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【第3~4局】打ち方に「苦手なこと」が表れすぎる

6月から通いはじめた公民館の囲碁クラブ。
うすーくゆるーく継続中です。

8月は熱中症やらお盆休みやらで結局一度も足を運べなかった。
でも出欠をとっているわけではないし「行かなきゃ」になったらきっと苦しくて行けなくなるから、それでいいのだ。

じいちゃんたちから
「勉強してるかー?」
「打たないとうまくならないぞ~」と言われながら、まったく勉強しないで9月は皆勤賞だった。

「じぶんらは毎日が日曜日だけど、彼女は違うもんねえ」とフォローしてくれるじいちゃんもいた。やさしい。


ところで9月のニュースといえば、なんと、まぐれだけど、19路盤で人間相手に初勝利を飾ったことだ。

今まではアプリで9路盤で、15級のCPU相手にしか勝てたことがなかったのだけれど。
石6個という大きなハンデと、相手のじいちゃんの大きすぎる凡ミスによって奇跡の初勝利となった。


わたしの対局を横から観戦しているじいちゃんたちに
「もっと攻めたらいいよ」と何度もいわれた。

とても苦手なことである。

わたしはピンポン(漫画)でいうスマイルタイプなのである。
ご存じの方は「ああ」とわかってくれるはずだ。

相手の出方をうかがって、負けないように、どちらかというと消極的な勝負をするタイプである。
そもそも勝負ごと自体、あまり好きじゃない。
負けたくはないけれど、勝たなくてもいい。
負けなければいいのだ。

おいおい、それじゃあなぜ囲碁なんか始めたんだい?と思うかもしれない。
単純におもしろそうだと思ったからだ。
ぜんぜんなにも知らないから、負けるのがあたり前だし、打てるようになっていく過程がおもしろいのだ。
囲碁の世界は奥深いから、きっと長く楽しめる。
わたしがおばあさんになっても。


話を戻すと、囲碁においてはまだ相手の出方をうかがえるほどの知識もスキルもない。
でも、だからこそ自然と出てしまっている受け身な打ち方が、やっぱりわたしの性格なんだろう。


「攻めることも考えてみな」といわれて、どう打ったら攻めることになるのかもわからないなりに、攻めてみた。

するとこれがまた、うまくないんだ。
露骨というか。
露骨なもんだからすぐ防御されちゃうのよね。
逆にそこを起点に攻め返されちゃったり。

…ここにも完全に性格が表れている。
「さりげなく」とか「やんわりと」ができない人間なのだ、わたしは。
ものいいがストレートすぎたり、さりげなく気遣いしたつもりが気づかれてしまって逆に相手に気を遣わせてしまったり。


囲碁ってね、本当に木も森も見なきゃいけない、ミクロとマクロの視点を両方持たなきゃいけないゲームだし、
守るだけでは負けちゃうし、
攻めるときも木と森を見ながらさりげなく攻めていかなきゃいけない。

囲碁が打てるようになったら、わたしの性格も変わるかな?
囲碁で鍛えた脳みそが日常生活や仕事にどう活きるか、見ものだ。


9月のハイライト(というか記録)として、
ウッテガエシをはじめて使いました。

自分の石を取らせて、もっと多くの相手の石を取り返す技。

それはじいちゃんたちの対局を、解説してもらいながら横から眺めていて学んだこと。
いや学んだというよりも「へえ!手品みたい!すげー!」と毎度感動するだけで、じいちゃんたちに笑われて終わっていた気がするんだけど。
意外と脳みそに刷り込まれていたのかな?

自分がしたウッテガエシをもう1回再現しなさいと言われたら、たぶんもうできないけれどもね。
そのときは「あ、こう打って、そうしたら相手はこの石取りにくるから、そのあとこっちに打ったら取れそう」っていう道筋が見えたのよね。

結局その対局は負けちゃったけど、それでも満足感のある一局だった。


上手な人になると何手も先、もしかしたら十手以上先を読みながら打っていると思うんだけど、わたしは一手先も読めないから。
(先を読むのもまた、苦手分野である)

でも、ウッテガエシをしたときに二手三手先が見えたあの感覚。
あれも身につけていきたいな。

囲碁でいろんな「苦手」が克服できたら、おもしろいなあ。

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