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お前らはもっと人にケツを見せろ 〜イボ痔術後日記〜 (本編無料です)


本ブログの伝えたいことの要点

  • 今すぐケツを触って違和感があれば肛門科にいけ。

  • 痔の手術後は地獄。1週間ぐらいはほぼ寝たきりを覚悟しろ。

  • 術後の苦しみはほぼ排便時。もし手術前なら医者と排便コントロールについて相談しよう。

  • 経過を共有するので、あまりにも状況が違うようであれば、受診の参考に。

本ブログのコンテンツ

  • 痔の手術に至るまでの概要

  • 痔の日帰り手術の経過

  • 切除した肉片の画像や出血判定時のティッシュの画像 (有料コンテンツ)(お布施用)


痔の手術に至るまでの概要

2023/03/20(月)、あまりの痛みに肛門科を受診。まさかのその場で摘出手術が行われ、おそらく10年近く付き合っていたイボ痔(血栓性外痔核)とサヨナラをした。
血栓性外痔核はほとんどの場合で切らなくても治る病気のようだ。調べた限りでも過去の受診でもそのように言われている。しかし、何回も同じ部位を繰り返していること、今回は薬が効かず悪化していることなどがあり切除という結果になった。
以下では経緯を詳しく書いていこうと思う。読者諸君も身に覚えがあれば早めの受診をオススメしたい。身に覚えがなくても今すぐ肛門周辺に変な膨らみがないか確かめろ。その膨らみ痔です。人類の1/3が痔核持ちらしい。データはない。
おそらく初めて外痔核が出現したのは高校3年生の時だ。DDRという足でパネルを踏む音ゲーで力んでしまったのだろう。肛門の後ろ側にぷっくり膨らみができてしまった。このときは違和感があるだけで特に痛くもなく気にもしてなかった。まさかこれをきっかけに手術まで行くとは当時は知る由もなかった。

医者「なにかスポーツでもやってるのかな?」患者「音ゲーです」

その膨らみはいつの間にか消えてしまった。それからというもの数年に1回そのぷっくりはできるもののすぐに治るというのを繰り返していた。
そして大学院1年生のときに状況は一転する。座りすぎが原因なのだろう。再び出現したぷっくりが熱を持ち痛み始めた。そして肛門科へ駆け込み、外痔核の診断をされたのである。1ヶ月ほど注入軟膏を処方されすっかり良くなった。
しかし最近になってヤツは進化して舞い戻ってきた。2022年12月、再び発生。すぐさま肛門科で注入軟膏で改善。しかし治ってからも若干膨らむといったことが続く。2023年2月、再び痛みを帯び肛門科を受診。再度注入軟膏が処方される。今度はなんと軟膏を塗ってても若干膨らむほどに耐性をつけていた。そして2023年3月、ヤツは軟膏が効かない最強のイボ痔となっていた。
手術直前の土日には予定を全てキャンセルしひたすら寝ていた。痛みで座ることはできず歩くのすら辛い。そして2023/03/20(月)の受診でその場で切除となったわけだ。 (そのせいで近い予定を全てキャンセルし有給を連続して消化することとなった)

手術当日 (1日目)

手術は軽いノリで行われた。「2日前にいつもどおり軟膏処方されたんですが、今回は効かなくて痛くて夜も眠れません」というと、「ん〜じゃ切ろっか。ここで」と。手術台に移動することもなく、診察室で横になったままそのまま手術が開始した。
麻酔が1番の激痛だった。しかもさらに2回追い麻酔をしたため、1番の激痛が3回くるという拷問だった。次に痛かったのが組織をばちんと切除したとき。合計3回も麻酔を打ったのに若干効いてなかった部位だったのか切られた痛みが伝わってきて、痛みで冷や汗や筋肉の硬直を感じた。なんども看護師さんから「力抜いてください〜」と言われたが、それが簡単にできたら苦労しない笑。
手術中、「根が深いなこれ」とか「思ったよりも切るなこれ」とか先生の独り言が聞こえまくる手術だった。意外と大きかったんですかね。
手術後は先生から手術に関する説明。血豆を切ると言われたので、血が溜まっているところに切れ込みを入れて中を出すのかと思っていたが、そうではなかったらしい。血豆となっている血管や皮膚組織をまるごと取る手術だったとのこと(というかこういうのって普通手術する前にするもんじゃないのかと思った)。1番衝撃だったのは、痔の手術では傷口を縫合で塞がないと言われたことだ。これは化膿を防ぐためだと説明された。
切り取った患部はホルマリン漬けで持ち帰ることができた。この写真はお布施用の500円コンテンツとして本ブログの最後に掲載する。この小指の先端ほどの血豆があの激痛を作り上げていたのだ。
費用は6500円ぐらいだったはずである。安すぎ。現代医療と3割負担に圧倒的感謝。
飲み薬として抗生物質と鎮痛剤(と保護のための胃薬)が処方された。
麻酔が切れてからはズンズンと痛むのを感じた。それでも痔の痛みよりはマシなのだが。

