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世界が生まれた時


「わたし」が「わたし」を知りたいと思った時、世界が生まれた。

「わたし」とは、「わたし」とは何かということを探求する思考であり意識であり精神である。
それは、形のないものであり、無である。

「わたし」は何かを知るために、世界が必要だった。
だから、世界が生まれた。

「わたし」は何かを知るために、肉体が必要だった。
だから、肉体が生まれた。

「わたし」は何かを知るために、言葉や文字が必要だった。
だから、言葉や文字が生まれた。

「わたし」は何かを知るために、それを教えてくれる人や書物が「わたし」より以前に必要だった。
だから、時間が生まれた。

「わたし」が「わたし」を知りたいと思った時、すべてが生まれた。
無は、すべてになった。

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