DUNE Part Two観てきました
観てきました。IMAXで。
麗しのティモシー。ずっとカッコよかった。
前評判で分かってはいましたが、映像と音響がすごかった。
これはぜひ、IMAXなりDolbyなりで観てほしいですね。
ネットの情報では、今まで何回か映像化してきたものの大コケしてきた、いわくつきの題材「DUNE」らしいですが。今回の映像化は成功なのではないかと個人的には思います。
現代だからこそ表現できる演出なども大いに影響していると思いますが、そこへ加えて魅力的なキャスト陣。なんといってもティモシーのあの王子様感はやっぱりすごい。別の映画で、邦題は「キング」だったかな。その時はイギリスの王子様から王様になる話だったけど、その時もやっぱり王子様感がやばかったし、かつ戦争とかが関わる時代背景だったから、高貴さの中に哀しみや悲壮感などが出ていて、ハマってんなぁって思ったんですよね。
DUNEでも一族の滅亡にさらされながらも、復讐していくストーリーなので、そういった悲しさとか辛さとかも感じられたのですが、DUNEの設定としてはもっと他にも主人公ポールが憂うことがたくさんあるわけで、いままで僕の中でしっていたティモシーの良さが大いに発揮されてました。
でもこれだけじゃないんですねぇ。
少し前はウィリーウォンカで歌って踊ってたかと思ったんですけど、DUNEpart2では檄を飛ばすようなシーンもあるんですけど、なんかめっちゃ野太い大声で喋ってて、漢らしいこともやってのけるのか!とゾクゾクしちゃいましたねぇ~。
しかも、アクションが結構よかったですねぇ。
僕はアクションに対してはリアルさが感じられるのがたまらなく好きなですが(本当のリアルな戦闘は知らないですが)、例えば大好きな映画で言えば、ボーンアイデンティティーとかのボーンシリーズ、元V6の岡田君のSPとか、最近で言えばNETFLIXのタイラーレイクとかめっちゃ好きですねぇ。(タイラーレイクはあれ、ワンカットの長尺の戦闘シーンとかあって、クリス・ヘムズワースもまわりの演者さんもやべーと思うけど、カメラマンエグない!?)
とまぁ、またティモシーの話になりますけど、アクションが良かったですねぇ。スタント使ってるのか知らないですけど、あんなにヒョロヒョロなのに結構アクロバットかつ速い動きをしていて結構好きでしたねぇ。
まぁ、パッと感想を述べるとするとこんな感じです。
しかし、僕は今回のティモシー主演のDUNEの1作目決まったとともに、DUNEの新訳版が出版されたので、すかさず読んだんですけど、僕はこの原作もめっちゃ好きになってしまって。ただし、内容が難しいので、人にうまく説明できない。
彼女とよく映画を観に行くんですけど、今回のPart2を観に行く前に、どんなところが好きかって話をしたんですけど、僕の説明もわかりづらいのは大いに反省なのですが、全然共感してもらえないというか、共感できないのは仕方ないけど、否定されちゃったもんだから話さなきゃよかった~って僕が映画前にプリプリしちゃいましてねぇ~。
気になる方はほんとに原作読んでほしいです。
ほいで、原作を読んでる身としての感想としては残念でした。
映像も音響もキャストも大いに満足です。そこはめっちゃよかったです。
でもストーリーは良くなかったなぁって思います。
原作ではもっと、ポールの母ちゃんとも、チャニ(新訳版だとチェイニー)とも、スティルガーとも、ガーニーとも、もっと愛情を感じる場面があったんですよねぇ。
おまけにポールは当初、ジハード(聖戦)ばかり起こりうる未来を避けようともがいていたんです。
ここからはネタバレに、いや、ちょっと前からネタバレしてたらすいません。読みたくない人はここから離れてください。
皇帝もろとも、他の惑星の大領家を滅ぼしていく聖戦を起こしていく未来ばかりが予知に出てくる中で、ポールは何とかその未来から外れるように選択をしていくんですけど、これがどうにも避けられそうにないってことになるんですけど、そんな予知と選択とに日々悩むポール少年にチェイニーは癒しと安らぎを与える存在となるんですけど、ここについても映画では演出全然なかったなぁ。とにかくチェイニーとは純愛なんですよねぇ。
そんでお母さんのレディ・ジェシカについては、映画みたいにあそこまであくどい感じではない。むしろガーニーの誤解により殺されそうになったところ、ポールがこれ以上家族を失わないように辛いことを言いながらガーニーを説得し、ジェシカとしてはこんなに辛いことを経験させてしまうように仕立ててしまったことを申し訳なくなり、ポールは自分の幸せを見つけられるようにと改めるような場面があって、そこは原作の中でも泣いちゃいそうになる場面なんですが、映画ではそこはカットでしたね~。
ジハードに進みたくないポールと、ジハードへ推進する傾向が強いジェシカとは反目気味だったんですけど、そのあたりを映画はチョイスした感じありましたなぁ。
そんで、映画だと最後チェイニーが振られるみたいな感じになってたけど、あれは全然納得いかないというか、好きじゃないですねぇ。
原作では、チェイニーは頭が良いしわきまえているので、レト公爵とジェシカのようにポールの本妻にならずに、側妾となることを了承しているのですが、実際に皇帝を負かすにあたって、皇帝の娘イルーランを娶るわけなんですが、イルーランはただの政略結婚なので、愛情はそそがないし親しく接することはないって言いきって、愛しているのはチェイニーなんだって感じで第一作目は終わるんですよねぇ。
しばらく前に、ボーンズアンドオールって映画にティモシー出てたんですけど(これは結局原作も映画もあまり理解できなかった)。まぁ、ほかにも恋愛ものの映画にティモシーは出てるんですが、最後はチェイニーとの純愛で、すこしでもハッピーエンドっぽく終わってほしかったですねぇ、個人の感想としては。
僕は、ポールが結構不憫で仕方ないんですよねぇ。
ようやっと最近原作のDUNEの1作目の周回が終わって、2作目を読んでるんですけど、1作目で気になってた部分がいろいろ露呈してきて、どうなっちゃうんだ~!?って感じなんですけど、まぁ、何言ってるかわけわからないと思いますが、そんな部分を知っているのもあって、ポールには癒しであり、行いを正してくれるチェイニーがそばにいてほしかったんですねぇ。
そんな部分も映画では変えられてしまってたので、個人的にストーリーは残念でした。
他にも映画だけだと意味わからないところはあると思うので、ぜひ、気になる方は原作読んでほしいです!
ハヤカワ文庫です!