BTNvsBB CB問題集_Wizard_Simple集合分析編


前置き

以前出したBTNvsBB_CB問題集をWizardのSimpleと同じ設定(GTOWizard 50nl 100bb Simple GTO-GTO)でソルバーを回し直して改良してみました。

Wizard設定

設定は同じですが精度の違い等もあるので完全にWizardと同じ結果にはなりません。ただほとんど類似の結果であることは目視で確認してます。そこまでするならWizardを基にしてNoteを書けばいいのにというツッコミが来そうですが、そうしない理由はアンバサダーではないからです(笑)
アンバサダーになった暁にはWizardを用いて記載したいと考えているので関係者の方何卒宜しくお願い致します(_ _)

言い訳

解説という大そうな文言つけてますがソリューションの結果を自分はこう読み取ったという話です。そもそもクラス分けから別の形で実施したり、別の形で丸めることも可能なため、あくまで一意見としてご理解いただければ幸いです。
また汎用的に使える定性的な表現は避けて、定量的な表現(脳筋で暗記できること)を意識しています。
例)
定性表現:安いベットを広く使う
定量表現:33%ベットを70%頻度で使う

概要

ボードを7つのクラスに分類しそれぞれ3問程度の問題を出しています。
かなり細かめに分類をしているので正直もっと丸めてしまってもいいと思います。もし覚えきれるかクソと思った人は安心して下さい。

基本的に大問番号が若い順から優先度が高いです。例えばモノトーンかつAhighボードの場合番号が若いモノトーンに分類されます。
またハンドの振り分けやボードの解説はAmuさんが限定発売(7月から限定解除のようです)しているNoteに解説あるので、脳筋じゃなくちゃんと理解したい人はそちらを参考にしてください。
※値段は高いですがポーカーNoteで最も優れた記事だと思ってます。購入いただければ分かると思いますが、この記事もAmuさんnoteをかなり参考にしてます。

1日大問2個ずつ記憶して残りの時間で復習すれば大体1週間ぐらいで覚えられる内容になっているかと思います。

大問1_モノトーン

(1)
A♠ Q♠ 5♠のCB頻度&サイズは?

(2)
T♠ 9♠ 6♠ のCB頻度&サイズは?

(3)
7♠ 4♠ 3♠ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)~(3)33%サイズ:30%頻度

解説

モノトーンボードでは33%サイズを30%頻度で使用します。
厳密にはハイカードが大きいと66%ベットサイズが低頻度で使用されハイカードが小さくなると33%サイズだけが使われるようになります。ただし一番頻度があるボードでも10%程度しか66%サイズを使わないなので、33%サイズのみに丸めることで問題ないと考えています。

モノトーンボード集合分析

※以降のクラスでも同様に一定程度分類を丸めています。さらに細かく分類できると分かっていてもそうしないのは、これ以上細かくしても覚える労力が大きい割にほとんど役に立たないからです。

大問2_トリップス

(1)
A♠ A♢A♣ のCB頻度&サイズは?

(2)
Q♠Q♣Q♢ のCB頻度&サイズは?

(3)
8♠8♣8♢ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)(2)33%サイズ:100%頻度
(3)66%サイズ:70%頻度、30%頻度

解説

トリップスボードにおいては100%頻度でCBを打ちます。
トリップスボードは大きく①Over9high②Under8highの二つのグループに分けます。

トリップスボード集合分析

<Over9High>
33%サイズ:100%頻度
⇒厳密にいうと66%サイズ:10%頻度、33%サイズ:90%頻度ぐらいになるのですが、丸めて33%サイズで全レンジベットとしています。

<Under8High>
66%サイズ:70%頻度
33%サイズ:30%頻度

大問3_ペア

(1)
A♠ A♢ K♣ のCB頻度&サイズは?

(2)
Q♠ Q♢ K♢ のCB頻度&サイズは?

(3)
8♠ 8♢ Q♣ のCB頻度&サイズは?

