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『残心残暑』 アンコール

『残心残暑』を語るnote
第11回は『アンコール』です。やばい、あと残すところ3曲、日付変わって今日がLLR10の初日ってことに震えています。aikoは『アンコール』をライブセトリのアンコールに持ってくるのか、はたまた一曲目だったりするのか楽しみです。一曲目で『アンコール』だったらaikoらしいなあってすごく思う。

前回の『星の降る日に』についての記事はこちら↓


もし読んでくれる方がいたのなら、
・楽曲考察初心者🔰
・音楽知識ほぼなし
・感情と勢い論
・個人見解

っていうことをまず念頭に置いてぜひ読み進めてください。

『残心残暑』

『残心残暑』はライブのセトリを意識した曲順ってこともあって『星の降る日に』で本編を終え、『アンコール』でアンコールが始まるイメージがものすごくある。だから普通に通勤中順番に聴いていて『星の降る日に』がくると「あぁもうすぐ終わりか〜…楽しいけど寂しいな〜」ってなるし、『アンコール』では「きゃー!またaiko来てくれた!嬉しい!もっとやって!」ってなる。
『アンコール』も『好きにさせて』と同じく一聴き惚れした。単純だからこういうサウンドに弱い。

『アンコール』

正真正銘初聴きメモはこんな感じ。

あ〜もうaiko歌い出してないイントロから好きだったんだなあってわかる。あの始まりずるいよね。ブラスのジャジャッ!ジャジャッ!からもう楽しすぎる。
この『アンコール』のコーラス(ハモリ)がすごく好きで自分でも歌えるようになりたいけどめっちゃ難しい、、笑

歌詞の中で最初は「好き」だったのにラストの方では「好きだった」って過去形になる感じ、いいよね…なんか「あぁ過去形だあ…でもポップでまとめられてるから清々しい〜」ってなってた。


言葉に置いていかれないように

すごくポップなイントロからこの歌い出し、ちょっとした落差があってすごく「おぉ!」と思ってしまった。すごく好き。意外と低めの音でくるのねaiko!とギャップ萌えです。あと流れてくる言葉を逃すまいと聴いてしまうあの瞬間も好き。

もう溶けてしまってもかまわない
いっそなくなれば ふと黙る瞬間に考える内容も少しまともになるだろう

でました〜言葉詰め込みaiko〜!そして歌い方がワイルド…なんか少し投げやりな感じもする。そこがまたいいね。あたしのスタンスがここでだいぶわかるかも。

歌いはじめがこの別れてるようで別れてない一文なのがスピード感とノリを生み出してるよね。この曲のノリというか、スピード感を決めてる感ある。
あと、aikoの歌い方というか区切り方って歌詞の改行と違うときないですか?
このフレーズも「もう溶けてしまっても構わないいっそ、なくなればふと〜」だと思ってたんだけど「もう溶けてしまってもかまわない、いっそなくなればふと〜」なんだね多分。でもどっちなんだろ。ちょっとずつニュアンス変わってきそう。こういうの考えるの結構好きかも。

「もう溶けてしまっても」ってなんのことだろう…溶けてしまってもいいし、いっそのこと無くなればいいって思えるあたし…相当もうこの時点で吹っ切れてるんじゃない?と思える。あなたとの記憶とか想い出とか?
「ふと黙る瞬間に考える内容」ってわかりすぎる…自分の脳内で黙れないっていうか、あなたと話してる中で黙ったときも1人の時もいろんな考えが浮かぶ。


良いことも悪いこともアンコール

あの日のことはおぼろげなふり
鮮明再生されるからやかましい
結局アンコール繰り返して
あたしは都合のいい女みたい

ここからハモリがついてくるの…いいよね…
「あの日のこと」ってあなたとのある日だよね。どんな日なんだろう。あなたを好きになった日とか、「あぁやっぱり好きだなあ」って実感した日とか?
「おぼろげなふり」なんだよなあ、、嫌な気持ちになった時のことなのかなあ。本当は「鮮明再生される」んだよね。だから頭の中がやかましい。

あ、だから「アンコール」ってそういうことか。嫌な時のことを、嫌だったあの時の気持ちを何度も思い出してしまうってことか。
と思ってaiko officialのインタビュー見てみたらちゃんと書いてあった。

「アンコール大好き歌手がついに『アンコール』という曲を書きました。でも、この曲では自分の心にこびりついているイヤな恋のシーンが繰り返し勝手に脳内再生してしまうという意味でのアンコールなので、できればもう帰りたいヤツですよね(笑)。これも歌うのは難しかったけど、いろんなコーラスを入れられたのでレコーディングはすごく楽しかったです」

aiko official website discography 『残心残暑』より引用

なるほどね…じゃあやっぱり「あの日」っていうのは嫌な記憶ってことか。

あの「都合の良い女」って「女」って書いて「ひと」なんだね。すごい好きかも。あなたからみた私って感じがして。というより、あたしがあなたってあたしのことこう思ってるんだろうなっていう表現なんだなって感じられる。


