英語がペラペラになりたい、とは?
「英語がペラペラになりたいんですけど、どうやって勉強したらいいですか?」
「〇〇さん、英語ペラペラで羨ましい〜!」
こんな言葉を、これまで何度耳にしてきたことでしょう。前のめりに英語を学んできた私にとっては、どこか懐かしくも親しみのある質問です。
振り返ると、私が初めて「自然な英語」というものに触れたのは、映画『ホーム・アローン』を観たときでした。言葉のリズム、響き、そしてあの滑らかな発音。子ども心に、「世の中にはこんな言語があるんだ!」と衝撃を受けたのを今でも覚えています。英語を話す登場人物たちがとてもかっこよく見えたのです。
あの瞬間から、「私もこんな風に英語を話してみたい」と思うようになり、さらにはアメリカの文化に触れてみたいという気持ちが芽生えました。
しかし、英語を学ぶ中で何度も立ち止まり、自問することがありました。それは、「自分はどこまで英語を話せるようになりたいのか?」ということです。
私が英語を学び始めたのは中学生の頃。それから学生時代、社会人初期、そして今に至るまで、人生の節目ごとにこの問いを繰り返してきました。実は、これこそが英語を学ぶ上での最初のステップだと感じています。
つまり、「英語がペラペラになりたい」という漠然とした目標を、もう少し具体化することが大切なんです。
ペラペラとは、どの程度を指すのでしょうか?
例えば、アメリカで日常会話ができるレベル?それとも、スーパーで欲しいものを迷わず買えるレベル?はたまた現地の友人と恋バナを楽しむくらい?もしくは、宗教や政治の議論をスムーズにこなせるほど深いもの?ビジネス英語で活躍したいのなら、使う言葉やフレーズも全く異なりますよね。
私の場合、その目標は人生のステージによって少しずつ変わっていきました。
中学生の頃は、「英語らしい発音で話したい」という憧れからスタート。
高校生の頃には、旅行先での簡単な会話を目指しました。
大学生の頃には、現地の学生のように英語で授業を受けたり、友人や恋人とザックバランに話したりするのが目標に。
社会人になりたての頃は、海外での長期滞在や、仕事で使える英語が必要になりました。
そして、イギリスに移住した今はというと、イギリス英語の難しい表現をマスターしたり、ネイティブのパートナーと喧嘩も問題なくできるようになることが目標です(笑)。
さらに次の目標は、スコットランド訛りを理解すること!(こればかりはイギリス人でも苦労するらしいですが…)
こうして一つ一つ目標を達成していくのはとても気持ちの良いものです。
でも今は、それ以上に、英語を学びたいと願う人たちの力になれたらと思っています。これまでの経験や知識をシェアし、誰かの学びを後押しできるような活動をしていきたいと、密かに考えています。
皆さんの英語学習が、実り多いものになりますように。