世界で話題のディオール回顧展2
色彩で魅了する、遊び心あふれる名品たち
続いて地下2階には、ディオールがカバーを飾った国内外のファッション雑誌をズラリとラインナップするほか、ジョエル・アンドリアノメアリソアの色鮮やかな「コロラマ」 が陳列室を美しく 引き立てる。
さらにその奥に進むと、アイコニックなパルファンほか、歴代クリエイティブ ディレクターによって創造された帽子やシューズ、ミニチュアドレスなどを色別に展示。
ディオールらしい遊び心あふれる優雅なクリエーションを再確認することができる。
日本庭園をイメージした空間には、花々をモチーフにしたドリーミーなイブニングドレスを展示。ナタリー・ポートマンが「ミス ディオール」のCMで着用したフローラルモチーフのドレスも間近で見ることができる。
ほかイヴ・サンローランによる1958年オートクチュールコレクションからはシルクファイユのショートイヴニングや、ジョン・ガリアーノの1998年春夏オートクチュールからは菊をモチーフにしたドレスなどが並ぶ。
天井を覆い尽くす藤の花は、切り絵アーティストの柴田あゆみが制作したものだ。
ディオールを愛したスターたち
これまで多くのセレブリティから愛され続けてきたディオール。
「STARS IN DIOR」のセクションでは、グレース・ケリーやダイアナ妃をはじめ、現代においてはシャリーズ・セロンやジェニファー・ローレンスらがアカデミー賞などで着用したイブニングドレスを展示。
聡明なエレガンスを引き立てるディオールのドレスは、いつの時代も女性の真の強さと美しさを投影しているようだ。
壮大なスケールで魅せるまばゆい演出
続いて「THE DIOR BALL」と名付けられた1階と地下2階をつなぐ吹き抜けのアトリウムへ。
プロジェクションマッピングで星空や月が投影されるとともに、煌びやかなロングドレスが立ち並ぶ演出は圧巻の迫力だ。
見ているだけで夢の世界へと誘ってくれる。
壁一面に敷き詰められた個性豊かな「レディ ディオール」
タイムレスなアイコンバッグ「レディ ディオール」の部屋では、世界を巡回するプロジェクト「Lady Dior As Seen By」や現代アーティストとのコラボ 「Dior Lady Art」シリーズを通して 再解釈された希少なバッグが両サイドの壁と天井に敷き詰められ、「レディ ディオール」の豊かな創造性を感じとることができる。
あらゆる国の文化に敬意を込めて
展覧会の終盤は、世界とディオールをつなぐクリエーションにスポットをあてる。
ジョン・ガリアーノとラフ・シモンズは古代エジプトの肖像をインスピレーション源にしたり、ジャンフランコ・フェレはマハラジャの豪華な刺繍を再解釈したオートクチュールを送り出した。
いっぽうマリア・グラツィア・キウリは古代ギリシャやローマで親しまれたプリーツチュニックやラテンの色彩を再考するなど、あらゆる国の文化に敬意を込め服に投影している。
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」は、2023年5月28日まで開催中。
日本文化との関わりを感じる盛りだくさんの展示とともに、壮大なディオールの伝統に触れる絶好の機会だ。
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展
会期/~2023年5月28日
時間/10:00 - 18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
場所/東京都現代美術館
入場料/一般 2000円、大学生、専門学校生、65歳以上は1300円、中学、高校生以下
楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))♡♡♡