救いの朝かいらない朝か

何もかも特別で楽しくて嬉しくて愛してるって
お守りのような一瞬に朝が来る
ヨリも襟も汚れてる

「お守りのような一瞬」こんな表現…なんでできるんだ…すごい。あなたかりもらった些細な言葉だったり瞬間の出来事とかってずっと覚えてられるよね。なんなんだろうねあれ。他のことはすぐ忘れちゃうから、忘れないように日記に書いておこう!とか思うけど何年経っても全然忘れてなくて恥ずかしくなる。あたしの心の中にずっとそのお守りがあって、あたしを支え続けてる。

「朝が来る」ってことは寝てたのか…起きてたのか…なんかこの朝に対してあたしは来てほしくないって思ってるような印象がある。なんかわかんないけど。
あー「お守りのような一瞬」ってもしかして夢の中だったりする?夢の中ではあなたと幸せで居て、嬉しくて。ってことか??どうなんだろ。


歌詞と色

返す言葉を選んで選んでどれが正解かわからない頭抱え
想いは重たくて心は鮮やかで
あなたのことが好きだと感じられたの

この高音になるの良いよね〜〜
結構このサビ中は高音キープで、ミックスボイスと裏声の使い分けがめっちゃむずい…aikoすごいなあって歌うたび感じられる。(歌詞の話をしろ)

「返す言葉を選んで選んでどれが正解かわからない頭抱え」って誰しも経験あるんじゃないかこの感覚…。すごいその当時の私の頭の中見透かされてるみたいで恥ずかしくなった。既読つけずに、通知のメッセージだけで「キャッ」ってなって、「なんて返そう…上手く返さなきゃ、会話続けたいし…」ってじっくり悩んだりしてけど、本当は早く返したくてたまらないっていう…。
この歌詞とはちょっとズレてるけどそんな記憶が私の中でアンコールしてますわ…

「想いは重たくて心は鮮やかで」ってすごいな…あなたへの想いは結構どす暗い色に近いイメージだけど、あたしの心の中はめちゃくちゃビビッド。歌詞から感じる色彩いいなあ。『鮮やかな街』が結構色を感じる曲だったけど、この『残心残暑』全体的に歌詞から色を感じるな。統一感がある理由の一つなのかも、、。


不安と幸せの着脱

ありがとうとか言うの恥ずかしい
また明日なんて馴れ馴れしい
理由のきっかけ探すアンコール続きます
不安と幸せを脱ぎ着する

大共感…恥ずかしいよね…目とか見れないよね。
なんかここの歌詞学生って感じするな…「また明日」って言えた学生時代今思うとほんと羨ましいな〜

「不安と幸せを脱ぎ着する」が完全にaiko節…この感覚結構良くなる。恋愛してるとかなりの確率で着脱してるよね私たちって。重ね着とかじゃない。重ね着もするけど、すぐどっちかになっちゃう。暑がりだし寒がりみたいなね。


人生観

突然好きになって突然さようならも
何があるかわからないから
どうでも良いことは口にしない
最悪はどうにでもなれ

突然の出逢いと突然の別れってあるかもしれないよね…本当に人生何があるかわからない。
ここ、aikoの永遠はないとか絶対はないとかそういう考えに基づいてるなあって感じられる。
あと、1番もだけどここのコーラスとっても好き!

「最悪はどうにでもなれ」おお〜吹っ切れてますなあ〜!!だからちょっと歌い始め投げやり感というかワイルドさがあったのかも。ちょっと納得した。


吹っ切れマインド

あなたとあたしの交わす言葉がなんか違うと
感じたのはあの日の夜だ
想いはやましくて心は軽やかな
一方通行なんだと気がついたの

わかる…わかりすぎる…ちょっとしたあなたとのズレって気づく時あるよね…それで関係がダメになってきた後に「あぁ、あの時やっぱり」って何度も何度も思い返してしまう。
「交わす言葉がなんか違うと」ってなんかそんな意味の歌詞あったよなあって思ってるんだけど思い出せないでいる。
あ、『ライン』かも。「全く以ってあなたの話す全てが英語の様で解らない」
こっちの方が表現は強いけど、でも『アンコール』のこの歌詞もこういうことだよね。
同じ意味だけど、『ライン』の方は若いが故に直球で表現して攻撃的になっちゃいました!みたいなイメージ。『アンコール』はある程度大人だよね。

