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抗がん薬の最新市場動向 1(2024年Q3)

抗がん薬市場は非常に巨大な市場です。売上高が年間10億ドルを超える「ブロックバスター」と呼ばれる大型医薬品が数多く存在します。
メガファーマの2024年度Q3四半期決算報告書から、抗がん薬市場を牽引する売上高上位の抗がん薬を抽出してみると、以下の薬剤の売り上げが高いことがわかります。

  • 免疫チェックポイント阻害薬: Keytruda、Tecentriq、Opdivoなど、免疫チェックポイント阻害薬が依然として市場を牽引しています。

  • HER2阻害薬: 主にHER2陽性乳がんの治療に利用されるPerjeta、Kadcyla、Phesgo、Herceptinなど、HER2阻害薬も大きな市場規模を誇ります。HER2陽性乳がん以外にも、胃がんなど、HER2過剰発現がんへの適応も広がっています。

  • 多発性骨髄腫治療薬: DarzalexとRevlimidが、多発性骨髄腫治療において重要な役割を果たしています。

  • 肺がん治療薬: Tagrisso、Alecensaなど、遺伝子変異に合わせた様々なタイプの肺がん治療薬が市場に存在します。

  • CDK4/6阻害薬: 主にHER2陰性乳がんの治療に利用されるVerzenio、Ibranceなど、CDK4/6阻害薬も、大きな市場を形成しており、競争が激化しています。

  • Patent expiration: HerceptinやRituxanなど特許期間が終了した薬剤はバイオシミラーとの競争にさらされています。

抗がん薬市場を牽引する「四半期売上高10億米ドル超の抗がん薬リスト」


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