2日目

2日目は6時頃に鈍痛で眼が覚めた。
ガーゼにはびっくりするほど血液と体液が付着していた。傷口を縫合していないため、スイカの汁ぐらいの色の液体が常に溢れている状態である。つまり、治るまでケツにガーゼを当て続ける日々がこれからも待っているということだ。
夕方になるにつれ手術の痛みはどんどん減り、勝ちを確信した。便意を催すまでは。
夜9時頃、便意によりトイレへ。排便中に声が出る程度の痛みが瞬間的に発生する。傷口が伸び、便がゴリゴリ擦れてるのだからただの拷問である。また痛みで反射的に肛門を閉じてしまうため、便をすっきり出すこともできない。それに運悪く便秘気味の便となっており、その硬さが痛みを後押しした。緊張やストレスなどで便秘気味になったのだろうか…。
トイレ後はひりひりする痛みが長続きし、若干の便意の不快感がずっと続いた。これらの不快感による夜中に何度も目が覚める事となる。
またトイレのときに傷が開いたのか色の濃い血が紙につくようになった。

3日目

便秘気味なのは傷に良くないと思い、肛門科で酸化マグネシウムの錠剤を処方してもらうことにした。今思えばこれは手術日にすべきことだった。手術日の便は特に硬くなかったが、それでも便を柔らかめにしておくことで痛みが和らげられたはずだ。
この日は6回もトイレに行くこととなった。2日分以上は出ただろう。トイレに行くたびに痛みが増していく。痛みが落ち着いたころに次の便意が襲ってきて、この一日は非常に辛かったのを覚えている。一日中寝ていたのになんと筋肉痛にもなった。痛いと知らないうちに筋肉が緊張するものらしい。
特に痛いのが肛門が閉じる瞬間である。ヒリヒリとした感覚で声が出る。気を紛らわすためにトイレではずっとyoutubeで適当な動画を大音量にして流していた。人の声を聞くと不思議と痛みが和らぐ気がした。若干だけ。
意外と痛くないのはウォシュレットで洗うときである。これはむしろ気持ち良い。当たりどころによってはたまにピリッとするときもある。傷口を清潔にするためにもここは恐れずちゃんと洗った。

4〜5日目

手術の痛みがマシになってくる代わりにトイレのときの痛みが相変わらず地獄だった期間。手術の痛みも質が変わってきて、ジンジンとする怪我のような感覚は消え、とりおりチクチクと刺すような痛みになった。これが意外と痛くて突発的に発生するものだから思わず声が出る。

6〜8日目

何故か出血が増える期間だった。排便後に鮮血が紙に付着する。垂れる程度ではないので、出血だとは思っていなかったが、病院に行ったみたら先生からは出血判定。その場でぐっと傷口を圧迫され止血される。容赦なく押してくるものだから排便時ぐらい痛かった。
その後もトイレのたびに出血し、そのたびに自分でぐっと7分圧迫止血を行っていた。
この頃から基本的には、トイレ以外ではあまり痛くなくなる。トイレの痛みに関しても段々と改善される期間だった。

9〜11日目

排便時の痛みはだいぶマシになった。ヒリヒリするものの、うめき声を上げるほどではない。そして排便時の痛み、出血が加速度的に改善される時期だった。
この頃から椅子に座っても違和感がだいぶ少なくなったのでパソコンで作業ができるようになった。いままでは10分、20分と短時間なら座れるが、違和感が増してくるので怖くなって横になっていた。9日目を超えてからは数時間座っても大丈夫になったようである。それでも違和感がだんだん出てくるのだが。歩くことについても同様である。

12〜14日とそれ以降

排便時の痛みはほぼ無くなる。排便時の出血がほとんどなくなる。違和感は少し残ったままである。時折少し痒みがある。回復している証拠だろうか?
出血はないといっても傷はあるので組織液は相変わらず染み出し続けていて、ケツにガーゼを当て続ける生活はこれからもしばらく続きそうだ。

だいぶ回復したので以上で経過報告を完了とする。
もしかすると痔の手術後、検索で読まれた方もいるかも知れない。参考になれたら幸いである。

補足 : 自分が参考になったもの


有料コンテンツ

  • 切除した肉片(血豆)の写真

  • 6日目に医者にギリ止血必要判定されたときの血液の付着したティッシュの画像

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