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『残心残暑』 好きにさせて

『残心残暑』を語るnote
第4回は『好きにさせて』です。もう4曲目か…

前回の『相思相愛』についての記事はこちら↓


もし読んでくれる方がいたのなら、
・楽曲考察初心者🔰
・音楽知識ほぼなし
・感情と勢い論
・個人見解

っていうことをまず念頭に置いてぜひ読み進めてください。


『残心残暑』

『好きにさせて』はもう1音目から好きだった。こういう明るいポップな曲に弱い。一聴き惚れしがちですぐ好きになっちゃう…
結構この曲は最初から「好き!!」ってなった方が多そうだな〜って私もその1人ながら考える。


好きにさせて

今回は正真正銘の初聴きメモはこんな感じ

そうそう、歌い出しのaikoの声が甘くて、なんていうんだろうフワフワしてるともまた違うなんとも言えないとろけるような歌い方をしていて「ハワァ」となった。かわいい…
もう始まりからニヤつきが止まらない。


あたしと同じ気持ちになって

aikoの声があまーーーーーい!!
すげえ甘い。(浅い)

少し弱気なあなたの心に
うまく入っていけないかと
よこしまなこと考えてしまう
あたしが悲しくなったとしても
あなたは悲しくなったりしない
どこかで楽しくやってそう

今回のあなたは少し弱気な人らしい。いや、弱気な人っていうより”パッと見弱気じゃないんだけど心では弱気になってることをあたしが知っている”人なのかもね。あなたは何に弱気になってるんだろうか。恋愛に対してなのか、それとも。

そんなあなたに対するあたしに少し積極的な印象を抱く。ちょっとわがまま(可愛い方の)なような気もするし。

でました、”あたしとあなたは違う”感覚の歌詞
本当はあたしが悲しい時あなたも一緒に悲しくなってくれたらなあなんて思ってるのかな。
え、てかこの2人付き合ってなくね??そんなことない??弱気な心にうまく入り込むこと=よこしまなことってことは、あたしがあなたをただ好きな状態ってことだよね。付き合う段階まで行ってないから、あたしが悲しくてもあなたは関係なく楽しそう。
それとも付き合ってるけどうまく本音を言い合えていない関係性なのか…?
付き合ってる付き合ってない別として、本音をうまく言えない関係性なんだろうなとは思ってる。それはギクシャクしてると言うより”あなたが好きすぎて嫌われたくなくて言えない”って感じ。


呪いは愛情の裏返し

繰り返して繰り返し いつかあなたの心の隅に
魔法のように呪いのように こびりついたらいい

超絶aikoらしい歌詞。何を繰り返すのか明確にはされてないけど、あたしとの日々?あたしがあなたに言うわがまま?
この感覚ちょっとわかるような気がして。単純接触効果(接する回数が増えれば増えるほどその人や物に対する好印象が高まっていくという心理的現象)を思い出した。学生の頃好きだった人に意味もないのに話しかけに行ったり、意味もないのにすれ違ったりして見てたなあ…。

そんなこと思い出してみると「魔法のように呪いのようにこびりついたらいい」って割と強めのワードだよな…。え、もしかしてわがままを言うとかそういうレベルじゃなくて、あたしはあなたに対して「好き好き!」って言えちゃうタイプなのか…?
でもなあ〜…「よこしまなこと考えてしま」っているあたしが告白できんのか…?できなくないですか?(誰)あと、あなたの弱気な心にうまく入っていきたいんだよね…だから直接の告白ってことは考えにくいか。やっぱり、あなたに対して少しのアプローチを繰り返すってことなんだろうなきっと。でも、好きすぎてうまく言えなくて1人で落ち込んだりしてそうなところがまた可愛い。

呪いってワードいいよね。どんな時でもあたしを思い出して欲しいっていうあたしがあなたにかける呪い。この「呪い」ってワードだけで、あなたへのあたしの愛情が重めだってことがよくわかる。

ちなみにここのフレーズのコーラスがとっても好き。情熱大陸でハモリのコーラス部分のレコーディングを遠くから撮影する様子が放送されていた。前はコーラスも歌いたい!っていうところまで辿り着けてなかったけど、最近はようやく少しずつ辿り着けてきたような気がして私なりに嬉しい。


好きな気持ちで泣けること

この「好きにさせて」と言うフレーズ。aikoもBARKSのインタビューで話しているようにダブルミーニングになっている。
(そのインタビューはこちら↓)

“あたしの”好きにさせて!
“あたしを”好きにさせてからに!
というダブルミーニング。

好きにさせて心の中では
好きになってふとした事で
好きにさせて
なんで泣いてる
好きになって今日も泣いてる

え、可愛すぎる…「現実ではうまくあなたとの関係性を作れないあたしだけど、あたしの心の中だけは好きにさせてよ!」ってちょっとどこか可愛いヤケクソ感を感じた。今回のあたし口下手だったりしそう。素直になれない感じが。
あなたのふとした仕草やふとした時の表情で更にあたしは好きになる。「あたしはあなたをこんなに好きなのにまだあたしのこと好きにさせるなんて!もう!」ってめっちゃ可愛くない??それで「あ〜めっちゃ好きなんやけど〜」って泣いてるんでしょ??可愛い〜。なんか脳裏にaikoが浮かぶ。なんかめっちゃaikoっぽい…
好きって気持ちで泣けるって本当にすごいね。その気持ちだけであたしは生きていけるんだろうな。

あとサビに入るとこのブレイクがこれまたいいよね。


あたしが好きなあなたってどんな人?

