見出し画像

質問力の重要性

こんにちは、まむです。

皆さんは仕事や勉強、セミナーなどいろいろな場面で、
「質問はありますか?」
と聞かれることありますよね。

・ひとつも質問することがないから気まずい。
・疑問に思うことはあっても聞くほどのことでもないな。
・みんななんで質問できるんだろう。

こう思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は質問力の重要性やポイントをご紹介します。
ぜひご覧ください!!


1.質問力の重要性とは?

▽質問力が与える影響

質問力は日常生活やビジネスにおいて成功を左右する鍵です。
特に、自分の考えを整理したり、周りの人の意見を引き出す際に、質問力がどれだけ重要かを痛感する場面は多いのではないでしょうか。

適切な質問はただの情報収集にとどまらず、コミュニケーションを深め、相手との関係性を構築する手助けもします。

▽良い質問と悪い質問の違い

質問には質があります。

  • 良い質問: 明確で、具体的で、相手が回答しやすいもの。相手の興味や知識に基づき、思考を促す。

  • 悪い質問: 抽象的すぎる、答えが限定されすぎている、または相手を困惑させるもの。

質の高い質問を作るためには、相手の状況や文脈を理解し、それを踏まえて問いかけることが必要です。
悪い質問は相手にストレスを与え、時には会話そのものを台無しにしてしまいます。

▽質問がコミュニケーションの質を左右する理由

コミュニケーションの質は、質問の質に比例します。

  1. 議論を深める
    良い質問は相手の考えを深掘りし、建設的な議論を促進します。

  2. 信頼関係を築く
    質問は相手への関心を示す行為です。適切な質問をすることで、相手は「自分のことを理解しようとしている」と感じ、信頼を深めます。

  3. 意思決定を効率化
    良い質問は問題の本質を特定し、効率的な解決策の策定を助けます。

質問を通して相手との相互理解を深めることは、単なる情報のやり取り以上の効果をもたらします。
結果として、コミュニケーションの目的を達成するだけでなく、関係性そのものを強化します。

2.質問が場当たり的になる理由と解決法

▽質問が的外れになる3つの原因

質問が場当たり的である、つまり文脈や状況にそぐわない原因には、以下のようなものがあります。

  1. 準備不足
    質問する前にテーマや背景を理解せず、その場の思いつきで問いかけてしまう。

  2. 目的の欠如
    質問の目的が明確でないと、話題が散漫になりやすい。

  3. 相手の状況を考慮していない
    相手の知識や立場を無視した質問は、時に場違いと受け取られます。

▽自分の思考を整理するための準備

質問が場当たり的になるのを防ぐためには、事前準備が必要です。

  1. 目的を明確にする

    • 何を知りたいのか、何を得たいのかを事前に定義します。

  2. 関連情報を把握する

    • 事前に調査を行い、最低限の背景知識を得ておくことで、文脈を押さえた質問が可能になります。

    • 質問を具体化する

      • 抽象的な問いではなく、具体的な事例を用いた質問にすることで、相手も答えやすくなります。

▽場当たり的な質問を防ぐ「質問の軸」の作り方

「質問の軸」を明確にすることで、場当たり的な質問を防ぐことができます。

  1. 「質問の目的」を設定する

    • 例: 「この会議で自分が何を明らかにしたいのか」を明確にする。

  2. 「対象者の背景」を想像する

    • 相手の知識、関心、立場に合った質問を設計します。

    • 例: 専門家には「なぜこのアプローチを選んだのか」と詳細を尋ね、初心者には「基本的な考え方」を聞く。

  3. 「期待する答え」を描く

    • 質問に対してどのような回答を期待するかをイメージしておきます。

    • 例: 「次のステップを明確にするための具体的なアクションプランを聞きたい」など。

これにより、質問が単なる思いつきではなく、目的に基づいた効果的なものとなります。

3.思考力が高い人は質問の質もいい

思考力の高さは、良質な質問を生み出す原動力となります。

▽思考力と質問力の相互関係

1. 思考力が質問の精度を高める
思考力が高い人は、自分の疑問を明確に定義できます。つまり、質問を通じて解決すべき課題を的確に把握し、それを適切な形で表現する能力を持っています。