(4)
6♠ 2♢ 2♣ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)33%サイズ:80%頻度
(2)33%サイズ:60%頻度
(3)66%サイズ:10%、33%サイズ:40%頻度
(4)66%サイズ:30%、33%サイズ:40%頻度

解説

ペアボードは大きく4つにわけることができます。
①AKペアボード②Q~9ペアボード③8~3ペアボード④2ペアボード

ペアボード集合分析
ペアボード集合分析表

4つに分けたクラスをまとめると下記の通りになります。
<AKペアボード>
33%サイズ:80%頻度
<Q~9ペアボード>
33%サイズ:60%頻度
<8~3ペアボード>
66%サイズ:10%、33%サイズ:40%頻度
<2ペアボード>
66%サイズ:30%、33%サイズ:40%頻度

厳密にはもっと細かく分類できますがこれくらいが実践で用いる限界だと思います。むしろこれでも細かく分類しすぎで個人的にはQ~3まで一つにまとめて簡易的に33%サイズ:60%頻度でいいと思います。
またペアボード=レンジベットしている人が多いため、均衡と比較すると明らかに打ちすぎな傾向にあるボードだということが分かります。(特に3~8ペアボード)

以下余裕がある方向けです。
ペアボードはレインボーorツートーンおよびノンペアカード=A or NotAで頻度が変わります。
レインボー:10%頻度Up
ツートーン:10%頻度Down
ノンペアカード=A:10%頻度Down
※上記の頻度上下幅は簡易的な傾向で厳密にはボードにより上下幅は異なります


A♢T♣T♥の場合
Tペアボード⇒60%頻度
レインボー⇒+10%
ノンペアがA⇒-10%
上記により約60%頻度で打つことになります

A♥T♣T♥の場合
Tペアボード⇒60%頻度
ツートーン⇒-10%
ノンペアがA⇒-10%
上記により約40%頻度で打つことになります

大問4_Ahigh

(1)
A♠K♢9♢ のCB頻度&サイズは?

(2)
A♢K♢Q♣ のCB頻度&サイズは?

(3)
A♠Q♢5♢ のCB頻度&サイズは?

(4)
A♠ J♢6♣ のCB頻度&サイズは?

(5)
A♠T♢3♢ のCB頻度&サイズは?

(6)
A♠6♢2♣ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)130%サイズ:40%頻度
(2)66%サイズ&33%サイズ:30%頻度
(3)130%サイズ:40%頻度
(4)130%サイズ&66%サイズ:20%頻度
(5)130%サイズ:10%、66%サイズ:30%頻度
(6)66%サイズ:10%頻度、33%サイズ:30%頻度

解説

BTNvsBBのボードではペア/トリップス/モノトーンを除くとベット頻度が約40%になることが多いです。
また以降では
高位のカードをH (High card)
中位のカードをM (Middle card)
低位のカードをL (Low card)
と定義します。※AmuさんNoteの定義を借用

Ahighは大きく①ATx以上(HMでストレートドロー有)②A9x以下(HMでストレートドロー無)の二つのグループに分けます

Ahigh集合分析

<ATx以上>
(1)Notストレートボード
・AKx/AQx:130%サイズ:40%頻度
 AJx:130%サイズと66%サイズともに20%頻度
 ATx:130%サイズ:10%、66%サイズ:30%頻度
メインサイズが130%でAK⇒AQ⇒AJ⇒ATとMカードが小さくなるにつれて
 130%サイズの頻度が下がり66%サイズの頻度が上がります。
 これも細かく分類しすぎているのでAJx/ATxは分けずにどちらかの戦略に寄せるで問題ないと思ってます。
 余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・レインボーボードでは33%サイズの頻度が10~20%ほど上昇する
 
(2)ストレートボード
66%サイズ・33%サイズともに30%頻度で打ちます
ポットオーバーを使わなくなり、ベット頻度が60%まで上昇します

<A9以下>
66%サイズで10%頻度、33%サイズで30%頻度

以下余裕がある方向けです
・レインボーボードでは33%サイズの頻度が約10%上がる
・ホイール(A~5のストレート)が見えるボードではベット頻度が20%ほど下がる

大問5_K~Jhigh

(1)
K♠Q♢8♢ のCB頻度&サイズは?

(2)
K♠8♢5♢ のCB頻度&サイズは?

(3)
K♠T♢9♢ のCB頻度&サイズは?

