かな場所でノイズを撮っておいて、それを最後に映像全体に乗っけてあげると良い感じです!


終わりに

短編映画の撮影は、撮影の技術とか編集の技術というよりは、撮る側への信頼感と、緊張感が大事だと思っています。
適当にとったら、映像にも結構出るので、最高のシーンをとってやるんだ!という気持ちで真摯に映像に向き合いましょう。



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