独自のピアノ練習法をお話します
こんにちは!自分の家にいても、どうしても部屋着で過ごすことが許せないあみゅーじっくです。😅
今回は「ピアノの練習の進め方」についてお話します。
練習の進め方がわからない。何を基準に判断すればいいのかわからない。
ピアノを練習している人が一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
譜読みから基礎的なことが弾けるようになるまでの、始めのプロセスはどうすればいいのかハッキリしています。
とりあえずまずは弾けるようになればいいのですから。
しかし、ある程度弾きこなせるようになってきて曲作りをする段階に入ると、途端にどこから手を付けたらいいのかわからなくなるものです。
こう演奏したい!と思っても、思うように体がノらない。
自然に!と思うほど何が「自然」なのかわからなくなる。
指をどう鍵盤に落としても、理想通りの音が鳴らない。
こんな経験あるんじゃないですか?
こういう時って、頑張れば頑張るほどドツボにハマるんですよね。せっかく頑張っているのにイヤになっちゃいます。
今回はピアノの練習が少し停滞している人のために、現役音大生の練習方法をお教えしたいと思います。
まだまだ勉強中の身ですが、何か役に立てば嬉しいです。
「練習」は誰でも気が進まない
みなさん、こんなこと思ってないですか?
今日も練習しなきゃ。
このときって、一気に「休みたい欲」が押し寄せてきますよね。
練習しなきゃいけないのはわかっているけどテレビが見たい、というように。
ホントは好きなハズの「ピアノ」が、なぜ億劫になってしまうのでしょうか。
それはピアノがキライになったのではありません。「練習」という言葉がそもそもイヤなんです。
「練習」と聞いてウキウキする人なんているんでしょうか。学生が「勉強しなさい!」と言われるのと、同じぐらい気が進まないですよね。
これではピアノがかわいそうです。
なのでまず、ピアノを「練習」と捉えるのではなく「作品づくり」と捉えてみましょう。
オリジナルのものを作り出すみたいな感じで、少しワクワクしてきませんか?
別にワクワクしないという人は、この曲という名のステージを攻略してやろう、と「ゲーム」感覚で考えてみてください。
考え方を変えるだけでもだいぶ、とっつきやすくなります。
「練習」に縛られず、柔軟性を持とう。
判断基準は自分の耳
いざピアノに向かい始めたら、細かく作品づくりをしていきましょう。
ここで質問です。
あなたは曲がどう仕上がれば満足ですか?
これは人それぞれ段階が違うので、正答なんてありません。
でもこのような状況になっている人多くないですか?
次のレッスンまでに、先生に言われたところを直さなきゃ!
非常に多くの人が陥りやすい状況です。
多くの人はこの状況に何の疑問も抱かず、従っています。
確かに先生の意見を真摯に受け止め取り入れるのは大事です。でも、それだけでいいんですか?
先生がヨシと言う曲に仕上げることが、あなたの満足ですか?
