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今はスタッフの成長を見守りながら、認定看護師の経験を活かして、管理者としての日々を送っています

医心館ではいろいろな分野の専門・認定看護師が専門性を活かして現場で活躍しています。
今日はその中のお一人で、がん性疼痛看護認定看護師の杉本さんにお話を伺いました。
病院と医心館での疼痛ケアの違い、認定看護師として培った知識や経験を医心館でどう活かすのかなどを伺いました。


杉本さんのプロフィール

神奈川県出身。1998年に看護師資格取得後、小田原の病院に入職し約15年間勤務。
その間の2008年にがん性疼痛看護認定看護師資格を取得。
その後、クリニック・ホスピス病棟での勤務を経て2024年に医心館に入職。
医心館 西荻窪の看護管理者として現在活躍中。


「がん性疼痛看護」を選んだ理由


- 認定看護師のなかで「がん性疼痛看護」を選ばれたのはどんな理由からですか?

杉本さん:
私が看護師として最初に配属された病棟は、ターミナルケアが多い消化器・呼吸器内科でした。そのため、必然的にターミナルケアや緩和ケアを学ばないと仕事ができない環境でした。病棟内の患者さんは、痛みで苦しんでいらっしゃる方がとても多く、最初は先輩の中に緩和ケアの認定看護師がいたので、自分も緩和ケア認定を取ろうと思っていました。
しかし、当時の緩和ケアは痛み以外に呼吸困難や、全身倦怠感など広く網羅しなければなりませんでした。私は患者さんが一番辛い思いをしている“痛み”に特化したかったので、がん性疼痛看護を選びました。


- がん性疼痛看護の認定を取得して良かったエピソードを教えて下さい。

杉本さん:
認定看護師を取得したあとで一番印象に残っているのは、脳神経外科病棟に異動した時に初めて麻薬を使う機会に立ち会えたことです。当時の脳神経外科では、麻薬を使用しておらず、脳腫瘍の頭痛には通常の鎮痛薬と脳圧を下げる薬剤を使用していました。
相談を受け、先生方が看護師と連携して麻薬を使い始めようと方針を決められ、その時にあらためてがん性疼痛看護の認定を取ったことが役に立ったと思えました。

- がん性疼痛というと緩和ケアに比べて薬剤がメインというイメージがあるのですが・・・

杉本さん:
たしかに、薬剤についてスタッフに講義することも多いです。
しかし、私は薬剤だけではなく「手当」という言葉があるように、“手と心”でできるケアで疼痛の緩和が出来ると思っています。
例えば「マッサージで緩和をはかる」という看護計画を立てた時に「時間がなくてマッサージができない」という看護師さんがいますが、10~20分のまとまった時間で行うだけがマッサージではなく、薬剤が効いてくるまでの間そばにいて、身体をさするだけでも十分効果があると思います。


転職先として医心館を選んだ理由


- 医心館を転職先に選ばれた理由を教えてください

杉本さん:
前職ではホスピス病棟で勤務していたのですが「緩和ケアをやりたい」と入職してきても、患者さんのご逝去の多さから燃え尽きてしまう看護師さんを沢山見てきました。ホスピスでは、職員のグリーフケアが追い付いていかない状況のなかで、認定看護師として緩和ケアをやりたいという看護師さんたちを支えたいと思い始めました。その時、医心館の事を知り“ひとりにはしない”という理念が素敵だなと心に留まり、この理念のもとに集まったスタッフが燃え尽きて退職していくのを少しでも防ぎたいと思い、応募しました。


- 入職されて看護管理者としてのお仕事はいかがですか?

杉本さん:
まだまだ無我夢中で行き届いていないところも多いですが、訪問診療のクリニックの先生には、名刺の「がん性疼痛認定看護師」を目に止めて頂いて、麻薬の処方に関しては少しでも医心館を信頼し、安心して頂けている点が良かったです。
スタッフに関して言えば、バックグラウンドはまちまちですが、わからないことを積極的に聞いてきてくれるのでとても頼もしいです。


スタッフとケアについてカンファレンス中

医心館での緩和ケア


- 麻薬に関して使用経験がない看護師さんもいると思いますが、スタッフにどのようにご指導されているのですか?

杉本さん:
具体的には業務に入りながら覚えて頂くという方法を採っています。
麻薬の換算表でわからない事や、麻薬の増量時のアセスメント、レスキューの使い方など、わからないことがあったら質問してもらい、私が指導するという形です。経験がなくても、経験があるスタッフと一緒に業務をする中で勉強し、経験と知識を身に付けてもらっています

- 医心館で認定看護師の資格が活かせていると思いますか?

杉本さん:
現在は開設後やっと落ち着いてきたところで、これからスタッフが成長していく過程になりますので、私も一緒に成長していければいいと思っています。
今の時期は、私が認定看護師の資格を活かして、チームに何か働きかけをするというよりは、チームのキャプテンとして一緒に業務をしながら、疼痛管理という点でサポートしていきたいと思います。
今後は、認定看護師の資格を活かして、マニュアル執筆・改訂に関わり、医心館全体の質の向上を目指していきたいです。
 

インタビューを終えて

がん性疼痛看護の認定看護師として、やりたいこともたくさんある中で、今は開設間もない拠点のスタッフを見守り、成長をサポートしていきたいと語る杉本さんは、とても暖かく、スタッフからの信頼も厚い印象を受けました。
杉本さんが医心館 西荻窪でスタッフと一緒に、どんな看護を展開していくのか、とても楽しみです。

採用部では、今後も医心館内の専門・認定看護師さんのインタビューを
予定しておりますので、お楽しみに!

医心館で働くスタッフのインタビューはこちらから!

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