2. 質問が思考を促進する
一方で、良い質問は思考を深める手段でもあります。疑問を掘り下げて考えることで、新しい発見やアイデアが生まれるのです。

3. 双方向の向上
思考力と質問力は互いに補完的です。思考力を鍛えれば質問力が上がり、逆に効果的な質問を繰り返すことで、思考力が磨かれます。

▽思考のプロセスを見直す方法

思考力を高めるには、自分の思考プロセスを意識的に見直すことが重要です。

1. ゴールを設定する

  • 問い:「何を達成したいのか?」を明確にする。

  • 例: プロジェクトの改善点を探る際に、「何が成功を妨げているのか?」と問う。

2. 論理的に考える

  • 手法: 因果関係を明らかにし、情報を整理してから質問を作る。

  • 例:「売上が低下した理由」を問う際、データを収集して仮説を立てる。

3. 客観的な視点を持つ

  • ポイント: 個人的な偏見を排除し、事実に基づいた思考を心がける。

  • 例: 「顧客がこのサービスを選ぶ理由は何か?」と問う前に、市場調査の結果を確認する。

4. フレームワークを活用する

  • ツール: PREP法(Point-Reason-Example-Point)やピラミッド構造を使い、質問を論理的に組み立てる。

▽質の高い質問がもたらす具体的な成果

良質な質問がもたらす効果を以下に示します。

1. 問題解決のスピードが上がる
適切な質問は、課題の本質に早くたどり着くことを可能にします。例えば、「このプロセスのどこが非効率なのか?」と問うことで、改善すべき点を特定できます。

2. 他者の信頼を得られる
的確な質問は、相手に「この人は話を理解している」と感じさせ、信頼関係を築くのに役立ちます。

3. イノベーションを生む
「現状を変えるにはどうすればいいか?」といったクリエイティブな質問は、新しいアイデアやソリューションを生み出します。

4. 個人の成長につながる
自分への質問もまた、内省と成長を促します。例えば、「なぜこの選択をしたのか?」と自問することで、より良い意思決定ができるようになります。

4.質問力を高める3つの黄金フレームワーク

質問力を高めるために役立つ3つのフレームワークを紹介します。これらは、質問の目的や状況に応じて使い分けることで、効果的なコミュニケーションが可能になります。

フレームワーク1:目的明確化の質問

目的明確化の質問は、「何を達成したいか」「どの方向に向かいたいか」を明確にするための問いかけです。このフレームワークは、曖昧な目標やゴールを具体化し、行動の軸を設定するのに役立ちます。

  • 「今回の会議の最終的なゴールは何ですか?」

  • 「このプロジェクトで特に重要視するポイントは何ですか?」

適用場面

  • プロジェクトの開始時や目標設定時。

  • チームや個人で取り組む課題を明確にしたいとき。

効果

  • 目標の明確化により、行動の指針が得られる。

  • チーム全体の認識が統一される。

フレームワーク2:情報を深掘りする質問

情報を深掘りする質問は、表面的な回答にとどまらず、背景や根拠、詳細な情報を引き出すことを目的としています。このフレームワークを使うと、議論やアイデアが豊かになります。