決してそうではないですよね。このままだとただの奴隷でしかない。
誰だって、自分の理想に近いステキな曲に仕上がることを、満足の基準にしているハズです。
先生の言うことばかり優先して作り上げた曲は、自分の作品ではありません。先生の作品のパクリです。もちろん、先生の理想と自分の理想が一致している場合は何ら問題ありませんが。
自分の作品にしていくために、基準にすべきことは何か。
それは「自分の耳」です。
以前、「音楽は耳で奏でる」というタイトルの記事を投稿しましたが、正に頼るべきものは耳なんですね。
「どう弾きたいか」ではなく「どう聞こえたいか」を基準にピアノに触れてみてください。いつもと違う素直な音が鳴るハズです。
耳で聴いて「今の部分良かったな」と実感しながら弾くことで、ムズカシイことをたくさん考えなくてもステキな仕上がりになりますよ。
そして耳で聴いていたら腑に落ちない、違和感を感じる部分が出てきます。
心がノり切っていないと感じるんです。
ここが、この作品を作っているあなたの「こだわりポイント」。
もっとステキになる気がする、という欲が出てくるんですね。
そしたら、こだわりポイントの部分を取り出して、また耳で確かめながら理想の音・流れになるまで追求する。
この繰り返しであなたの曲は磨かれていきます。
今まで全然気にならなかったのに、急に違和感を感じるようになることもあります。
「音楽」は人間の心と深く繋がっています。だから変化して当然です。前まではできていたのに、と落胆する必要はありません。
頼るべきは自分の耳。
自分の満足を追い求めよう。
音楽家たちのリアルを聞こう
ある程度の段階まで曲を磨きつくしたら、一度音楽家たちの話に耳を傾けてみて下さい。
本を読むなど方法はたくさんあります。
自分の耳に頼りながら弾いていると、どんどん自己流になっていきます。
頼ることは大切ですが、やっぱり曲が生まれた背景を知ることも重要です。
その音楽家がどんな人生を生き抜いていったのか。どんな性格をしているのか。どんな状況で曲を書いたのか。
これを知ることでさらに、自分の演奏にも深みが増します。
今まで自分はこう弾いていたけど、この音楽家の性格を考えるとこっちの弾き方の方がふさわしいかもしれないなあ、というように。
いろんな音源を聞いて、その音楽家の曲の特徴をつかむというのも非常に参考になりますよ。
ある程度まで磨いて行き詰ったら
音楽家のことを知ろう。
ピアノから一度離れて歌ってみる
曲を仕上げていく段階で、どうしてもわからなくなってしまうことがあります。
時間をかけたハズなのに、気づけば今までどう弾いていたのかさえ忘れてしまった。
1番困った状況ですよね。一生懸命作品作りをしているのに、改良されるどころか停滞してモチベーションが下がっちゃうだなんて。
こういう時に考えがちなこと。
あと、少し頑張ったら解決するかもしれない。 そしてまた健気にピアノに向かうんですね。
でも残念ながら、あと少しピアノと向き合っても解決しないことが多いのが現実です。
アリ地獄から、必死に上がろうとしてもずっと上がれないアリみたいなものです。
もう完全に視野が狭くなってしまっているのに、突き詰めたって何も見えてきませんよね。
こういうときは一度ピアノから離れて、視野を広げるようにしてみてください。そして、その曲を普通に歌ってみてください。
ドレミでもラララでもなんでもいいです。
ピアノを弾いている時より、気持ちよく自然に歌えると思います。カラオケで、思うように歌えないからと言って、突き詰めて悩み込む人なんていないじゃないですか。
だから、一度カラオケだと思ってピアノの曲の旋律を声に出して歌うんです。
歌ってみたら、時間を少し置いてもう一度ピアノに向かってみましょう。
頭がリセットされているので、自然に弾けると思います。そして歌った時みたいな感じにピアノを近づけていくんです。
困った時には歌うことで、かなりの確率でアリ地獄から抜け出せますよ。
うまくいかない時ピアノにかじりつかない。 一度離れて気持ちよく歌ってみよう。
いかがでしょうか。これが私が実践している練習の進め方です。
ここまでの話をまとめておきたいと思います。
①「練習」という概念を取り払うこと
②自分の耳で聴きながら理想の曲を作り上げよう
③困ったら音楽家の背景を調べてみよう
④ドツボになったら、一度離れて歌おう
この4ポイントが、ピアノの練習を進めていく上で非常に大切になってきます。
この記事を読んで、思ったより具体的な方法書いてくれてないじゃん!って思った人。
具体的な方法がない、というのが答えなんです。
音楽を作り上げていくのに、具体的なやり方なんて本来ありません。
自分の耳と心で感じとったことが全て。それが音楽だと私は思います。
でも「音楽家のことを知る」というのは、数少ない具体的なやり方だと思うので、ぜひ取り入れてみることをオススメします。
あくまでも私のやり方なので、参考程度に読んで頂けると嬉しいです。
みなさんがもっと楽しくピアノの「練習」に、いや「作品作り」に取り組めますように。
頑張ってくださいね♪
過去のオススメ記事はこちら!!