レビュー　金持ち父さんの投資ガイド上級編

著者　ロバート・キヨサキ

訳　　白根　美保子

評価　投資をすでに始めている人が読む本、究極の投資家を目指す人向け

この本を読んで理解したこと

１　副業を始める

２　お金持ちのキャッシュフローとは

３　ファイナンシャルリテラシーを高める

はじめに

私は、著者の他のシリーズを読んでから本書を読みました。

上級編に恥じぬことのない、骨太の内容でした

著者自身、作品の中で何に投資をすればいいなどは一切言っていない。

今作を含め、他の作品でも一貫して投資はマーケットに売られているものに

投資するのではなく、

自分がマーケットに投資するものを出せるようになる（証券、不動産など）ことを薦めています。

それができるのが起業家（Business owner）です。

起業家になることができれば、その次のステップとして投資家になれます。

投資家は、存在するビジネスを見極めることができなければいけない。

その目を養うためにも起業家になる必要があるのです。

起業家になるためには、新たな挑戦をしていきましょう。

１　副業を始める

著者は、本作で金持ちになるまでは、昼間の仕事を続けることを薦めています。

本業をしつつ、副業を始めれば副業を通してビジネスを学ぶことができます。

そうすれば、副業で失敗しても本業を支えにもう一度チャレンジすることができるでしょう。

著者の先生である、金持ち父さんは言います。

「失敗には大きな力が秘められている。」

たとえ失敗したとしても、そこから学び人は次の挑戦の糧がすることができるのです。

やりたいことをやるために、本業の勤め先を辞めて背水の陣を敷くのではなく、

副業が安定するまでは、昼間の仕事を続けて行きましょう。

私も、株式投資をしていますが、本業のみの勤労収入に頼らないためです。

自分で投資の仕方を学び、自分に合ったお金に働いてもらう仕組み作りを

始めて行きましょう。

２　お金持ちのキャッシュフローとは

投資を始めるのにお金は果たして必要でしょうか？

著者は、お金持ちになるのにお金は必要ないと言っています。

お金持ちになるためには、自分自身が起業家のキャッシュフローを実践して

いかなければなりません。

お金持ちは、お金が少なくても、多くの収入を得ることができます。

一般的な投資家がキャッシュフローを

①  収入　→  支出　→  負債

と稼いだ分だけ使ってしまっているところ、お金持ちは

②  収入　→  支出　→  資産　→  収入

となるようにお金を回しているのです。

お金持ちは、お金を払って（支出して）俗にいう金を生むニワトリを飼っている

のです。

お金持ちがやっているキャッシュフローを真似することで、経済的自由を手に入

れることができるようになるのです。

３　ファイナンシャリテラシーを高める

ファイナンシャルリテラシーを高めることで、見えなかった物が見えるようになります。

では、どのようにファイナンシャルリテラシーを高めていけばいいのでしょう。

お金持ちの起業家は、お金にまつわる勉強を続けていくのです。

・金融情報が満載のテレビを見る。

・新聞の経済や金融欄を読んで知識を深める。

・不動産や株式のオーディオテープを聞いて投資に精通する。

・金持ち父さんのいう財務諸表を見る勉強をする。

・自分のために協力してくれる、会計士、弁護士、税理士をチームに加える。

など、挙げたらキリがないほどです。

しかし、そうやって投資に関する知識を深めていけば、あなたはリスクを減らして、投資でお金を儲けていくことができるでしょう。

４　本書の所感

前作と比べ、内容は非常に専門的で難しかったです。

しかし、これほどの内容を文字にまとめることができるのはすごいと思います。

このシリーズは、誰が読んでも投資のことについてわかりやすく理解しやすいですが、誰でも理解することはできません。

結局やってみないと、本当に理解できたことにはならないと思います。

本作の舞台はアメリカです。

我々の置かれている日本でも、本作に出るような似ている税法や会社法は存在します。

その国に合ったビジネスプランをしっかり立て、自分の資産と相談し、投資をしていくことが、経済的自由を実現する１番の近道なのではないかなと思いました。