(4)
K♠J♢T♣ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)130%サイズ:10%頻度、66%サイズ:20%頻度、33%サイズ:10%頻度
(2)66%サイズ:10%頻度、33%サイズ:30%頻度
(3)66%サイズ:20%頻度、33%サイズ:20%頻度
(4)66%サイズ&33%サイズ:40%頻度

解説

①HMストレートドロー有②HMストレートドロー無③ストレートの3つのグループに分けます

K~Jhigh集合分析

<HMストレートドロー有>
130%サイズ:10%頻度
66%サイズ:20%頻度
33%サイズ:10%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・Mが大きいほど130%サイズを使う頻度が上がり、Mが小さいほど130%サイズの頻度が下がる
 ・レインボーボードでは33%サイズの頻度が20%ほど上昇する

<HMストレートドロー無>
66%サイズ:10%頻度
33%サイズ:30%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・レインボーボードでは33%サイズの頻度が10%ほど上昇する

<ストレート>
66%サイズ:20%頻度
33%サイズ:20%頻度
⇒余裕のある方は以下例外ボード(KJT/QJT)も覚えるといいかと思います。
・66%サイズ:40%頻度
・33%サイズ:40%頻度
 例外ボード(KJT/QJT)はBB側がAK/AQを3Betに回すためナッツストレートがほぼBTN側にしかありません。この影響で通常のストレートボードよりも広く打つことができます。

大問6_T9high

(1)
T♠9♢4♢ のCB頻度&サイズは?

(2)
9♢5♢2♣ のCB頻度&サイズは?

(3)
9♠8♢7♣ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)130%サイズ:10%頻度、66%サイズ:30%頻度
(2)130%サイズ:10%頻度、66%サイズ:20%頻度、33%サイズ:10%頻度
(3)66%サイズ:20%頻度、33%サイズ:20%頻度

解説

T9high集合分析

大きく①Thigh②9high③ストレートの3つのグループに分けれます
ただT9highは大差があるわけではないので①②はどちらかの戦略に寄せるで問題ないと思ってます。
①Thigh
130%サイズ:10%頻度
66%サイズ:30%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・Mが大きいほど130%サイズを使う頻度が上がり、Mが小さいほど130%サイズの頻度が下がり33%の頻度が上がります
 ・レインボーボードでは33%サイズの頻度が10%ほど上昇する

②9high
130%サイズ:10%頻度
66%サイズ:20%頻度
33%サイズ:10%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・レインボーボードでは33%サイズの頻度が10%ほど上昇する

③ストレート
66%サイズ:20%頻度
33%サイズ:20%頻度

大問7_U8high

(1)
8♠7♢3♢ のCB頻度&サイズは?

(2)
7♢6♢5♣ のCB頻度&サイズは?

A.

(1)66%サイズ:20%頻度、33%サイズ:20%頻度
(2)66%サイズ:10%頻度、33%サイズ:10%頻度

解説

U8high集合分析

大きく①ノンストレート②ストレートの2つのグループに分けます
①ノンストレート
66%サイズ:20%頻度
33%サイズ:20%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・ボードがレインボーだと66%サイズの頻度が上がり、ツートーンだと66%サイズの頻度が下がる。
  通常ツートーンの方が狭く高くなる傾向がありますが、U8highのようなレインボーの方が大きいサイズを広く使う例外シチュエーションを知ってると豆知識マウント取れます。

②ストレート
66%サイズ:10%頻度
33%サイズ:10%頻度
⇒余裕がある人は以下も覚えておくといいかもしれないです。
 ・BBのストレートコンボが多いボード程ベット頻度が下がる。
  例)764⇒53sはBBのみが持つためBTNのCB頻度が下がる

後書き

Wizardアンバサダーになりたいという欲求のみでこの記事を書いたので、もしこの記事が少しでもお役に立ったらWizardの偉い人に届くようぜひ拡散いただけますと幸いです笑
アンバサダーになれたら別記事も出す予定です。

ボード毎のサイズ/頻度は分かったけど、実際どういうハンドでどのサイズを使うのかという点についてはAmuさんNoteに記載があるためそちらをご参照ください。

また過去に作成した異なる設定(プリフロ&レイズ/ベットサイズ)でのBTNvsBB_CB問題集を出しましたが、同じBTNvsBBで似たようなものがあると紛らわしくなると思うのでそちらは非公開にしました。


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