自由な人生が始まった⑪
とうとう、最終章!
両親が他界し、ある意味自由になった!今まで育ってきたなかで、どれほど我慢を強いられたか!何をやってもダメと言われ、そうかなぁ、そんなに私ってなんにもできない?なんでもやってもらわなきゃダメなのかなぁ?そうは言っても案外自分で考えて行動してきたような気がするが、、、大人からみたら、そうは見えないのだろう。ある面は自信があるけど他の面では全く自信がない!人間なんてそんなもんなんじゃないの、完璧なわけないと思うんだけどなぁ、自分の良い点て何?と聞いてみても答えは見つからない。いつもダメな点を見つけては、直さなくちゃ!と思ってきた。そして、どうにもこうにも頭から離れない理不尽な事、誰がこんな理不尽な事をしたのか!いくら考えても思いつかない。3、4歳の頃だから、両親のどちらかだと思うのだが、どうしてもどちらかに決定できない。なぜ?どうして?父は大好きだし、いつだって私の事を遠くから見守ってくれて、いざと言うときには、手を差し伸べてくれる。社会人になって、何か悩んでいたのだろう。父曰く「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」と、ハッと気がつき、救われたのだった。そんな父だったので私に理不尽なことをするわけがない!と頭から思っていたが、(母ではないことは明らかなのだ!)あんなに小さな私を真っ暗な物置に入れて、もちろん板戸だし、鍵はかかっていないし、いくらでも出ようと思えば出れるのだった、が、何か怒られてこの暗い物置に入れられてるのだから、出ようとはしなかったのだ。でも納得いかん!と大好きな父に物置に入れられたとは認めたくなかった。だから、何度もその時のイメージが浮かんでも誰にこんな事をされたのだろう?と、、、何度も何度も誰かわからない!とイメージを消してきた。でも、何故かこの事に決着をつけないと、いつまでも、このイメージは現れてくる。急に!両親が他界してから!急に!何度も思い出し、あれはなんと言っても理不尽極まりない!と思ったのである。大好きな父だから絶対に思いたくないとどこかで囁くのだが、片方ではお父さん以外に誰だというの?と囁く。
そして、ある日とうとう言ってしまった!というより言っちまったぜ!思いの丈を!『ふざけんじゃねェー、子供だからって!なんにも出来ないからって、なに悪いことしたんだよ?言ってみろよ!子供だから何にも言えないと思ってさ!あんたのやったことは、理不尽なんだよ!!子供だから反発できないからってさ!弱いからってばかにすんなぁーーー親だからって何してもいいなんて勘違いも甚しいぜ!真っ暗な物置で怖かったんだよーー、悲しかったんだよーー、誰も助けてくれなかったをんだよーー』と言って、なぜか号泣してしまった。今まで、絶対泣かない、涙を見せてはいけない、見せたくないと思っていたのに〜すっかりタガが外れてしまったのだった。と人生初!こんな恐ろしい言葉、汚い言葉をつかったのは!!言ってしまってから、その言葉に寒気がして、震えたのだった。こんな言葉を使ってよかったのかな?とか言ってはいけないことを言ったのではないか?とか、親に対する言葉使いに罪悪感を持ったのだった。まだまだ自分本来の気持ちを認めきれない私がそこにはいたのだった。
そして、数ヶ月後のお正月1日だった。いつものように両親、祖父母にご挨拶をした時に、突然、口から勝手に言葉が出て母に『恨みつらみを言ってごめんなさい』父に『理不尽だと言ってごめんなさい』『あなた達の元に生まれて本当に良かった。ありがとう。楽しい人生をおくれるように育ててくれてありがとう。心の底から人様のお役にたつ人生を真剣に考え、これから実行していきます。このように育ててくれてありがとう』なんて幸せなの!!あったかい布団、暖房、食べたい物が食べられる、寒くないように洋服もある、行きたいところに行ける健康。すへてが満たされていて、本当に有り難い。
ここに辿り着くまでは、本当に長い長い道のりだった。ようやく、自分が自分らしく生きていける気がする♪私にとって長い長い道のりだったけど、、、誰もが、いつか、どこかで経験する、それに蓋をしたい、見て見ぬことにしたい、辛い時、苦しい時、ひとりで背負ってないで、みんなで共有し、共感して、一緒に幸せで楽しい道のりを歩んで行きたい♡