【赤報隊に会った男】⑧ 実現したインタビュー
2017年(平成29年)春のある日。
僕は東京・高田馬場駅の近くにある喫茶店の個室で、鈴木邦男と向かい合っていた。
彼は当時、73歳。
僕にとっては父親よりも少し上の世代だが、スーツに身を包んだ鈴木は年齢よりずっと若く見えた。頭髪こそすっかり薄くなっているが、肌に色艶があり、その表情にはまだまだ気力が充実している様子がうかがえる。
同席者は誰もいない。1対1の対面取材である。
警察庁広域重要指定116号事件の発生から今年で30年になります。この節目の機会に、この事件に対する