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ラオス渡航記①

去年滞在していた国、ラオス
今日はラオスのことを少し書こうと思います。



【ライラン17日目】

こんにちは。Anaです。

今日も見に来て下さりありがとうございます。

あなたが見に来てくれたことが飛び切り嬉しいので、

今日も全力で書きます!


皆さん、ラオスってどこにあるかご存じですか?

知見が深いnoterの皆様になんて愚問を…

お許しください。😢

ラオスはココ!


東南アジア内陸部。

東南アジアで唯一海に面していない国です!

北に中国、南にカンボジア

東にベトナム、西にミャンマーとタイ


暑くて、立っているだけで水浴びをしたかのような汗をかく

そんな国での私の経験を書きます。



私の配属は中学校。

私はその日もいつも通り役目を終え、帰路につこうとしていました。

いつもと同じ道。

校門前は下校中の生徒であふれかえっています。

「先生!」「先生!」とあいさつしてくれる生徒に笑顔で手を振りながら、

生徒のスキマを縫って歩いていると、

生徒の群衆を抜けたあたりに大きな黒い犬が一匹、

こちらに歩いてきます。

近くに飼い主らしき人の様子はありましたが、

飼い主さんもなんとも言い難い雰囲気…

少し破れた服に、擦れたビーサン。

あまり人を見かけで判断したくはないですが、

海外生活ではまず関わるのを躊躇せざる負えないですよね…


犬も飼い主さんも私が躊躇しているのを気に留める様子もなく、

私の進行方向を行ったり来たり。



日頃から街には犬はわんさかいて、

犬嫌いの私にとってはこの上ない恐怖。

しかも、こちらの犬は狂犬病を持っているかもしれないから

噛まれようもんなら即病院行き。

怖いなんてもんじゃない!

毎回、犬を見かけるたびに寿命が縮む思いで生活していました。

更に、言えば

日本にいるような毛並みがふかふかでお手入れされていて、

かわいくニコニコ尻尾を振っている犬なんてほとんどおらず、

大きく、どう猛で、とがった歯がずらりと並んでいるような

これは犬か?狼か?

と言いたくなるような犬ばかり。

しかも、私のいた町の犬は番犬として躾られていて、

知らない人にはとにかく敵意をむき出しにしてくる。

怖すぎるんです。



話を元に戻します。

そんな状況での、犬遭遇。

いつもなら、黙って待っていれば

犬は通りすぎていきます。

ポイントは街路樹になりきることだと思っています。


もしくは、飼い主さんがいた場合、こちらに気づいて

足早に通り過ぎてくれます。

ありがとう、今まで私と出会った飼い主さんたち!



でも、その日だけは違いました。

私の進行方向を行ったり来たり。

犬と私との間に交差点でもあれば迂回したと思いますが、

犬は交差点と私の間にいるんです。


もう逃げ場は学校に戻る以外の選択肢はありませんでした。

仕方ない。

生徒に混ざって校門付近をウロウロしていたらそのうちいなくなるだろう。


そう思って、学校に引き返しました。


(一応お伝えしておくと、

これは犬が悪いとか、気づいてくれない飼い主さんが悪いとか

そんな話ではありません。)


校門前まで引き返したところで、

さっき手を振ってあいさつした1年生の女の子に遭遇しました。

中学1年生と言っても日本では小学6年生。
大人と同じくらいの背丈の生徒も少しはいるが1年生はまだまだ子供という印象。ラオス人は日本人より少し背が低い傾向と、ラオス人の無邪気な性質が相まって、彼女は無邪気な子供そのもののような存在でした。

Ana調べ(私の直感)

彼女は不思議そうな顔して、

「先生、何してるの?家帰ったんじゃなかったの?」

とラオス語で聞いてきます。

苦笑いの私。

不思議そうな顔をする彼女に私は、

「犬いる、犬嫌い」

そんな簡単なラオス語で返しました。


事態を察した彼女は

少しいじわるそうに笑ったかと思うと、


私の手を握り

「パイ、ナムカン(一緒に行くよ)」

と手を引いて歩き始めました。


「犬かわいいじゃん!犬嫌いなの?先生よわむし~」

多分ラオス語でそんな風にいじられていたんだと思います。


たった数分の出来事でした。


犬の横を通り過ぎたところで、

「ここで大丈夫でしょ!私は行くから!」

と走って来た道を戻る彼女。

彼女の背中は小さくて、逞しかった。

その時の彼女の小さくて力強い手と、

いじわるそうに笑う笑顔を

私は一生忘れることはないでしょう。


日本に帰って来て思います。

私は彼女のように自然な優しさで誰かを包むことができているだろうか?

今もまた、ふと思い出すと考えに耽ってしまいます。



今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また明日♪




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