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ぼーっとする技術。
オックスフォードの公園で、わたしは「ぼーっとする」ことを覚えた。ただただ、芝生に寝ころがることだけをしたのは、この時がはじめてだったと思う。
日本の公園ではあまり見かけないかもしれないけれど、たくさんの人がレジャーシートも引かずに寝ころんでいる。深い眠りに落ちてしまう人もいるくらい、イギリスでは普通のことなんだと思う。
お天気の時間が限られているからなのだろうか。
はじめはドキドキしていたけれど、寝ころんでみると案外気持ちがいいものだった。空を見上げながらいろいろ考えてみたり、泣きわめく子どもの発音が良すぎて笑ってしまったり。そうしていると、気がつかないうちにうとうとしていた。
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なにか文章を書くまえには、ぼーっと考える時間が必要なことに気づく。あたまの中で情報を整理する時間。
ぼーっとするために雑音を消して、風の音や虫の鳴き声をBGMにPCに向かってみたり、電車に乗りながら窓を眺めたり、湯船に浸かりながらひと息ついたり。
たいしたことは書けないけれど、「今日はなにを書こうかな」と考えることって結構ぜいたくな時間なのではないかと思う。それ以外の一切を忘れて、書くことだけを考える。1日に1時間でも、そんな時間がとれたらいいな。
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なんだかぼーっとしたくなってきた。もう少ししたらそんな時間もつくろう。
たぶん、南の国の人たちは「ぼーっとする」がもっと上手だと思う。
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