生脚の威力
先日友人と買い物に出掛けた。
待ち合わせ場所に到着した友人を見るなり、同性ながらドキッとしてしまった。
だって…生脚!!!
その日友人は、ミニワンピにロングブーツを合わせていた。
露出がそんなに高いコーデではなかったが、私の目は服と靴の間の生脚に釘付けだった。
友人とは同い年だが、いわゆるタイプは違う。
昔から落ち着いていて年上にしか見られたことのない私に比べ、
どちらかというと童顔で可愛い服装が似合う友人。
…そう。似合う似合わないがあるのは百も承知。
なのに私は、同い年でここまで違うのかと内心ショックを受けていたのだ。
ミニスカートを履きたいわけでも、若く見られたいわけでもない。
でも、さらっとそれを着こなし生脚を見せることになんら抵抗のない友人が、
心底羨ましく思った。
そもそも私は昔から足がコンプレックスだった。
できるだけ足のラインがわからないものを選んでいたし、ミニ丈なんてもってのほか。
それでいいと思っていたし、そんな格好をしていると落ち着いた。
でも例の友人を見て、私はこのままでいいのか?と謎の焦りに襲われた。
人と比べるのは良くないとわかってはいるもの、
キラキラ可愛い友人を横に妙に落ち着いてしまっている自分が恥ずかしかった。
私は私が思う綺麗を目指して、髪型やメイクや服を選んでいるつもりだった。
なるべく流行にとらわれない、長く着れるシンプルなものや、
着心地が良いものを選ぶようにしていた。
それはもちろん悪いことではないと思うが、
もう少し柔軟に物を選んでみてもいいのかもしれないと思った。
無意識に「これは似合わない」「違う」って切り捨ててきたものが、
もしかしたら新しい自分になれるきっかけをくれるかもしれないし、
友人とのギャップを気にせずにいられたかもしれない。
その日の私の服装には「守りに守った超無難なコーディネート」というタイトルがぴったりだった。
なんの冒険も、個性も、ワクワクも、キラキラもなかった。
友人の生脚を見て、はっと気付かされた。
もっとおしゃれを楽しもう。
年齢は関係ないけど、まだまだ若いと言われる20代。
いろんな冒険をしないともったいない!
友人(の生脚)よ、刺激をありがとう。