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【シャンプー編】チベタンタイガーラグを洗ってみた。 【ネパール産・本物・ウール製】

みなさんこんにちは。古着屋AMUKURIUMです。

前回、チベタンタイガーラグの水洗いを検証し、お客様から「とても勉強になった!」とフィードバックをいただきました。こうした反応をいただけると、記事を書いて良かったなと思えるので嬉しいです。ありがとうございます。

チベタンタイガーラグの選択方法について調査していたところ、水洗いだけでなく、シャンプーでも洗えるという情報を入手しました。

そこで今回は、ネパール産本物チベタンタイガーラグ・ウール製をシャンプーで洗い、果たしてこのウールカーペットをシャンプーで洗うことは可能なのか?という検証をさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

※ウールには耐久性、汚れへの強さ、保湿性の良さがあるため、一般的にウールカーペットは洗わないことを前提に使用されています。今回はあくまで実験となり、ウール製絨毯のシャンプー洗いを推奨・保証するものではありません。基本的には、クリーニングに出されることをお勧めいたします。予めご了承ください。


今回使用したチベタンタイガーラグ

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規格サイズ 90×60cm / Sサイズ / スクエアタイプ
スイスダイ(スイス製染料又はスイス企業の染料)が使われたもの

※弊店で販売しているウール製チベタンラグは染料にスイスダイを使用していますが、チベタンタイガーラグにはスイスダイの他、安価なインドダイ(インド製染料)が使われている製品も存在します。インドダイはすぐ色落ちすると言われているため、お洗濯の際はクリーニングに出されるをお勧めいたします

※基本的に現地人の言葉を鵜呑みにすることは危険であるため、今回の検証は、弊店のラグは本当にスイスダイが使用されているのか?を確認する目的を含みます。

工場で一回洗濯されたもの

基本的に、チベタンタイガーラグは製造後に一回洗濯されます。そのため購入後に水洗いしても色落ちしないと言われていますが、ラグが雨季に製造された場合は、洗濯しないこともあるという情報を掴んでおります。こちらについては、更なる調査が必要で、弊店は現段階で詳細を把握しておりません。


【注意!】

検証はスイスダイ限定となります。

また、例えスイスダイであっても、洗濯をされる場合は各自の自己責任において実施してください

今回の記事は弊店の独自検査結果のご報告であり、チベタンタイガーラグの水洗いを推奨・保証するものではありません。ご自身で実施した結果として発生したいかなるトラブルについても、弊店は一切の責任を持ちません


シャンプー洗いする前のチベタンタイガーラグ

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前回の水洗い後のチベタンタイガーラグ 

晴天の正午〜午後1時撮影
計測サイズ / 縦96 横59.5-60 cm

水洗い前 縦96 横61 → 水洗い後 縦96 横59.5-60


洗濯前のディティール

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※ディティール画像の色味は正確ではないため、比較対象ではありません。


洗濯する前の準備


洗濯前にブラシや掃除機を使って埃を除去しておくことをお勧めします。


今回の洗濯に使ったもの

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【使ったもの 1】 ブラシ

工場の洗濯でデッキブラシを使用していたと思ったので、今回はブラシも用意しましたが、工場で撮影した写真をよく見ると、工場が使っていたのはブラシではなく、木製のヘラのようなものでした

洗濯時は織りの方向(横方向)に沿って優しくブラッシングします。

ブラッシングすると、摩擦により細かく短い毛がブラシにくっつくので、ヘラの方が良いかもしれません。

【使ったもの 2】 ヘラ

ラグに深く入るブラシより、ヘラの方が摩擦が少ないです。

ブラッシングは程々にして、ヘラ的なものを使用した方が良さそうです。

【使ったもの 3】 素手

ブラシとブラシの裏側で洗ったあと、素手で撫でるように洗います。

ラグに対して、最も優しい洗い方ではないかと思われます。

【使ったもの 4】 ベビーシャンプー(HIMALAYA社のgentle baby shampoo free from Parabence SLS/SLES Synthetic Colours / 144ルピー)

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値段が安かったのと、肌や髪に優しそうであるということで、ベビーシャンプー(HIMALAYA社のgentle baby shampoo) を選びました。

シャンプーをバケツに入れた水に少量混ぜた後、均等にラグにかけて洗いました

ウールは人間の髪と同じタンパク質であるため、使うシャンプーはなんでも良いと言われています

今回は検証しませんでしたが、シャンプー後はリンスやコンディショナーを使用しても良いでしょう

ウールの染めに関して、おそらくですが、人間の髪を染める原理と同じプロセスで行われているものと思われます。であるならば、想定される色落ちについては、染めた髪色が抜けていく程度のものではないかと推測されます。

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量が少なすぎたためか、ベビーシャンプー故なのか分かりませんが、あまり泡が立ちませんでした。ベビーシャンプーにポンプは付いておりませんでしたが、体感で2ポンプくらいの量を使ったと思います。

黒や赤は一般的に色落ちしやすい色ですが、肉眼では、洗濯中の色落ちは確認できませんでした


【追記】ベビーシャンプーを自分でも使用してみましたが、普通のシャンプーに比べて泡立ちがかなり少ないと感じました。泡立ちと色落ちの関係性については、原地点では、こちらでは存じ上げません。普通のシャンプーで再検証しようとも思いますが、最近はネパールは雨が多くなってきているし、苦労して素材調査をして情報提供しても、反応がなければ、時間の無駄なのでやりません。


シャンプー後のチベタンタイガーラグ

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洗いました。


干しました

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現在のネパールは、4月に入り雨量が増えてきています。

日陰干しにしたいのは山々でしたが、晴天の誘惑に負け、洗濯後30分〜1時間くらいの間、表裏を直射日光に当てて水気を飛ばしてしまいました。

ウールが縮む可能性があるので、日陰で干すやり方が無難だと思われます。


乾きました

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晴天の正午〜午後1時撮影
計測サイズ / 縦95.5 × 横59.8-60.5 cm

水洗い前 縦96 横61 → 水洗い後 縦96 横59.5-60 → シャンプー後 縦95.5 横59.8-60.5

サイズは、ほぼ変わっていませんでした。

水洗い前に比べ、縦横サイズが0.5cm程度短くなった可能性があります。

ただ、水洗い前のサイズ計測は3ヶ月前で、ラフに測ったものなので、単なる誤差の可能性があります。水洗い後とシャンプー後のサイズを比較するとほぼ同じなので、サイズが変化していない可能性があります。

洗濯後のディティール

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※ディティール画像の色味は正確ではないため、比較対象ではありません。


まとめ

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水洗いする前のチベタンタイガーラグ(左)
シャンプー後のチベタンタイガーラグ (右)

チベタンタイガーラグをシャンプーで洗えた(ウール・スイスダイ限定)

色も完全に一致。

スイスダイでした。

ほぼ縮みも色落ちもなく、無事にシャンプー洗いできました

高品質であることが証明されました。


以上です。おつかれさまでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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※検証はスイスダイ限定となります。

※また、例えスイスダイであっても、水洗いをされる場合は各自の自己責任において実施してください。

※今回の記事は弊店の独自検査結果のご報告であり、チベタンタイガーラグのシャンプー洗いを推奨・保証するものではありません。ご自身で実施した結果として発生したいかなるトラブルについても、弊店は一切の責任を持ちません。


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