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5年かけて自信をはぐくむ-ポンコツフリーランスのリベンジ-

母親からもらったLINEをみて、ずしんと心にくるものがあった。
日帰りで心臓の検査をするらしい。

親はいつかいなくなるものと頭ではわかっていても、なかなか現実的には捉えづらい。
今回の連絡で、あってほしくはないけれど、今後はこういうリスクも高まるのだろうなと心に刻まれた。

10年後や20年後にこうなりたいと思っていた理想の自分にふと疑問符がついた。
その理想は自分のことしか考えていなかったからだ。
もし「いざというとき」が訪れたときに、そんなにパッパラピーでいてよいものかと急に不安になった。

今までのわたしは「先のことなど考えてもわからぬ」と、その時その時の気持ちや価値観、考えに従ってここまでやってきた。
後悔はしていないが、もしこれからいろいろ難しい判断をしなければならなくなったとき、よりどころになるような旗を立てておきたいと強く思った。

まずは5年後だ。


急遽メンターに時間をつくっていただいて、目標設定をサポートしてもらった。
いかんせん先のことなど考えてこなかった人間である。
1週間先を考えただけでもじゃっかん萎えるのに、5年先なんてとてもじゃないけど無理ゲーである。
知恵を借りてサポートしてもらうのは賢明な判断だろう。


5年後の自分を想像できるような質問を投げかけてもらって、現状を整理して、理想の5年後と今とのあいだにはしごをかける。

「今」のことを聞かれて、
即座に「自分に自信がない」と答えた自分にはっとした。
わたし自分に自信がなかったのだと。

過去何度かnoteにも書いているけれども、
会社員時代は怒られてばかりで、ろくに褒められたり認められたりした記憶がない。

社会人のスタート数年間を「ふつうに考えてわからない?」と言われつづけて過ごしてきたために、自分にはビジネスパーソンとしての「ふつう」が欠落しているのだと刷り込まれた。

会社員を辞めて派遣社員や契約社員で働くようになると、怒られることはなくなったが、相変わらず褒められることもなかった。

フリーランスになったら、そもそもまわりに人がいない。

指に刺さった鉛筆の芯がどんどん埋まっていくように、劣等感は心の底に埋もれていった。
それでもときどき疼いてくるから厄介だ。
それはたとえば今である。


自分に自信がなくても、心に埋まった芯が疼いてきても、毎日は素知らぬ顔で過ぎていく。
そうやって1年2年…5年なんてあっという間だ。
なにも変わらないまま5年後を迎えるなんて、そんな自分にはお引取り願いたい。
おどおどしない、自信のある自分になりたい。


今日ひとつ自信が持てたのは、客観的に見てわたしの目標は実現可能だということ。
メンターが言ってくれたのだ。

ぜんぜん高望みじゃない。高尾山ぐらいの目標よ。
スニーカー履いて、お弁当と水筒を持って登れば登頂できるから。
大丈夫。


大丈夫のひと言が、どれだけ心強かったことか。


今日から5年後の理想の自分に向けて、1歩1歩登っていきます。

大丈夫。

つまずきそうになったら、自分にそう言い聞かせながら。

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