ここの少し後から追いかける様なコーラスもあたしがあたしの心の中で反芻してるみたいでとっても好き。

「想いはやましくて心は軽やかな一方通行なんだ」って、いきなり切ないじゃんどうしたの…
あたしの想いが「やましい」んだ?もう純粋な好きとかあなたを想う気持ちじゃなくなってるってことだよね。
あたしを好きでいて欲しい!なんで好きじゃないの?もっと逢いたい。
ってあなたへの要求が増えていっている感覚?
だからあたしの中であなたへの何かが変わり出していて「あの日の夜」から。
「あ、あなたとあたしって想い合ってないじゃん」とか大事にされてないって気が付いたから、心は軽くなったし「あ、一方通行でしたー!」みたいなマインドの印象。軽く吹っ切れてる…ちゅおい…


吹っ切れるのは難しい

ここの間奏いいよね、、、ほんと軽やかな心の中って感じする。スキップしちゃうんじゃないかって思うくらい足踏み鳴らしてそうな勢い。ここみんなでクラップしてaikoはずんずん花道歩いて行く姿想像できる…

ふざけ合った後いなくならないで
色んなものに目移りして
もう真っ白だったあの時には戻れないけど

ここのピコピコ音なんだろう、、気になる
「色んなものに目移りして」ってあなただろうねきっと。あたしはあなたのことをずっと見てた。
ここだけ吹っ切れてた今までよりも少しセンチになって、あたしの弱さが少し見える。

「もう真っ白だったあの時には戻れないけど」って「けど」の続きってなんだ、、「色んなとこに目移りしたけど、突然いなくならないで」ってことか。なんだかんだ吹っ切れてるって言ってもまだあなたのこと離したくないのかも。心の中では…
あれあれ、そしたら軽やかな心じゃないのでは、、??このあたし、ちょっと無理をして吹っ切れようとしてる感じなのかもな〜。結構しっかり吹っ切れられてるのかと思ってたんだけど、どうやら心の中ではちょっと違うみたい。

ここの歌詞の後のクラップも好き。あたし自身を鼓舞する様なイメージだなあ。


好きだったの(過去形)

ねぇガム噛んでる暇があったら
あたしはあなたとキスがしたい
最低だな 純粋な想いは完全な過去形だ
あなたのことが本当に好きだったの

おお、これがやましい想いか…
なんか「最低だよね」っていいながら「でもキスしたいんだ」っていうワイルドなあたしギャップで最高なんですけど…

でも多分このキスは”好きだからしたい”のキスじゃなくて”終わりにしよう”のキスなのかな。
あ、なんか復讐のキスって感じにも取れる。
「あなたはあたしを「都合の良い女」だと扱ったでしょ?だからあたしも今、欲求満たすためだけにあなたとキスがしたいんですけど?」
みたいなね。吹っ切れてるしちょっとした怒りもこもってる気がする。
私は好きな人の前ではちょっとだけかわいこぶっちゃうんだけど(みんなそうであって欲しい)、今回のあたしはあなたの前でかわいこぶってないんだよね。全部本音言ってる感じがする。だから、もうピュアな「好き」って気持ちじゃないんだろうなってすごくわかる。

前のフレーズでは少し本音出ちゃってるんじゃないの?って感じだったけどここでは
「純粋な想いは完全な過去形だ」とおっしゃっていますし…最後に吐き出す様に歌うのは「あなたのことが本当に好きだったの」ですから…
「好き”だった”の」ですから…

これは本当に余談なんだけど、『アンコール歌うと思い出すことがあって。
からおけでともだカラオケで友達と一緒に『残心残暑』歌う会した時に、『アンコール』ってサビとか結構ずっと高いけど最後の「好きだったのー」の「のー」に助けられるよねって離したことがじわじわ来てる。
どんなにそれまでが歌えてなくてダメダメでも、最後の「のー」で軌道に乗って「よかったなあ」って終われるって話したんだけど、たしかにね。終わりよければすべてよしだから「のー」には感謝してます。ありがとう(なんの話?)

おわり

ライブまでに書き終えようと少し急足になってしまった感あるけど、この曲はライブでかなり化けそうなので今から楽しみです。

初聴きメモで言ってる通り、たしかに。これは清々しいほどの吹っ切れさよならソングなのかも。
このnote書くまでは「あなたとキスがしたい」を本当にそのままの意味で読んでたから、吹っ切れてなくない?となってたけど、これは紛れもなく吹っ切れソングでした。


読んでくださった方いましたらぜひあなたの『アンコール』について聴かせてください🤝🏻
ありがとうございました!
次回は『よるのうみ』です





読んでくれてありがとうございました💐💙

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