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4文小説 Vol.6

いつもと同じ座席のはずが、特等席に腰をかけたような気分になる。

人もまばらな電車に揺られ、普段は通過してばかりの三宮で途中下車、いつになく軽い足取りで旧居留地から乙仲通を経てメリケンパークまで辿り着いた。

ベンチで小説を読みふけるうち、ゆったりと時間が流れ、人影が無く全ての文字がくっきり見える「BE KOBE」は新鮮だった。

多くの人々が仕事に追われている時間に与えられた休息は、日常を劇的なまでに快適な世界へと変えてくれて、心から安らげるひとときとなる。

-平日に休めば

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