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KAMEzine vol.1

前回の更新からずいぶんと日が経ってしまいましたが、今日に至るまで、たくさんの「かめじん」にお会いすることができました。

本当はお一人ずつ丁寧に取材をしていきたいのですが、ライフワークでやろうとすると時間がかかってしまうみたいです。

今、会社で関わらせてもらっているH商店街での負けきらいゼミというイベントもひと段落し、亀岡の大きなお祭りである亀岡祭も終わり、気がつけば10月も残すところあと2日。

昨年から1年半ほど走り回ってきたものの、亀岡で23年間暮らしているだけでは、まだまだ知らないことがたくさんあるのだなあと改めて感じました。

それと同時に、もったいないことがたくさんある気がしていて。

今回は「あったらいいな」を勝手につぶやきながら綴っていこうと思います。


▼前回のKAME zine vol.0

「かめじん」って言うとみんなクスってする感じがいいよね(笑)みんな自分たちのことをそう呼んできたからこそ。

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今回訪れたのは、千代川にある京すだれ川﨑さん。この地で50年、簾屋さんをされています。手前がショップ、奥が工房になっています。

こちらの機械を作れる方はもう、日本中探してもいないのだそう。とっても貴重な機械です。(どこか機械工学系の学部と連携できないかなあ…)

注文があれば手編みもされているそうですが、機械の3倍の時間がかかるそう。簾の価格を左右する技術の「節止め」については、本日初めて知りました。

材料(ゴギョウ、ホウハギ、ヨシ、マコモなど)は日本全国から仕入れているそうですが、最近は天候も不安定で仕入れも大変なのだそう。簾用のガマはかつて水害にあってしまい、日本ではほぼ絶滅なのだとか。

さらに育てている方の高齢化により、大量生産も難しく、また後継がいないのが現状です。

お話を伺っていると、"亀岡産で簾をつくる"ことにも挑戦したいとおっしゃっていました。(ご近所の京都学園大学のバイオ環境学部と連携して、育てることはできないかなあ…なんて)

社長の川﨑 音次(かわさき おんじ)さん

手間をかけることができなくなってしまった現代だからこそ、手間をかけるものの価値を見出していきたい。

急な訪問にもかかわらず、いろんなお話をしてくださいました。

「今がチャンスやで」

国外へも発信する術が沢山ある現代だからこそ。そして、世代を問わずに、こうしていろんな人が伝統や地域を盛り上げていこうとしている今だからこそ。

詳しいお話はまた改めてインタビューさせていただきたいです。

京すだれ川﨑の皆さん、ありがとうございました。

簾を編むワークショップもされていたり、様々なタイプの簾や作品を販売されていたり。実際に編んでみると、その人の人柄や育った国の文化が垣間見えるのだそう。次は私も体験してみたいです。

▲刺繍が施されています

現在、リクルーティングもされているそうなので、ご興味のある方はぜひ。

http://www.kyo-sudare.com/


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その後、以前Facebookでお見かけした、TEGAMI KAGU さんへ。

TEGAMI KAGU は京都府亀岡市で無垢の木を使った家具を製作、創作している家具工房です。名前の由来は、「手描きの手紙」を書くように「手作りの家具」を作りたいという思いを込めました。無垢の木で作られる家具には使い手側、さらには作り手側にも喜びを与えてくれる魅力があると思います。TEGAMI KAGU で作る家具はシンプルなフォルムをベースに、そこに何か1つの主張(伝えたいこと)を形として表現したデザインを心がけています。          吉田 欣司 YOSHIDA KINJI

▲作成途中の作品

曽我部にある吉田さんの工房におじゃましました。箕面出身で、今年の1月に移住してきたそう。家具やカッティングボードなどは普段、箕面のカフェで展示販売をされています。(亀岡には作家さんも沢山おられるので、さまざまな方の作品を展示販売できるカフェあったらいいなあ…なんて思っちゃいますね。)

今後、亀岡との接点も今後作っていきたいみたいですが、普段は作るのに忙しく、家と工房の往復なのだとか。ということで、おせっかいな私は、holidayをシェアさせていただきました(笑)

今度、12ヶ月の椅子たちという自身初の個展もされるので、ご興味のある方はぜひ!箕面は近いですしね。

個人的には、長椅子がほんとにど真ん中でツボです!

吉田さん、急なご連絡にもかかわらずご対応いただき、誠にありがとうございました。


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そうそう、亀岡祭の時に1日チャレンジショップがオープンしていました。場所はお馴染み「H商店街」のBEERS おぎたさんの軒先にて。

店主は将来、亀岡で「亀岡を楽しめるカフェ」を開きたい21歳の男の子。

当日は、イタリアから個人輸入した焙煎機で豆を焼く工程から。


のんびり、ゆっくり、着実に。そんなことを改めて思いました。

おぎたさん、ありがとうございました。こうやって出会った人たちと一緒に何かをつくっていけるのはやっぱり嬉しいですね。


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ひとまずいろいろ模索しながら、小さくてもできることを。かめじんLINE@もゆるりとやっていきましょう。

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「ここでしか会えない人」やその人の想いにフォーカスを当てながらMATCHAでも記事を書いていけるといいなと思います。それこそが観光資源になり得るのではないかと思っていて。

私自身、暮らしを垣間見ることのできる旅がやっぱりすきだから。それは狙ってつくれないものでもあるんですよね。だから面白い。

あと…は、気軽に泊まれる宿や立ち寄れるワークスペースは亀岡にもほしいですね。人を呼びやすくなりますし。


そういえば今度、パンのうつわと木のスプーンというイベントも開催されるそう。楽しみなことがたくさん。


長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました。こんな感じでひとまずはゆるゆる発信できればと思います。


p.s. 最近カメムシ多いですね。


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anna namikawa
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