1番は比較的幸せそうなあたしの脳内でも言葉だった。さて2番はどうなるのか…

髪の色落ち着いて良い頃に逢えるの
楽しみにしてるけど
すれ違うのにも慣れてきたり

この髪の色が落ち着いた時に逢えるの楽しみって感覚わかりすぎる…髪を染めた時って、染め立てより少し色が抜けてきたくらいに人に会いたくなる。やっぱり1番自分の納得いく時にあなたに逢いたい。わかる〜〜〜ニキビとかできませんようにって超祈ってた。

「けど」で繋がれた後にくるこのフレーズ、どうしたの…あなたとのすれ違いが「慣れてきたり」するほど多くなってきた。あなたと少しうまく行かないことが増えたんだろうか。ってことはやっぱり付き合ってるのかこの2人…
付き合ってる2人は、好きだからこそうまく自分の気持ちを言えないあたしとそんなことなんて気にしないあなたって感じ?あなたの解釈フワフワしてる。あなたがどんな人なんだろう…ってずっと考えている。
チャラくはないけど自覚なく人を好きにさせてくタイプ(いるよね〜)なのか、恋愛に興味ありませんってタイプなのか…。


ポップに隠されたあたしの本音

嘘の理由で乗り越えた
なんだかおかしくなっていた
うるさい 眠い 許して
誰にもたれかかっていい?

“嘘の理由”って何に対しての理由なんだろうね。あなたから別れ話とかされたのか…いやそれだと嘘の理由で乗り越える必要ないか。あたしは好きだから別れたくないって言えば良いもんね。
それかすれ違った結果別れてしまって、その別れを正当化するためにあたしがあたし自身に言い聞かせた「嘘の理由」ってこと…?それで大好きなあなたと別れた事実を乗り越えようとした…?
なんか自分の中ではまあまあしっくりきたな…。
ここの解釈みんなの聴きたい。

「うるさい眠い許して」ここの畳み掛け、聴き始めた頃「〜ネイルして」って空聴きしてたなあ。
ここも、あなたとお別れしてしまって(それか喧嘩して?)自暴自棄になったあたしの脳内会話って感じする。もうどうにでもなれよ!って軽く半ギレ状態のあたし。心の中では思ったこと言えてるのにね。あなたに向き合うとなんだか素直におしゃべりできない。
夜も遅くまであなたとの関係が拗れてしまったことを考えて眠れない日が続いたんだろうな。

「許して」ってことは、もしかしたらあたしの方からあなたを突き放してしまったのかもしれないとも感じた。
別の解釈としては、あなたに素直に何か言えるあたしであったとするならこの「うるさい眠い許して」はあなたへの直接の言葉なのかも。個人的には脳内会話説推していきたいけど…

「誰にもたれかかっていい?」は今の時点ですごいあたしの本音だよね。この曲全体通してあたしの中での本当はあなたに向けて言いたいことが詰まってる印象。まあ結局どの曲もそうなんだけど、『好きにさせて』はそれが強いなって感じる。まあ隠れてないんだけどね、ダダ漏れ。


ミーニングと時間経過と文法と

好きにさせて明日のあたしを
好きになって些細な事が
好きにさせて
なんで泣いてる
好きだから今日も泣いてる

1番とはまた少し違う印象になるよね。
1番では「心の中では」がここでは「明日のあたしを」に。これにかかる”好きにさせて”はあたしの好きにさせてって意味だと思うんだけど、なんかこれどっちにも取れるよね。これは意図したミーニングに入るかわからないんだけど、「今もあなたの事大好きなあたしをもっと好きにさせてよ」っていう意味にもちょっと取れた。
・あたしの好きにさせてよ!
・こんなに好きにさせてからに!
・あたしをもっとあなた好きにさせて!
私の中ではうっすらトリプルミーニング。

「ふとした事”で”」と「些細な事”が”」の”で”と”が”について結構ずっと考えていて…
なんかパッと聴きではそんなに意味が違う感じはしないんだけど、なんかイメージが変わるなあって。

で…(格助詞)場所・手段・起因根拠・主体・限界・領域・目的・様態などの使用法がある

今回は起因根拠の中でも「感情・感覚の起因」だと考えられる。(あれ現代文の授業…?)

