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寝る前のメモ。


年の始まりは近所のお宮さんへ行き、活用に関する相談をいただいた土地の奥にある林道へ。いつもより長い余白の時間ができると、気になっていたけど忘れていたことを思い出せるから楽しい。散歩がてら、足を踏み入れてみることにした。木漏れ日がとてもきれい。

流域治水の取り組みから興味が派生してゆき、数年前に「土中環境」という言葉の存在を知ってから、身近にある自然風景に対する解像度が少し高まったのかもしれない。木の根っこが石を抱えている様子に、ここも古から存在しているのだろうかと想像を膨らませつつ、川沿いの倒木や砂防ダムの存在が気になりながらも、その時間軸を一度受け取ってみることにした。

その後、石清水八幡宮へ。京都府内を流れる三川が合流する地点で、実際に訪れるのは小学生ぶりになるのかな。大阪湾まで約37kmの地点になるので、図らずとも桂川から淀川の源流-中流を訪ねたことになる。

急な坂道を上り降りしながら、「なんで、こんなに高いところに神社を建てたのだろうね?」という問いかけに「そこそこの高さまで水があったんじゃない?」と答えているのは自分でも可笑しかったけれど、仕事を通じて得られた知見とも言えるのかもしれない。どうだろう。

私にとってのお正月は、年に一度のストップモーションアニメ制作の時間。干支にちなんだアニメは4作目。そろそろ粘土からつくり直したほうが良いかもしれないけれど、ひとまずは同じものを。150枚以上写真を撮っても、実際の映像は儚いほど短い。

昔、一度だけ「なんでストップモーションなのですか?」と聞かれたことがあって、毎年その答えを考えてみるのですが、惹かれているのは「人間らしいエラー」の存在を肯定できることなのかもしれない。そういうメディアというか、プラットフォーム。

デジタルで処理をすればどこまでも綺麗なものはつくれるのだろうけれど、人間が描いた線がどこまでも真っ直ぐにはならないように、そういうエラーの温かみ(=手ざわり)がそこにはあるのだと思う。まだ4年目かつ4回目なので、わからないことの方が多いのだけどね。もう少し続けてみたら、何かわかることもあるのかもしれない。

今日は、初日に訪れた林道をさらに奥へ。Googleマップで見ると川が途中で途絶えていたので、水が湧き出すポイントを探しに。雨の気配がなくても水が染み出しているところを見つけて喜んでいたら、後からその辺りが「くそこき谷」と地域の方に呼ばれていることを知りました。

いまは目の前に進めなければならないこと(その多くは楽しいものになりますが)があるのですが、いつか半農半芸のようなかたちで農林業とストップモーションアニメ制作の事業体ができると楽しそうだなとぼんやり考えていた正月休みでした。リバー!リバー!リバー!のときと一緒で、もう少ししたら名前を考え始めてしまいそう。

さ、今年もいい一年にしていきます。


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anna namikawa
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