腹痛の裏側にあった心の思い
病気になりたい人なんて、ふつうはいませんよね?
でも、心の奥で=潜在意識の領域で、「病気の状態を望む」人はいるのかもしれません。
今勤務している学校に、ひどい腹痛で悩んでいる子がいます。大事なテストの日や、お友達と遊ぶ約束をしたワクワクデーでも、腹痛は見境なくやってくるそうで、本人は腹痛を治したがっています。
授業中に何回もトイレに行きますし、最近では腹痛がひどすぎて、学校にも来れなくなっていました。
それでも、今日は珍しく登校してきたので、声をかけ、久しぶりに会話を楽しんだところ、いろいろ心のうちを打ち明けてくれました。
・毎朝学校に行かなきゃって思うけど、行こうとすると息ができないほど、お腹が痛くなってしまうということ
・最近は今までのお薬は効かなくなってしまって、薬を強いのに変えたら今度は身体が重くなってしまったということ
・学校に来ても、楽しくないし、とても苦痛であるということ
・でも、学校はやめたくはないということ
ざっとまとめると「頭では学校に行かなければと思ってるけれど、心では学校に来たくない」ということが伝わってきました。
私は話を聴きながら、人は潜在意識の願望が、顕在意識を超えて身体に症状を現わすことがあると言うけれど、まさしくそれだなぁって思いました。
顕在意識では、「こんなにひどい腹痛を自らが求めているなんてありえない」と思うだろうけれど、腹痛を引き換えに潜在意識「学校に行きたくない」という欲求が叶えられるなら、身体は潜在意識に従って腹痛を起こすということです。
さらに、腹痛を起こせば、学校に行かなくても罪悪感を感じずに済む。
診断書がでれば、先生や親にも腹痛が本当であると信じてもらいやすい。
彼女はお腹が痛くて実際に困っているけれど、学校に行かなくても納得できる理由をゲットしている。
人の身体はやっぱり何かしらのメリットのあることしか、起こらないんだなぁ。
身体の痛みって、自分の気持ちを知りなさい!っていうサインなのかも。
そのサインに気づくこと。
自分の潜在意識の願望に気づくこと。
彼女の場合は「学校に行きたくないって気持ち」を彼女が自覚すること。
それが、腹痛改善の一歩になればいいなって思った日でした。
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