ふとした事(名詞)+で(格助詞)+好き(形容動詞?)
+に(活用語尾)+させる(他動詞?使役?)

なんかこんがらがってきたからこの辺にしようかな、、。

些細な事(名詞)+が(格助詞)+好き(形容動詞?)+に(活用語尾)+させる(他動詞?使役?)

文法としては変わらないけど、1番の「ふとした事で」って表現だと不覚にもあなたを好きになってしまたった感。好きになりたて感ある。
それに比べて2番の「些細な事が」の方は、好きになってからしばらく経って改めて「やっぱり日々あなたの事が好きになってしまうんですけどー!」感ある。

「好きになって今日も泣いてる」から時間が経って「好きだから今日も泣いてる」だから、やっぱり時間経過あるね。本当にかわいいね…あなたの事が好きなんだなあたし…ほんとに…って言って涙ポロリするんでしょ??可愛すぎる女の子…


心の中の音楽

この間奏、ブラスの「ダラッダラッ⤴︎ダラッ⤴︎ダラッ⤴︎」って上がっていくフレーズが最高すぎるよね…
私の中でどんどんあなたへの気持ちが高まっていく様子にも取れるし、最後の方で少し落ち着いてくる感じとかもあたしの心の中って感じがして…。


あたしも1人のおんなのこやもん

間奏の盛り上がりそして落ち着いていく流れでこのフレーズ。今まであたしの中で渦巻いていたあなたへの想いやいろんな感情が一旦静かになるイメージ。

繰り返して繰り返し いつかあなたの心の隅に
魔法のように呪いのように こびりついたらいい

ピアノとaikoの歌声だけになるフレーズの前半。あたしも1人の女の子なんだなあって、今まで少しだけ大きく見えていたあたしが等身大の女の子になる瞬間。「好きにさせてからに!!」って勢いよく言い放つあたしは、このフレーズで「だって好きなんだもん…」と小さく呟くあたしに変わる。

後半フレーズからドラムそしてブラスもギターベースも戻ってくる。ここからのラストへ駆け抜けます感がえぐい好き。
高音のフェイクがまた良いんだよねえ、、、。ここでやっぱり「でもやっぱり好きーーーーーー!!」って気持ちが高まっていく。


あたしの好きは続く

ここの一体感すごーく好きだよ。aikoのアクセントとバンドのアクセントが揃って「好きなんやからしょうがないやん!!」感が増す
aiko口角上がってるな〜って聴きながらわかる。

好きにさせて心の中では
好きなってふとした事で
好きにさせて
なんで泣いてる
好きになって今日も泣いてる

この「好きになって」ってフレーズもだんだんダブルミーニングに聴こえてきた、、最後のサビだけアクセントの感じが強いからそう思うのかも。「もう!あたしがこんだけ好きなんやからあんたも好きになってよ!ずるいねん!」的なニュアンスにも聴こえる。

・あたしがあなたをふとした事で好きになって
・あなたもあたしを好きになってよ

この歌詞すごいな…妄想飛ぶ夢の先まで、、
ラストの「好きにさせて〜」のフェイクに挟まったフレーズも想像を豊かにするよねえ…
私的には「あたしの好きにさせて!」ってミーニングよりも「あたしをこんだけ好きにさせてからに!」ってミーニングの方が強めの終わり方だな〜って感じた。
ラストのフェイクもあたしの心情が漏れてるみたいでとても良い…し、最後のドラムの締めも超好き。ハッピーエンドの物語のラスト感を感じた。イメージとしては主人公が「今日もあなたを好き!」ってにっこり笑って映画が終わるイメージ笑
あれ、この曲めっちゃ明るいのでは??「呪いのように」ってフレーズはあるけれど、全体的には切なさよりも好きすぎて!って前のめりソングだよね。落ち着いてる『残心残暑』をまた違った角度から彩る楽曲だなあ。好きです。


おわり

はーーー今回も楽しかった!!
初めて聴き終わった時、思わず拍手したくらいよかったんだけど、今改めてよく聴いてよく読んでみるとさらに好きだなあって思った。

今回は『残心残暑』の中でもメロディも曲調も歌詞的にも明るい曲で、一聴き惚れした理由がなんとなくわかった。
それだけじゃなく、あなたが好き!って言う純粋な思いかと思いきやしっかりとaikoならではの重さが表れている一曲。

これも早くライブで聴いてみたい!aiko楽しそうに歌うんだろうな〜とか、バンドの皆さんと合わせるアクセントのとこ強い表情しそうだなぁとかいろんな事想像して既に楽しい。
『今の二人をお互いが見てる』から、よりブラスが組み込まれてる曲多くてすごく好き。ROCKでも聴けたらいいな〜

読んでくださった方いましたらぜひあなたの『好きにさせて』について聴かせてください🤝🏻
ありがとうございました!
次回は『鮮やかな街』です



読んでくれてありがとうございました💐💙

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