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ランジェリー・グレネイド

乾いた破裂音で目が覚めた。
音は銃声であり、オフィスの天井に穴。
天井に向いていた銃口がいつの間にか自分の眉間に向けられていることに気付き、
ようやく意識がはっきりした。

「いつまで寝てんだヨ」
仰向けの俺に跨って銃を突きつける女の声は、どすが効いてる。
目つきもまともではない。

そして何より、

やたらエッチな服を着ていた。

BLAM!

銃弾が頬をかすめ、床にも穴が開く。

「状況、わかル?」

わからない。
これで撃たれたら、俺も死ぬんだろうか。
あの女の格好はなんなのか。

銃の反動で揺れる胸に、つい目が行ってしまう。

BLAM!

女の背後、逃げようとじた上司が脳しょうをまき散らした。
銃は本物らしい。

「そこのシースルーチャイナ服、止まりなさい」

上司の死体を超えてきた別の女も、
……ものすごい、エッチな服を着ていた。

【つづく】

逆噴射小説大賞2018

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