  • 「このアイデアを採用する理由を教えてください。」

  • 「問題の背景にはどのような要因が関係していますか?」

適用場面

  • 課題解決のための議論を深めたいとき。

  • 新しい知識や視点を学びたいとき。

効果

  • 隠れた問題点や潜在的なリスクを発見できる。

  • 相手の思考や経験を深く理解できる。

フレームワーク3:行動を促す質問

概要
行動を促す質問は、「次のステップを具体化する」ことを目的としています。これにより、相手のやる気を引き出し、具体的な行動計画を作成することができます。

  • 「この目標を達成するために、次に何をする必要がありますか?」

  • 「最初の一歩としてどんな行動を取りますか?」

適用場面

  • チームや個人の行動計画を設定するとき。

  • 具体的なアクションを引き出したいとき。

効果

  • 相手の主体的な行動を促進。

  • 行動計画を明確にし、成果を上げやすくする。

▽3つのフレームワークを使う際の注意点

  1. 状況に応じて使い分ける

    • ゴール設定の場では「目的明確化の質問」、議論を深める場では「情報深掘りの質問」、行動計画を作る場では「行動促進の質問」が適しています。

  2. 質問の意図を明確にする

    • フレームワークを活用する際には、相手に「なぜこの質問をしているのか」が伝わるようにすることが重要です。

  3. 具体性を意識する

    • 質問が曖昧にならないよう、具体的な表現を心がけます。


5.質問を洗練させる5つのポイント

質問力を磨くには、質問そのものを洗練させる必要があります。

1. 具体性を持たせる

曖昧な質問は回答者を困惑させます。具体的な質問をすることで、相手は考えやすくなり、的確な答えが得られます。

  • NG:「最近の売上はどうですか?」

  • OK:「先月と比較して、今月の売上の増減要因は何ですか?」

実践方法

  • 質問する前に、自分が何を知りたいのかを明確にします。

  • 数字や事例を含めて具体化します。

効果
具体的な質問は相手に明確な意図を伝え、効果的な会話を引き出します。

2. 相手の状況に配慮する

質問は、相手の背景や知識レベルを考慮して作るべきです。適切な配慮がなければ、相手に不快感を与える可能性があります。

  • 初心者向け:「このシステムの基本的な使い方を教えてください。」

  • 専門家向け:「このシステムで実現できる効率化の限界点はどこですか?」

実践方法

  • 相手の経験や知識レベルをリサーチします。

  • 自分が質問する相手にとって適切な表現を選びます。

効果
相手の状況に配慮することで、信頼を構築し、建設的な議論が生まれます。

3. 簡潔で明確な表現を使う

長すぎる質問や複雑な表現は、相手を混乱させます。簡潔でわかりやすい質問を心がけましょう。

  • NG:「この製品について、他の競合製品と比較した場合の価格優位性、機能的な特徴、および市場における反応を含めた見解を教えてください。」

  • OK:「この製品の競合に対する価格と機能の優位性を教えてください。」

実践方法

  • 質問を短くまとめる練習をします。

  • 一つの質問に一つのテーマを絞ります。

効果
簡潔な質問は回答者の集中力を保ち、正確な答えを得やすくします。

4. 自己中心的な質問を避ける

自己中心的な質問とは、自分の興味や都合だけを考えた質問のことです。このような質問は、相手に「配慮が足りない」と思われる原因になります。

  • NG:「私の新しい企画についてどう思いますか?」(相手の視点や状況を無視)

  • OK:「この市場で新しい企画を成功させるためには何が重要だと思いますか?」

実践方法

  • 自分の利益だけではなく、相手の視点を取り入れた質問を考える。

  • 相手の立場や関心事を優先して質問を作る。

効果
自己中心的な質問を避けることで、相手からの好意的な反応が得られます。

5. 質問のタイミングを意識する

適切なタイミングで質問することで、相手の集中力や気持ちを乱さず、効果的な会話が可能になります。

  • NG:プレゼンの途中で「その数字はどこからきましたか?」と質問する。

  • OK:プレゼン終了後に「売上データの出典を教えてください」と尋ねる。

実践方法

  • 相手の話を最後まで聞いてから質問する。

  • 時間や状況に配慮して、相手の負担を減らすタイミングを選ぶ。

効果
適切なタイミングでの質問は、相手の反応を良くし、スムーズな会話を促します。

6.まとめ

質問をすることは、単なる情報のやり取りではありません。
コミュニケーションの一つであり、相手との関係性にも影響してくるものです。

ただ、やはり質問することに苦手意識を感じている方もいると思います。
いきなり質の高い質問をする必要はありません。
話の内容を理解し、少しでも疑問に思ったこと、もう少し深く聞きたいことなど小さな質問からしていきましょう!


ここまでご覧いただきありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!